富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/
春の寒さに降る雨も 暮れていつしか雪となり 上野の鐘の音も凍る・・・・
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今、新内で語りをお稽古している「思入谷雪三千歳」です。
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花魁三千歳&直次郎の恋のお話。ちょうど今日の様に、春の雨が雪となった日を表しているのでしょう。
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私は、この物語で一番好きなところは「一日逢わねば千日の、思いに、わたしゃ患うて・・・」という下りです。あれだけ、逢っていた恋人が突然姿を消す。
いったいどうしちゃったの!?(;;) 私が嫌いになったの? なぜ?何かあったの?心労で、病気になる三千歳の苦悩の一説です。
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直次郎から便りもなくなり、そのストレスは大きかったでしょう。
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命がけで別れを言いに来た お尋ね者の直次郎に、長く便りも出来ないなら、殺してくれと言う三千歳。
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一人取り残されるストレスに立ち向かうのが絶えられない。
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わかるなぁ~女心。