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2022年は客観的な予想を心がけます。

エリザベス女王杯(GI)回顧

2011-11-13 20:52:28 | 最終結論
12.4 - 10.5 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 12.4 - 12.8 - 11.8 - 11.8 - 12.9 - 12.4=2:11.6

世界レベルの走りでスノーフェアリーが2連覇を飾った。18番枠から無理することなく馬任せで後方からの追走。道中の折り合いはスムーズでじっくりと脚をタメる。素晴らしかったのは3角からの位置取り。鞍上のムーアはぽっかりと空いたインを果敢に突く。4角の下り坂で中団までポディションを上げる。4角では馬群はバラけなかったため追い出しを我慢する。その中で少しずつ手綱をシェイクさせていつでもトップスピードへ持って行ける準備をする。直線を向き、昨年同様にインを突いてスパートを開始する。狭いところを割って一気に弾ける。しかし、ホエールキャプチャ、アヴェンチュラ、アパパネの脚勢も良くラスト100㍍地点ではまだ2馬身の差はあったが、そこからの末脚が凄まじかった。狭いとこをグンと重心を沈めた抜群の推進力で一気に突き抜けてしまった。上がり3ハロン33秒8の素晴らしい末脚と勝負根性だった。加えてムーアの手綱捌きも素晴らしかった。1番人気を背負っている場合、馬込みに包まれる危険性のあるインを突くのは勇気のいることだ。それでもムーアは3角から迷わずにインを選択した。これは、京都の外回りコースは下り坂で勢いが付き、直線で馬群がバラけやすいことを事前に把握していたムーアの素晴らしい判断だ。これを大一番で実践するのはすごいこと。

 秋華賞馬アヴェンチュラは勝って更にデキは上昇していた。1番枠から発馬でトモに重心が掛り、それほど出脚は速くなかった。ここで岩田は無理することなく馬任せでポディションを取りに行く。秋華賞時のような先行策ではなく、7番手のインに落ち着く。道中の折り合いはスムーズで至極順調な道中。勝負どころでモタつくところがあり、本来なら4角の下り坂で勢いを付けたかった。しかし、前のアパパネ、アニメイトバイオが壁となって進路がない。4角の坂を下り切ったところで馬群がバラけたところを見逃さず一気に仕掛ける。直線はステッキを入れて馬場の良い5分どころへ持ち出す。スッとは反応できなかったが、大きなフットワークで一完歩毎にグイッと迫る。直線半ばでは左ステッキに反応して内へ切れ込んだ時にアパパネと接触して怯む場面もあったが、それでも伸びる。勝ち馬の一瞬の決め手には屈したが、最後まで力強く伸びた末脚は際立っていた。発馬を決めてテンからもう少し前めで競馬し、4角の下り坂でスパートして直線もスムーズに捌けていれば、の着差だった。正攻法の競馬をしても力を発揮できるだけの底力がこの馬にはある。一戦毎に強くなっている。

 昨年の3冠牝馬アパパネは一週前の地点では馬体は太めで動きもモタモタして見栄えはしなかったが、栗東入りして馬が激変した。直前の追い切りでは素軽い動きで併走馬を突き放して走れる体つきと気性になっていた。4番枠から好発を決めると引っ張り切りの手応えで道中は縦長の展開を4番手から追走する。終始、引っ張り切りの痺れる手応え。4角の下り坂で自らハミを取り、スッと3番手にポディションを上げる。直線で前を行くホエールキャプチャを捕えられなかったし、外のアヴェンチュラにも迫られたが、首をグッと下げた集中力に富んだ走りで一完歩毎にしっかりと伸びた。最後は上位2頭の決め手と底力に屈したが、復活を印象付けるには十分な内容だった。

 惜敗続きのホエールキャプチャがあと少しのところでタイトルを逃した。3番枠から少しだけ気合いを付けて先団へ。1角ではハナを行くシンメイフジから大きく離れた2番手に取り付く。実質、ハナに立つ競馬になったが、道中はリラックスした走りで経済コースを立ち回る。4角の下り坂でも前とは2秒4差もあったが、深追いすることなく手綱は持ったまま。これは池添の好判断だ。直線を向きスパートを開始させるとマークされていたアパパネを一旦は突き放す。だが、ラスト1ハロンを切ったところで内側へ切れ込んでしまい、最後は脚が上がったところを上位馬に差されてしまった。惜しい競馬だった。離れた2番手とはいえ、自身も速いラップで追走していた。それが最後に応えたか。秋に入って発馬が安定したことでソツのない競馬ができるようになった。更なる成長に期待したい。

 レインボーダリアは川田のソツのない騎乗が光った。9番枠から道中は無理に先行することなく中団のインに潜り込む。道中は痺れる手応えで脚をタメる。4角の下り坂でもグッと我慢し、坂を下り切った4角でアヴェンチュラの内側にできた進路に一気に突っ込む。直線半ばでは一旦は抜け出そうかの勢い。インをロスなく立ち回れた恩恵は大きかったし、最後は上位馬の決め手に屈したが、末脚は光っていた。


 イタリアンレッドは勿体ないレースとなった。2番枠発走から発馬後は我慢できていたが、近くのアパパネ、ホエールキャプチャ、アヴェンチュラが先行したことでぽっかりと前が空いてしまう。これによってゴール版の前で壁を作ることができずにポディションを上げてしまった。その後も道中は掛り気味で力みながらの追走。4角で早々と手応えは怪しくなり、直線は伸びることができなかった。ただでさえ距離の長い2200㍍で壁を作れずに掛っては苦しかった。

 アニメイトバイオも同様。今回は勝ちに行く積極策を取り、発馬後から少しずつ気合いを付けて出して行った。1角でも手綱を引っ張ることなく少し出し気味。3番手のポディションは取れたものの、前に壁を作れずになし崩しに脚を使わされてしまった。普段は後方で脚をタメて切れ味を生かすタイプが積極策に出た場合、まず好結果にはつながらない。それほど脚をタメることは重要なのである。

 シンメイフジは見せ場十分の内容だった。久々でも直前の坂路調教では抜群の動きを見せていた。発馬後のアクションを見る限り、最初からハナを奪うつもりだった。1角でも手綱を緩めることなくガンガン飛ばす。向こう正面では後続を大きく突く放し、1000m㍍の通過ラップは57秒5。3角の上り坂で一旦はペースを緩めたにもかかわず後続とはまだ15馬身以上の差はあった。ここで凄かったのはシンメイフジがラスト4ハロンから11秒8-11秒8の脚を使えたことだ。下り坂を利して大逃げの同馬がこのラップを刻めば後続は簡単には追いつけない。直線はさずがにバテてしまったが、北村友の判断とシンメイフジのスタミナには恐れ入った。しかも久々で20㌔という条件でのもの。3歳時にはクラシック候補と騒がれた逸材が輝きを取り戻してきた。

 2歳女王レーヴディソールは直前に速い時計を一本出し、併走馬を突き放す豪快な動きをしていたが、まだ実践に対応できる心肺機能を備えてはいなかった。発馬後は少し行きたがっていたが、その後は中団で我慢できていたにもかかわらず4角で早々と手応えがなくなってしまった。叩いての変わり身に期待。

 ブロードストリートは3角までは勝負圏内にいたが、4角の下り坂でズブさを見せて加速できない。その分、馬込みの中を突くことができず直線は大外へ。直線もジリジリとしか伸びなかった。

 レディアルバローザは距離の長い2200㍍で終始、馬群の大外を通らされては万事休す。鞍上としてもっと工夫はできなかったのかと思う。発馬を意図的に遅らせて1角手前までに大胆にインを突くなどの騎乗を見せてほしかった。残念。

エリザベス女王杯(GI)最終結論

2011-11-12 21:46:34 | 最終結論
エリザベス女王杯(GI)
◎スノーフェアリー
〇アヴェンチュラ
△レーヴディソール
△イタリアンレッド
×ブロードストリート
×フミノイマージン

 昨年の勝ち馬スノフェアリーはジャパンCでも勝ち負けできる器。昨年のこのレースで見せた直線の脚力はまさに桁違い。搭載エンジンが違う。凱旋門賞3着、英チャンピョンS2着で重い斤量、重い馬場で世界の強豪馬を相手に善戦した。56㌔のここはいかにも楽だ。問題は詰まったローテによる疲れだけ。今週木曜日のキャンターを見る限りは力を発揮できると見る。サッと流す程度だったが、バネを感じる走りで追ったら弾けそうな気配を漂わせていた。単勝勝負。

アルゼンチン共和国杯、みやこS予想

2011-11-06 09:42:19 | 最終結論
東京11R アルゼンチン共和国杯
◎オウケンブルースリ
○トウカイトリック
▲フォゲッタブル
△ナムラクレセント
×キングトップガン
×ポルカマズルカ

 休養を挟んで持ち直してきたオウケンブルースリを本命に推す。春先は腰の状態は悪く、攻めでも動きがピリッとせずにスランプに陥っていた。天皇賞・春当時の坂路での攻め馬では最後は歩いていたほどだった。それが休養を挟んだことで腰の状態は良化。それによってトモがパンとした。その証拠に前走の京都大賞典3着では、好発を決めて一時は先行争いに加わるかの行き脚だった。これはトモが入っている証拠だ。レースの2ハロン目からはスッと後方に控えるも、それほど前とは離れずインをぴったりと立ち回る。4角の下り坂を利してスパートを開始させ、スムーズに加速して直線もインを突く。2着馬と馬体を併せ、激しい追い比べに。ゴール前で僅かに屈したが、久々にグッとくるレースを見せてくれた。本来は底力勝負でこそのタイプ。不得手の瞬発力勝負に対応できたのも評価できる。ひと叩きしたことで中間の気配はグンと上向いている。トモは更に丸みを増し、最終追い切りでは力強いトモの踏み込みとスナップの利いた前捌きで併走馬を突き放した。トモが入っていることで首も上手く使えていた。絶好調だ。ここはコスモラピュタが飛ばし、持久力勝負に持ち込みたいタイプが揃った。ハイペース必至で道悪。最後はズブズブの消耗戦になる可能性は必至。底力勝負は望むところだ。

 トウカイトリックが復調している。休養前は海外遠征明けの疲れが抜け切らず動きもピリッとしなかった。前走の目黒記念11着は、3200㍍を走った後の一戦で反動もあった。道中から手綱は動きどおしで忙しい競馬で脚をタメることができなかった。久々にはなるが、今週の坂路では前脚を高く突き上げ力強いフットワークを見せてくれた。持ち直している。再び2500㍍になるが、デキを持ち直したことで追走も楽になるはず。何よりハイペース必至のズブズブの展開が予想され、流れは向く。

 素質馬フォゲッタブルは今春は鞍上に反抗する面を見せ、気持ちが走る後方に向いていなかった。宝塚記念当時は、中間の攻め馬で前の馬を追い抜いてゴールする感覚を覚えさせ、馬に自信を取り戻させる稽古を繰り返した。変わり身を期待したが、レースでは発馬でモタれてレースに参加することができなかった。鞍上の川田騎手としてはハナを奪うつもりだったはずだ。前走の京都大賞典5着は、ゲート内でチャカチャカしてモタれ掛けたが、何とか真っすぐ出る。直後に鞍上が手綱をしごいてハナを主張する。外のネコパンチがハナを奪ったために2番手に控える。いつもなら掛って反抗するが、この日はスムーズに2番手から折り合うことができた。首を上手く使い、スナップの利いた走りは3歳秋の菊花賞当時を彷彿とさせるもの。直線は切れ味に勝る上位馬に屈したが、最後まで諦めない走りをしていた。ひと叩きして乗り手に従順になり、体全体を柔らかく使えるようになった今なら復活を期待できる。持久力勝負は望むところ。

 ビートブラックは1角までの松岡の手綱捌きがポイントを握る。18番枠発走のため道中で馬込みの外めを通らされることを嫌い、必要以上に出して行くと掛ってハイペースに巻き込まれてしまう危険性はある。強気の松岡だけにそれが怖い。そういう展開になれば飛ぶ可能性は高い。

単勝:⑫ オウケンブルースリ
3連複:⑫⑤⇒全通り

京都11R みやこS
◎エスポワールシチー
○ヒラボクキング
 
 エスポワールシチーは不動の本命。前走の南部杯4着は、テンからガンガン飛ばし明らかなオーバーペース。それでも、直線で後続を突き放し逃げ切るかの勢い。最後は脚が上がってしまったが、負けて強しの内容だった。厳しい展開と久々でデキはひと息だったこを考えれば中身は濃い。ひと叩きして佐藤哲に手綱は戻る。58㌔なら負けられない。

 ヒラボクキングの動きがヤケの良い。今週の坂路では、ゴール前で仕掛けられると手応え十分で併走馬を突き放してしまった。大きなフットワークで凄い迫力だった。前走の平城京S1着では、3角から早めに競られる苦しい競馬だったが、直線で二の脚を使って後続を突き放した。控えても切れ味を使えるタイプだ。

天皇賞・秋(GI)最終結論

2011-10-29 17:21:40 | 最終結論
東京11R 天皇賞・秋(GI)
◎ペルーサ
〇ダークシャドウ
▲ローズキングダム
△トーセンジョーダン
×ブエナビスタ
×エイシンフラッシュ

 4歳秋を迎え、急成長を遂げたペルーサを本命に推す。昨秋の天皇賞はトモの緩さから発馬で行き脚がつかず、最後方からの競馬を強いられた。結局、ラスト1ハロンから一気にエンジンが掛り、凄い脚で追い込むも宿敵ブエナビスタを差すことはできなかった。あれから一年。久々にはなるが、中間は本馬場と坂路で速い時計を6本出している。一週前には、藤沢厩舎にしては珍しくテンからびっしりと追われ最後はステッキが入るほど意欲的に追われている。それだけ体質が強化されたということだろう。最終追い切りは、横山典を背に本馬場で終いを伸ばす程度だったが、手前を替えてからグーンと凄い伸び脚で併走馬を一気に突き放した。終い重点だけに過大評価は禁物だが、それを差し引いても凄い脚だった。500㌔を超す大型馬だけに体に掛る負担は大きいし、まだトモの緩さと頭の高いところは残っている。それでも、昨年よりは間違いなく上向いているし、今回は馬群から離されずに追走できるはずだ。コーナー2回で直線の長い府中2000㍍は最高の舞台。決め手ならブエナビスタにも負けない。初のGIタイトルへ態勢は整った。


単勝:⑧ペルーサ

3連単:⑧⇒⑦⇒⑪⑫⑤④

菊花賞(GI)最終結論

2011-10-22 20:04:26 | 最終結論
京都11R 菊花賞(GI 芝・3000㍍)
◎オルフェーヴル
○ベルシャザール
▲ウインバリアシオン
△ダノンマックイン
×フェイトフルウォー
×ゴッドマスタング

 史上7頭目の三冠馬誕生へオルフェーヴルが万全の態勢でレースを迎える。前走の神戸新聞杯1着は、好発を決めて中団へ。発馬後から久々の実践とスローということもあり、ハミを噛んで力んでしまう。向こう正面に入っても気を許せばガツンと行ってしまいそうな手応え。4角で外からウインバリアシオンが迫ってきたところで外めから進出を開始する。そこで左手前に替えてしまったことで4角で外へ膨れてしまう。直線に入ると馬なりのままグングン加速し、一気に先頭へ躍り出る。そこで内へモタれて坂上では右手前に替える。最後は内ラチを頼るような感じになったが、危なげなく差し切った。馬なりでポディションを上げられる凄い瞬発力だ。馬体もダービーから16㌔増やし、力強さも加わっている。今回は距離が600㍍伸びて3000㍍に替わる。確かに手綱を短く持ち、ハミを噛んでしまうタイプ。3000㍍はベストではないのは確か。それでも、前走の神戸新聞杯で超スローのなかで我慢することができたし、テンに折り合いに専念できれば克服可能と見る。あとは14番枠発走で最初の下り坂をどう乗り切るかがポイントになる。この中間は2週続けて坂路で併走馬を子供扱いした。凄い脚力でひと叩きされて更に上向いている。右回りはまだモタれる癖はあるが、それをカバーできる脚力がある。不動の本命へ。

 ひと叩きしてベルシャザールが急上昇を描いている。前走のセントライト記念はダービー以来の実戦。540㌔前後の超大型馬だけに久々は得意ではない。レースでは、ロイヤルクエストが大逃げする縦長のハイペースの流れを3番手から追いかける形。仕掛けどころが難しかったし、後続の目標にされる苦しい形。それでも大崩れはしなかったし、最後まで粘り強い走りを見せてくれた。ひと夏を越し、トモに実が入ったことで首の位置が低くなり、それが推進力に繋がっている。この中間は3週続けて坂路でびっしりと追われ、ひと叩きした効果は絶大。大幅な上積みが期待できる。長距離輸送だと発汗で大幅に馬体を減らしてしまうケースも考えられるが、近距離輸送の京都ならその心配もない。何よりスッと先行できるのは強み。4角の下り坂を利してロングスパートできれば。

 ウインバリアシオンも爪の不安が解消し、それと共にトモに実が入って首を上手く使えるようになった。それがダービー2着好走の要因。ひと夏を越し、馬体は更にボリューム感を増している。前走の神戸新聞杯は4角で外めから動き、オルフェーヴルと同じ位置から末脚を計ったが、あっさりと突き放されてしまった。逆転するには少し前で運ぶか、4角でインに突っ込むかだろう。今は折り合いに不安がないし、距離も大丈夫だろう。

 穴はダノンマックイン。坂路では見た目のスピード感は今ひとつでも、それ以上の時計が出る。これはトビが大きいからで、走る馬の証拠。走りはステイヤーのもの。ロングスパートができる持久力があり、中団待機から早めに動ければ。

 ゴッドマスタングも不気味な存在。トモが緩くテンに前へ行けないし、勝負どころでもズブい。攻めでは鞍上に反抗する面も見せ、気性面にも課題を残す。ただし、前走の500万戦1着は、最後方待機から一気の差し切り勝ち。スローで馬群が凝縮したなか、3,4角はかなりの大外を通らされ、距離ロスは相当あった。それでも、直線は後続を突き放した。相手が弱かったとはいえ、強い競馬だった。後方一気が決まるメンバーではないが、4角でインに突っ込むことができれば面白い存在。スタミナには自信を持つ。

秋華賞(GI)最終結論

2011-10-16 10:42:41 | 最終結論
京都11R 秋華賞(GI)
◎カルマート
〇デルマドゥルガー
▲アヴェンチュラ
△ホエールキャプチャ
×キョウワジャンヌ
×マイネイサベル

 今年の秋華賞は荒れる可能性は十分ある。例年、主力となるローズS組のレベルには疑問符が付く。超スローのため勝ち時計も平凡で、勝ったホエールキャプチャは内々をロスなく立ち回って先行できた恩恵は大きかった。それなのに最後に外から詰め寄られたのには不満を残す。

 桜花賞馬マルセリーナは前走で再び掛って折り合い面に不安を残す。2回目の騎乗となる福永は、今回は何が何でも抑えて折り合いに専念するだろう。元々、器用なタイプではなく京都内回りへの適性に疑問が残り、その上に「折り合いに専念する」というハンデも付く。前走で増えた馬体がどこまで絞れているのかもポイントだが、絞れたら今度は体が軽くなって更に掛ってしまう危険性も考慮しないといけない。いずれにしても厳しい戦いには違いない。
 
 本命はカルマート。前走の紫苑S1着は、テンから締まった流れを道中は中団インから追走する。三分三厘で自ら動いて4角では先行馬を捉えにかかる。直線で外から2着馬に被されて坂上では一旦差されてしまう。そこで怯んでもおかしくなかったが、抜群の勝負根性で首の上げ下げを制した。勝ち時計も優秀だが、底力勝負を自ら動いて押し切った正攻法の競馬は高く評価できる。今週の攻め馬では、全身を大きく伸ばしたストライドで迫力満点だった。とくに前脚の使い方は素晴らしく、デキは万全と見ていい。今回はスプリントの逃げ馬メモリアルイヤーが参戦し、ピュアブリーゼも積極的に行くことを考えれば、再び底力勝負になるのは必至だ。流れは向くので、あとは長距離輸送で馬体を維持できるかの点と外枠でロスなく立ち回れるかがポイントになる。

神戸新聞杯(GⅡ)最終結論

2011-09-25 12:28:10 | 最終結論
阪神11R 神戸新聞杯
◎ウインバリアシオン
単勝1点勝負

前走の東京優駿2着は、中間の攻めの動きは抜群で短期間で急激に成長していた。以前はトモが非力なために頭の高い走法だったのが、トモがパンとしたことで首を柔らかく使えるようになった。レースでは1番枠から好発を決め、スッと後方に控える。1角に差しかかるところで折り合を欠く懸念をしたが、スムーズにコーナーに突入し、その後も折り合いはピタリ。これは戦前に予想したとおり、道悪を気にして馬が慎重に走っていた効果だろう。馬群はかなり縦長になり、それを離れた後方4番手の位置取り。3角から手綱をしごいてスパートするも、ズブさを見せる。4角から直線入口にかけても、まだ後方から3番手の位置取りで万事休したかと思われた。だが、直線でスッと右手前に替えるとグーンと掻き込みの強いフットワークでグングン伸びる。勝ち馬を差し切ろうかの勢いだったが、最後は苦しくなって内へモタれてしまった。それでも、直線で見せてくれた末脚は地力強化を印象づけるものだったし、道悪は得意だった。前々走の青葉賞1着は、4番枠から超スローの流れを後方のインに潜り込む。あまりにも流れが緩いために1角から終始、掛り通し。そのために道中は前に壁を作って後方のまま3角から4角にかけて外めに持ち出す。直線は大外ブン回しではなく、加速したまま外めへ持ち出す。馬群に邪魔されることなくグングン加速。追って頭の高いのは相変わらずだが、一瞬の決め手で差し切った。3走前の弥生賞7着は、発馬で右にヨレてポディションを悪くしてしまった。その後は後方に控えて折り合いに専念。三分三厘で大外を通って進出するも、4角で内から来られた時に外へ膨れる。ここで鞍上は右手綱を引いてブレーキをする形に。スピードに乗り切れなかったし、直線もジリ脚だった。ひと夏を越し、蹄の不安は解消したとのこと。2週、1週前とコースで長めからびっしりと追われ、休み明けでも仕上がりは絶好だ。良馬場で行きたがる面に不安を残すが、トモがパンとした今なら不発はまずない。ここも控えて一瞬の切れ味を生かす。



愛知県稲沢市の名産「銀杏」です!

京成杯オータムH(GⅢ)予想

2011-09-11 09:04:53 | 最終結論
9月12日(月)21:00から「全開ガール」第10話です!

愛知県稲沢市にある美味しい珈琲とモーニングが頂ける「美甘珈琲」さんです!!

中山11R 京成杯オータムH(GⅢ)
◎タマモナイスプレイ
○スズカコーズウェイ
▲レインボーペガサス
△オセアニアボス
×エアラフォン
×ドモナラズ

 伏兵タマモナイスプレイを狙う。前走の北九州記念9着は、高速決着のスプリント戦。道中から追走に脚を使い、終始手綱は動き通しだった。脚をタメることができず、最後も伸びることができなかった。前々走の安土S1着は、逃げ馬不在の超スローペース。スッと2番手に取り付くと、折り合いを欠くことなくスムーズな道中。4角で先頭に並びかけると、直線で早めに抜け出す。ラスト1ハロンから外の各馬に迫られるも、並んでから抜けせない勝負根性で押し切った。スパッと切れる脚はないし、本来は瞬発力勝負を苦手とする。マイルでも一貫した流れで持続力を生かす競馬が合っている。昨年の米子S1着のようなレースが理想だ。ここは開幕週の中山マイル戦。マイネルファルケが飛ばす展開でスローペースは考えづらい。3番手から押し切る。この中間は坂路で絶好の動きを見せてくれた。首を上手く使った集中力に富んだ走り。前脚をピンと張り出した弾むようなフットワークが目に付いた。太鼓判を押す。


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朝日チャレンジC(GⅢ)予想

2011-09-09 23:32:08 | 最終結論
9月12日(月)21:00から「全開ガール」第10話です!

愛知県稲沢市にある美味しい珈琲とモーニングが頂ける「美甘珈琲」さんです!!

阪神11R 朝日チャレンジC(GⅢ)
◎エーシンジーライン

3戦続けてエーシンジーラインを本命に推す。前走の小倉日経オープン3着は、開催が進むにつれて内の馬場は痛み、更には道悪の条件。テンの行き脚の鈍さを見る限り、道悪は不得手と見ていい。フットワークも小さかった。前々走の小倉記念5着は、不利な大外枠から手綱をしごいて前々へ。ハナを奪いたかったが、最内枠のホクトスルタンが2ハロン目に10秒7のラップを刻んではさすがにハナへ行けず。1角でスッと2番手に落ち着く。レースは流れが緩むことなく1000㍍通過が57秒1の速い流れ。この流れを3角から早めに動いて4角で単独先頭に躍り出る積極的な競馬。直線で一旦は突き抜けたものの、残り1ハロン地点で勝ち馬に並びかけられ、ゴール前はさすがに脚が鈍ってしまった。開幕週のパンパン馬場が向いたとはいえ、この速い流れで不得手の2番手からの競馬で早めに動いて最後まで見せ場を作ったのだから高く評価できる。3走前の七夕賞1着は、最内枠から手綱を目一杯にしごいてハナへ。1角から上手くペースを落として息を入れられたものの、3角からキャプテントゥーレに早めに競りかけられる苦しい展開。そして何より、最終週のボコボコの馬場で内めを通った馬が総崩れの条件が大きく響いた。完全に度外視できる一戦。確かに阪神コースに良積はないが、5走前は外回りコースでGI級メンバー相手に早めに競りかけられる苦しい展開ながら小差の競馬をしている。決して内容は悪くなかった。何より最近の充実ぶりは目覚ましい。この中間は中2週ながら1週前に坂路で半マイルからビッシリと追われ、最終追い切りはCWで長めから意欲的に追われた。テンからハミをグッと噛んで気合いが乗り過ぎている感はあるが、首を上手く使い四肢を柔らかく伸ばしたストライドは迫力満点だった。絶好調だろう。開幕週のパンパン馬場は有利だし、今回はホクトスルタンより内枠に入り、ハナは譲らない。持久力ある流れに持ち込み、逃げ切る。

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小倉記念(GⅢ)予想

2011-07-31 09:24:41 | 最終結論
8月1日(月)午後9時からは全開ガール第4話です!

8月4日(木)午後7時からはフジテレビ系列で!

小倉11R 小倉記念
◎エーシンジーライン
〇アドマイヤメジャー
▲リクエストソング
△サンライズベガ
×ヤマニンキングリー
×アンノルーチェ

 混戦模様の小倉記念。人気を背負うイタリアンレッドは元来掛り癖のある乗り難しいタイプ。前走の七夕賞1着でも、向こう正面で外めに持ち出したらガツンと掛ってしまった。今回は人気を背負う立場で開幕週の高速馬場。ジョッキー心理としては、前が止まらないので早めに動く必要があると考えるだろう。テンから積極的に動けばなし崩しに脚を使わされる可能性が高い。斤量も3㌔増と楽ではない。

 2番人気が予想されるナリタクリスタルも気難しくてズブいタイプ。常に三分三厘から手綱が動き、勝負どころで置かれてしまうのがネックだ。前々走の中京記念は適度に時計の掛る馬場となり、勝負どころからスムーズに馬込みを捌いてスパートできたのが勝因である。開幕週の時計勝負ではズブさを見せて置かれてしまう可能性が高く、内枠で揉まれるのも心配だ。

 本命は大外枠に入ったエーシンジーラインを狙う。前走の七夕賞1着は、最内枠から手綱を目一杯にしごいてハナへ。1角から上手くペースを落として息を入れられたものの、3角からキャプテントゥーレに早めに競りかけられる苦しい展開。そして何より、最終週のボコボコの馬場で内めを通った馬が総崩れの条件が大きく響いた。完全に度外視できる一戦。距離の長かった3走前の日経賞5着では、GI級相手に小差の競馬をしている。ハナを奪い、自らのペースで走れれば年明けの寿賞のように、スピードの持続性を発揮できる。大外枠に入ってしまったが、発馬からホームストレッチが長い小倉2000㍍の条件なら大きなマイナスにはならない。他に強力な同型は見当たらず、1角でハナへ行ける公算だ。開幕週のグリーンベルトを利して待望の初重賞制覇へ。

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