DASH's blog

Classic&Jazz&healingMusicを愛する男です

地震実験

2007年03月30日 19時25分58秒 | Weblog
今日は兵庫耐震工学研究センター(E-Defense)にて

1995年の阪神淡路大震災の鷹取駅周辺の地震データを元に

地上30階に於ける地震振動によって、鉄骨造ALC版貼の建築物が

どのような影響を受けるかの再現実験を見に行ってきました。

60秒間地震振動を与えて、層間変異が1/53という、かなり大きな

歪みにも関わらず、クラック、剥離、脱落は見られませんでした。

もちろん、高層の設計基準が守られている事を想定した建物ですので

問題のない事を証明できた実験でした。

メーカーさんは、したり顔でしょう(笑)

床は最大65cm×2動いているので、内部の家具等は地震対策をとっていない物は

すべて転倒していました。

かといって、これがすべてではありません。

実際に地震の起きた北陸、新潟では想像を超えた被害が出ています。

地震で起きる事象は振動波だけではありませんからね。

地質調査をちゃんとして、基礎構造、地盤改良等をまず、しっかりと

することですね。

内部では軽天吊り金具の振動影響で外壁を圧迫して脱落している事もあります。

基準に満たない手抜き工事を外部、内部どちらかに行われていれば

このような大地震の時に影響がでるものです。

しかし完璧はありません。

臨界事故だって隠しちゃう世の中ですからね。

実験は60秒でしたけれど、余震も視野に入れて、もっとしてほしかった。

もっと欲を言えば、震度を8とか9にまで上げて限界値も見たかった。


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