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中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

皐月賞(GI)スペシャル

2007-04-12 22:16:27 | 見解
【エイシンピーシー】
前走のスプリングS3着はトビの大きいフットワークで好位のインへ。終始、経済コースを通る。三分三厘のギアチェンジで、ズブさを見せて一旦は引き離されるも、直線で一完歩毎にジワリと詰め寄った。僅かに届かなかったが、見せ場十分だった。トビの大きいタイプだが、意外にもテンの脚は速い。トップスピードまでに時間の掛かるタイプでもあるので府中向きなのは間違いない。それでも、三分三厘で外めに持ち出して助走できれば面白い存在。2走前のセントポーリア賞1着の長く使った末脚、勝ち時計2分00秒9は非常に優秀。相手は強いが、この馬の上昇度も凄い。

【ドリームジャーニー】
前走の弥生賞3着は久々だったが、気の勝ったタイプで完全に仕上がっていた。発馬直後の1角で外へ膨らみ、力みながらの追走。直線入り口で伸びかけたところでココナッツパンチと接触する不利。それでも最後まで諦めなかった。前々走の朝日杯FS1着は大外一気の末脚で戴冠。3走前の東京スポーツ杯2歳S3着は、発馬で出負けし、テンにガツんと掛かって脚を使ってしまう。それでいながら直線で一旦は抜け出して小差の競馬。負けて強しの内容だった。決め手の鋭さは相当なもの。課題は2000㍍でそれが生きるかどうか。前走のように力んでしまうと半減してしまう。GI独特の激しい流れは歓迎材料。仕上がっているだけに調教は軽めで良い。


【アサクサキングス】
前走のきさらぎ賞1着は逃げ馬不在で楽にハナへ。2ハロン目に11秒3と加速されると、2番手以下を引き離す形に。3ハロン目から息を入れる展開にもかかわらず、大逃げの形。これ以上ない形でスイスイと気持ち良く逃げる。三分三厘の下り坂でジワッと加速し、4角~直線入り口で一気のギアチェンジ。セーフティリードを奪うと、左右にフラつきながらも渋太い脚で寄せ付けずV。前々走のラジオNIKKEI賞2歳S5着は発馬直後に挟まれて位置取りを落とす。仕方なく中団から。向こう正面でフサイチの外を通って進出。三分三厘で早めに仕掛ける積極的な競馬を見せるも、直線でスッと反応できず。外からフサイチに一気に来られて進路を塞がれる不利。だが、一瞬の脚に差があったのは事実。今回は小回りコーナー4回の中山2000㍍。テンのダッシュ力が鈍く、発馬直後にすぐコーナーを迎えるこのコースは向かない。しかも、フルゲート。最初の1角までに、この馬のすべてが決まる。枠順に注目。

【ココナッツパンチ】
前走の弥生賞2着は発馬直後のスタンド前で首を左右に振って行きたがる。鞍上との呼吸が悪い。ようやく1角から平静を取り戻すと、向こう正面では気合いを付けながらの追走。この辺りはまだ若い。だが、三分三厘でエンジンが掛かってからの加速力は凄かった。大外へ持ち出すロスがあり、直線で内へモタれドリームジャーニーと接触し、アドマイヤオーラにも寄られながら最後まで脚色が衰えなかった。とてもキャリア一戦の馬とは思えない。デビュー戦でうまっ気を出し、返し馬で鞍上を振り落としながら、33秒4の脚を使って一気に差し切っているように素質は超一流。上積みはどの馬にも負けない。大外枠で鞍上がどう乗るか。


【フサイチホウオー】
無敗の皐月賞馬へ2ヶ月の充電期間を経ての登場。前走の共同通信杯1着は道中、中団の外めを悠々と追走。ペースの落ち着いた4角で抑え切れない手応えで進出。直線で大外へ持ち出すと、ノーステッキでグッと加速。一気に突き放すかの勢いだったが、坂を上り切った半ばで、左ステッキが入ると右→左手前に替えてしまう。そこからの脚色は今ひとつで、ゴール前で何とかフライングアップルを捕らえて連勝を死守した。前々走のラジオたんぱ杯2歳S1着は道中、緩い流れを中団から折り合いに専念。向こう正面で離れた2番手グループの先頭を走る。三分三厘で一気に進出すると先団へ。直線で外から豪快に追い込むも、左ステッキに反応し過ぎて内側へ斜行。他馬に迷惑をかけてしまう。それでも勝つのだから凄い。4角から直線入り口にかけての脚色は凄いが、ステッキが入ると手前を替えたり、モタれる癖がある。だから、突き放せない。これが解消してくれば敵なしだろう。

【アドマイヤオーラ】
前走の弥生賞1着は平均ペースの流れを仕掛けて好位へ。その後は馬群のなかで折り合いに専念。三分三厘で除々に仕掛けを開始させると、ズブさを出して手応えは良くない。それでも、鞍上の懸命なシェイクによって突き抜ける。だが、残り1ハロン地点で右ステッキが飛ぶと外へ膨れる。意外と突き放せなかったが、きっちり先着した。勝ち時計2分00秒5は優秀。前々走のシンザン記念1着は完全な瞬発力勝負の流れを一旦は突き放されながら、トップスピードに入ってから凄まじい脚を使って差し切り勝ち。スブさはあるがエンジンが掛かってからの脚は一級品。決め手はNO.1。三分三厘で仕掛けたいだけに真ん中あたりの枠を希望。


【ヴィクトリー】
前走の若葉S1着は久々で八分の仕上げ。道中はポンと掛かり気味に2番手へ。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。三分三厘で業を煮やして先頭へ躍り出る。残り3ハロン地点から11秒5-11秒8と加速。さすがに急坂で脚色が鈍ったが、鞍上の懸命なステッキに応えて粘り切った。前々走のラジオNIKKEI賞2歳S2着も大外枠発走から掛かり気味に2番手へ。若葉S同様、早めに仕掛け押し切りを図る競馬をするも、勝ち馬の決め手が一枚上だった。中距離でのスピード性能に長けている。ワンペースで皐月賞向きの馬。時計勝負にも対応できる。初の長距離輸送、馬体減り、折り合い、テン乗り、一週前の放馬、クリアすべき課題は多いが、まだまだ底を見せていない。


【サンライズマックス】
前走の若葉S2着は最後方待機で脚をタメる作戦。三分三厘で外めを通って進出すると、直線で鋭い伸び脚。タメての末脚だけに課題評価はできないが、フワフワする面が解消されつつある。

【フライングアップル】
前走のスプリングS1着は煽り気味の発馬で意を決して最後方待機。鞍上は落ち着いている。終始、インを通って末脚を温存。向こう正面まではポツンと後方を走っていたが、馬群の固まった4角で差を詰め、直線もインへ。坂上で勢いの衰えた先行馬を楽々交わしてV。それまでは行って詰めの甘さがあったが、新境地を開拓した。

【マイネルシーガル】
前走のスプリングS2着は緩みない流れを大外枠から2番追走。終始、スムーズに流れに乗る。手綱を緩めたら持って行かれそうな手応え。テンに若干力む。直線で早めに抜け出すも、坂上で脚色が鈍ったところを差された。緩みない流れで先行馬には厳しかった。行ってもし、控えてもよしだが、これまで以上に相手が強くワンパンチ欠ける印象。

【サンツェッペリン】
前走のスプリングS8着は一頓挫明けで鞍上が無理しなかったとはいえ、あまりにも淡白な印象。前々走の京成杯1着は、逃げ馬不在で手綱を押してハナへ。上記に書いたように絡む馬がおらず1角でペースを落とし、その後もマイペース。残り600㍍からジワッと加速を開始させ、4角から直線にかけて後続を突き放してセーフティリード。展開に恵まれたものの、突き放した時の脚は目を見張るものがあった。

【ナムラマース】
前走の毎日杯1着は道中、中団の外めを追走。その前のレースが仕掛けが遅れただけに、早め早めの競馬。直線で外めへ持ち出し、スブさを見せるも、前脚をピンと張り出した独特のフットワークで突き抜けた。前々走のきさらぎ賞2着はペリエがオーシャンエイプスを徹底マークしたため、完全に仕掛けが遅れた。騎乗ミス。スブさを見せるため、三分三厘で加速できるかどうかが焦点。その意味では小回り中山2000㍍の適性は高いとはいえない。スムーズに行ければ通用する力は持っている。

【ニュービギニング】
前走の毎日杯3着は最後方待機から一気の末脚。メンバー最速の上がりで追い込んでは来ているが、タメての物。余程展開が嵌らないと厳しい。

【ローレルゲレイロ】
前走のアーリントンC2着は外回りマイルの淀みない流れを好位の外めを追走。直線で満を持して追い出すと、内のトーセンキャプテンとの馬体を併せながらの激しい叩き合い。最後僅かに遅れた。「頭を上げてしまう分、どうしても終いが甘くなってしまうんだ」とは鞍上の談。それがこれまでの戦績に反映されている。それでも、好位から安定した走りを見せている。相手なり。

【メイショウレガーロ】
折り合いに不安のあるタイプでここ2戦は、それを気を使う余り位置取りが悪くなってしまった。前走の弥生賞4着など直線でもゴチャついた。スムーズなら。

【モチ】
ここは力が足りない。

【フェラーリピサ】
前走はイレ込みもあったが、ダートだろう。

▲【フサイチホウオー】ステッキ入るも突き放せず
坂路で古馬1000万下ビーオブザバンを追走する形。ギリギリまで追い出しを我慢し、馬体を併せることを意識。ゴール前で手綱をシェイクさせてハミをかける。最後は左ステッキも注入されたが、突き放すことはできず。ステッキが入ってから手前を替えてしまう癖も覗かせた。ビシッと追われたのは3本。

○【ローレルゲレイロ】終い重点でグイッと
藤田を背にDWで併せ馬。2000㍍を意識してかラスト1ハロンまで追い出しを我慢して折り合いに専念。ゴール前に気合いを付けられると、逆手前のままだが弾むようなフットワークで駆け抜けた。1週前、2週前とビッシリDWで追われ、態勢万全。

○【マイネルシーガル】馬任せで楽に先着
美浦坂路で3頭併せの内追走。持ったままの手応えで一気に突き放した。脚捌きにそれほど鋭さは感じられなかったが、手応えを考えれば問題なし。1週前に49秒3-12秒4。

○【ブラックシャンツェ】中1週でビッシリと
DWで併せ馬の外。直線で並びかけてから突き放す時の反応は鈍かったが、ステッキをビシビシ入れられると、グイグイ伸びてラスト1ハロン11秒9。中1週でこれだけビシッと追われれば文句なし。

▲【フェラーリピサ】左にモタれ
坂路で終い重点。若干、左にモタれて手前も替えていた。強調できる動きではなかった。

◎【ドリームジャーニー】重心の低いフットワーク
3月27日にグリーンウッドから帰厩。最終追いはDWで単走。終始、持ったままの馬任せ。逆手前ではあったが、重心の低いフットワークで推進力を感じさせる動き。気性の勝ったタイプで、自ら馬体を造る。ソフトな仕上げは逆にプラス。

○【サンライズマックス】この馬なりに順調
DWで併せ馬の外。並びかけてから右にモタれ、追われて頭を上げてお世辞にも良い動きとは言えなかった。それほど調教駆けしないタイプで水準の時計。順調。

○【ナムラマース】相変わらずの前脚
DWを単走でビシッと。前脚を高く上げてピンと伸ばす独特のフォームは相変わらず。それでラスト1ハロン12秒4は意外。高く脚は上げるが、推進力には繋がらないのかも。

○【サンツェッペリン】抑え切れない手応え
南Wで終い重点の調教。抑え切れない手応えで併走馬を抜き去り、内へモタれながらもグイグイと伸びた。終い重点だけに過大評価は禁物だが、上積みは望める。

○【メイショウレガーロ】頭高いも脚捌きはシャープ
美浦芝コースで併せ馬の内。頭の高い走法で推進力は感じられなかったが、シャープな脚捌きが印象的だった。

○【ニュービギニング】鞍上の意図が感じられ
四位を背にDWで併せ馬の内。池江流のビッシリ終われる調教ではなく、まるで角居厩舎の追い切りを見ているよう。終始、持ったままの手応えで馬体を併せながらゴール。四位としては我慢させることを覚えさせたかったのだろう。これに対して池江師は「金曜日もやる」と。

◎【アサクサキングス】豪快なフットワークで
DWで武幸を背に単走。馬なりながら、ラストはダイナミックなフォームで11秒4。相変わらず惚れ惚れする動き。

△【モチ】強調材料なし
CWで大外をビッシリと。手綱が激しく動き、ステッキが入るも反応が鈍い。ゴール前は逆手前で走っていた。前脚を掻き込むフォームはダート馬のそれ。

◎【エイシンピーシー】引っ張り切りで先着
南Dで併せ馬の外。ビッシリ追われた併走馬に対し、抑え切れない痺れる手応えで楽々先着。トビの大きいフォームで文句なし。

○【アドマイヤオーラ】いつもどおり終い重点
DWで岩田(本番は武豊)を背に終い重点。これだけの馬だけに、ラスト1ハロンの調教なら動いて当然。輸送を考慮した調教か。

○【フライングアップル】3頭併せを追走先着
南芝コースで3頭併せの外追走。直線で持ったままの手応えで先着した。ピッチの利いた走りで余裕十分。今回も終いを生かす競馬か。

△【ヴィクトリー】気難しさ相変わらず
相変わらず気難しい。坂路でステッキを何度も注入されるも、頭を上げてバカつく。自ら走るのをやめていた。テン乗りの田中勝がどう操るか。

○【ココナッツパンチ】余力残しで併入
いつもどおり美浦坂路で実質3ハロン。1週前にビッシリやられているだけに持ったままの手応えで併入。順調。