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天皇賞・秋(GI)回顧

2011-11-01 20:24:35 | 回顧
【馬場】Bコース替わり1週目。先週までのAコースは内側に痛みを見せたが、仮柵を設けたことで内も我慢できる馬場に。

12.5 - 11.0 - 10.8 - 10.8 - 11.4 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 12.1 - 11.8=1:56.1
(56秒5-59秒6)

充実の5歳秋へトーセンジョーダンが驚愕の日本レコードで初GIのタイトルを手にした。以前は坂路追い中心の攻め過程だったが、この中間は3週続けてコースで意欲的に追われ抜群の動きを披露。生涯最高のデキで大一番を迎えることができた。12番枠から発馬は決めたものの、行き脚は鈍く手綱をしごいて出して行く。1000㍍通過が56秒5の歴史的ハイペースだけに道中も少し気合いを付けながらの追走で、縦長の中団からの追走。ようやく3角から手綱のアクションに余裕が見られるも、4角で馬場の5分どころへ持ち出す。直線は大外へ。四肢を目一杯に伸ばした大きなフットワークでグングン伸びる。ラスト1ハロン過ぎで先頭に躍り出てもフワッとせずに集中して走る。ゴール前で内から2着馬の強襲に遭ったが、バテることなくラスト1ハロン推定11秒7の脚で踏ん張った。底力に優れた素晴らしい末脚だった。強い。ジャパンCで距離が伸びるのは歓迎。再び底力勝負になれば連勝も見えてきた。

 ダークシャドウはもともと弱いところがあり、中2週の間隔の詰まったローテーションを懸念されたが、叩いて上向いていた。7番枠からそれほど出脚は良くなかったが、直後に気合いを付けて中団を取りに行く。道中はブエナビスタの外に位置し、超ハイペースに戸惑うことなく、むしろ掛るくらいの行きっぷり。前走とは違い、レースの流れに乗って自ら勝ちに行く正攻法の競馬。残念だったのは4角から直線にかけての入口。前のミッキードリームとトゥザグローリーの間のスペースは空いていたが、ベリーはミッキーとアーネストリーの間の進路を狙う。このスペースはミッキードリームに締められる形となり、行き場をなくしたシャドウは手綱を引っ張りバランスを崩す大きな不利を受ける。そこから立て直して大外へ持ち出すロスも発生する。結果として外のトーセンジョーダンに出し抜けを食らう形となり、ゴール前はトゥザとトーセンの間の狭いスペースを割る。最後はステッキに反抗して尾を振っていたように馬自身も相当なストレスを感じる競馬になった。着差が着差だけにもったいないレースだった。負けて強し。これだけの時計で走っているので、疲れが残っていないか心配だ。

 久々のペルーサは12㌔増。これはしっかりと攻め馬を積まれてのものでほとんどが成長分。その証拠に8番枠からかつてないほどの好発を決める。これはトモがしっかりしていなければできない芸当だ。その後は無理することなく後方に控える。3ハロン目までは馬群から置かれることなく追走できたが、レースは4ハロン目になっても緩まず、ここで少し馬群と距離を置く。3,4角もジッと我慢する。4角から直線入口にかけて大外へ持ち出してスパートを開始させる。ここで少しズブさを見せて上位勢と差を広げられる。坂上からエンジンが掛ると、大きなフットワークでグングン伸びる。際どいところまで詰め寄ったが、僅かに届かなかった。この超ハイペースのなかで上がり3ハロン33秒9の脚を使えたのは立派だし、勝ち馬がラスト1ハロンを11秒7で踏ん張ったのは想定外だった。直線入口でスッと加速できていれば。このあたりはトモの更なる強化待ちと休み明けの分か。スローよりは締まったペース向きのタイプ。JCでも底力勝負になれば。

 女王ブエナビスタは懸念された馬体重は10㌔減。レースへ向けてきっちりと体を作ってきた。5番枠からコーナーワークを利して無理することなく2角では好位を取る。ペースの上がった2ハロン目からは無理することなく中団の少し前目のポディションまで下げる。その後はインぴったりを立ち回りロスなく立ち回る。本来なら4角で動きたかったが、ここでズブさを見せる。反応が鈍いことで進路の選択肢は少なくなる。直線入口で行き場を失い、手綱は持ったまま。前のローズキングダムがフラついているだけに突っ込めない。今度はアーネストリーの左側に進路を見出して突っ込むも、内ラチ沿いはギリギリ突っ込めない。仕方なく今度は右手綱を引いて立て直す。そこからスペースができて末脚を伸ばすも、ゴール前で手前を替えたところで脚は止まってしまった。久々で不利はありながら上位争いを演じたのは立派だが、4角で見せた反応の鈍さとゴール前で脚が止まってしまったあたりに陰りを見た気がする。4角でスッと反応できていれば外めに持ち出せていたし、不利を受けることもなかった。

 トゥザグローリーは久々で夏負けからは立ち直っていたが、万全のデキとはいかなかった。東京2000㍍では不利な17番枠。スーッと行き脚がつき、楽な手応えで好位の外めへ。道中は抑えるのに苦労するくらいの行きっぷり。収縮のある走りでタメが利いている。4ハロン目からは無理することなく中団までポディションを落として脚をタメる。ペースを考えれば絶妙な判断。しかし、終始馬群の外めを通らされるロスの多い競馬。3,4角は仕掛けることなくジッと我慢し、直線も大外へ。坂上で内へモタれ右手綱で矯正しながらもグーンと伸びる。ラスト1ハロン手前から先頭に並びかけるも、そこで脚は止まってしまい、苦しくなって内へモタれてしまった。不利な大外枠で無駄な距離を走らされながらよく頑張っているし、直線で一瞬の脚力は示した。距離が伸びるのは勿論歓迎だし、ジャパンCは本当に楽しみになる内容。

 久々のエイシンフラッシュは入念に乗り込まれ、久々でも好仕上がりだった。4番枠から好発を決め、直後に少し気合いを付けて先行する。3ハロン目から手綱を抑えるも、行きたがってしまう。縦長の超ハイペースを3番手から追いかける形となり、道中はなし崩しに脚を使わされてしまう。直線を向くと、手応え十分に伸びを見せ、坂上で単独先頭に躍り出る。ラスト1ハロンまでは懸命に脚を伸ばすも、ゴール前で脚は止まってしまった。昨年のジャパンC同様に発馬が良過ぎて前に壁を作ることができず、結果としてハイペースを追いかけてなし崩しに脚を使わされてしまった。それでも、直線で一瞬の脚を示したし、見せ場は作った。次回もルメールが乗るなら対策は打ってくるだろう。暮れの有馬記念の時、内田は意図的に発馬を遅らせて前に壁を作って脚をタメさせた。

 ジャガーメイルはフワッとした発馬で行き脚がつかず最後方からの競馬。道中は少し気合いを付けながらの追走。直線で少し馬込みを捌くのに苦労したが、脚も残っていなかった。距離不足の2000㍍の高速決着。追走に骨を折った分、最後に脚は残っていなかった。ジャパンCで巻き返す。

 ローズキングダムは長距離輸送で8㌔減。少し減り過ぎていた。2角で外からアーネストリーに入られた時に手綱を引っ張り、そこで馬にスイッチが入ってしまったし、左回りで外へモタれていた。直線も外へモタれるのを矯正しながらで伸びなかった。

 アーネストリーは18番枠から発馬後に手綱をしごいて先行する。かなりロスの多い競馬だったし、気合いを付けて行った分、馬にスイッチが入ってしまい道中は掛り気味に。加えて超ハイペースを追いかける苦しい形。直線を向いても昨年同様に手前を替えず、完全に脚は止まってしまった。