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2022年は客観的な予想を心がけます。

フェブラリーS(GI)回顧

2012-02-20 00:34:12 | 回顧
12.2 - 10.9 - 11.6 - 11.9 - 12.1 - 12.4 - 12.0 - 12.3=1:35.4
(34.7-24.0-36.7)

苦労に苦労を重ねテスタマッタが悲願のGIタイトルを手にした。大外16番枠発走。好発を決めて鞍上の岩田は無理に出して行くことなく馬任せで馬群の最後方に取り付く。折り合いに課題のある同馬にとり、何よりも前半の走りが命運を握る。案の定、行きたがる素振りを見せ岩田が立ち上がって抑えるほど。3,4角も立ち上がり懸命になだめる。幸い前に壁を作ることに成功し、タメはできた。4角から直線にかけて大外へ持ち出すと、鞍上の左ステッキに応えてグングン加速。バテた先行馬を楽々と捕える。ラスト1ハロン手前から単独先頭に躍り出ると、そこからもうひと伸び。メリハリのある競馬で初のタイトルを手にした。一時はオープン特別でも足踏みするほどスランプに陥ったが、鞍上の岩田が最大限の能力を引き出した。

 末脚鋭いシルクフォーチュンは発馬で行き脚がつかず最後方からの競馬。鞍上の藤岡康は無理に挽回することなく馬任せでの追走。フォーチュンの特性を熟知した好騎乗だ。もし焦って急がせたらガツンと掛ってなし崩しに脚を使わされただろう。流れの落ち着いた3角から馬群の最後方まで取り付く。直線で大外へ持ち出すと、グングン加速。一気の末脚で伸びる。最後は勝ち馬と脚色になってしまったが、持ち味をフルに発揮した。

 ワンダーアキュートは12キロ増。長距離輸送でどのくらい馬体減りがあるのか分からない中での調整。陣営としても苦労しただろう。以前なら長距離輸送でイレ込んでいたが、前走の東京大賞典時からホライゾネットを着用したことで落ち着いていた。歴戦のマイラーが揃ったGIだけに好発を決めて手綱を押して出してくが、好位に取り付くのが精一杯。道中は中団からの追走で終始、手綱は動いていた。直線で大外へ持ち出し懸命に末脚を伸ばしたものの、後方待機組2頭にあっさりと交わされた。流れを考えればもう少し後ろからでもよかった。追走に脚を使わされる展開のなかで末を伸ばせたのは収穫だし、充実している証拠。やはり1800m以上向きであるのは確か。

 ダノンカモンはひと叩きしてグンと上向いていた。得意の芝部分での発馬で好発を決めると、前半から速いラップが刻まれる中、楽に好位の外めへ。3角からは外から押し上げて行くトランセンドを目標にしがらの追走。直線を向いて持ったまま前のトランセンドの出方を窺う。だが、トランセンドが予想以上にモタつく。残り350m地点から見切りを付けて追い出しを開始するが、すぐに外から出し抜けを食らう。そこから懸命に末脚を伸ばすが、追い比べで見劣ってしまった。早めに抜け出すとソラを使う分、追い出しを我慢せざるを得なかったしトランセンドのズブさは誤算だった。もう少し前半から緩いペースで流れ、早めにトランセンドが抜け出す展開が理想だった。目標にされた分、難しかった。


 エスポワールシチーは好発を決めて先行争いに加わったが、武豊が無理に抑え過ぎた。好位の馬込みからの追走になり、4角でもゴチャついて頭を上げていた。直線を向いても狭いところに入り追い出しを我慢させる。残り350mから追い出しを開始させるも、ジリ脚で伸び切れなかった。エスポワールシチーの良さはスピードの持続性だ。控えてメリハリのある競馬で末脚を生かすタイプではない。確かにレースは先行馬には厳しい展開だったが、それでも持続性を生かすべきだった。残念だ。

 タガノロックオンは平安Sで折り合いの不安を露呈。この日も道中はハミにモタれて力みながらの追走。それでも、我慢は利いていた。タメが利いた分、直線はジリジリと伸びた。

 1番人気のトランセンドは予想以上のズブさ。確かに160mはベストではないのは確か。行き脚がつくのに時間が掛るのは想定どおりだったが、それ以上にズブかった。2ハロン目の途中から好位に取り付いたが、3角から手綱は動き4角は重心の高い走りで推進力がない。その分、直線は伸びることができず馬群に沈んだ。年齢を重ねたことでズブさが増したか。


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