昨日は麻生フィル演奏会でした、
2015年4月5日(日)
開演 14:30(開場 14:00)
会場 多摩市民館 大ホール
指揮 三石 精一
曲目
ラヴェル 古風なメヌエット
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
ヴァイオリン独奏:加藤 えりな
ドビュッシー 交響詩「海」
今回はVa。
気のおけない面子での気が抜けない演奏
、いつもとっても刺激があり、発見があり、勉強になります
いつもチャレンジングなプログラムの麻生フィルの中でも今回はさらにワンランク上な内容でした。
前プロのラベルが簡単に見えるくらい
どの曲も音符を並べると言う意味では難しくないのですがなんたってオケ全体で曲にするのが難しい。
それでも素晴らしいVa陣、オケメンバーの中で勉強させていただきながら楽しい本番となりました。
海を形にできる麻生フィルってすごい実力
そしてシベリウスのソリスト:加藤えりなさん、ホント素晴らしかったです。
練習のときから良かったですが、本番は流石プロ、さらにレベル上の演奏
一楽章のカデンツァ終盤で拍手が来ちゃったくらいの完璧なカデンツァ
直後のファゴットソロは焦ったようです
音楽、音色、雰囲気どれとっても素晴らしかったです。
私の席はラッキーなことにソリスト全身が観られる位置だったので、いろいろ勉強になりました。
技術的には2点。
・下半身の安定。スレンダーな方ですが、下半身はしっかり地面に着いている、重心が下にあります。曲想によって前後左右に揺れますが、下半身の安定度は揺るがない。これが音の上半身の脱力、自由度に、そして音の響きに繋がるのかな、と。
・基本に忠実な左手。よく親指先行と言います。これがきっちり守られている。訓練の賜物ですね。どんなに速いパッセージでも揺るがないテクニック。
それ以外にも、美しいボウイング、肩当て無しの構え、指揮者/オケに対する視線などなど
音楽的には奇をてらわない基本に忠実な芯のあるシベリウスでした。
本当はいろいろやりたかったのにオケの反応に限界があったのかもしれません。でも自由なカデンツァでも揺るぎなさを感じたし、その結果、カデンツァ中の拍手ももらえたのですから、流石です。
今後の活躍が楽しみです
とっても良い演奏会でした