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神戸新聞杯回顧

2007-09-26 20:58:10 | 回顧
2007/09/23 4回 阪神 6日目 晴(良)
11R サラ系3歳 神戸新聞杯(G2) ○混 牡・牝○指(馬齢) 芝2400


【馬場】A→B1週目。(芝コース)野芝約10~14cm。フサフサ

12.5-10.8-12.2-11.7-11.6-12.5-12.8-12.8-12.4-11.4-11.4-12.6=2:24.7

【展開】Gキリシマがハナ。それをHソルタンが突っつく形で1000㍍通過58秒8の緩みない流れ。3角手前で、ようやくソルタンが控えて流れが緩む。4角で一気に後続との差が詰まる。中団勢はテンからある程度の脚を使わされ、流れの緩んだ三分三厘で前を追い掛ける苦しい流れ。勝ち馬は最後方待機から嵌った。

 我慢に我慢を重ねた勝負どころ。その成果が現れたゴール前。2歳王者・ドリームジャーニーが仁川の地で復活を遂げた。ダービー以来の実践だったが、気性の勝ったタイプで仕上がっていた。道中は発馬直後から折り合いに専念する形で最後方の追走。だが、元々は行きたがる気性で、武豊も手綱を短く持ち、神経を尖らせる道中。向こう正面でフェザーを交わし除々にポディションを上げ、三分三厘で前との差を詰める。他馬の手綱が激しく動く4角でも引っ張り切りの手応えのまま、慌てずジックリ。先頭から5馬身のところまで迫る。大外を通る形になったが、スムーズに持ち出しているため決してロスではない。これが豊マジック。残り320㍍でハミをかけなおし、右ステッキが一発。しかし、右手前のままで内へモタれて満足に追えない。懸命に左手綱を引き立て直す。坂上でようやく左手前に替えるとグンとひと伸び。混戦に終止符を打った。テンに息を入れることを覚え、2400㍍でも切れる脚が使えた。鞍上の手綱捌きも抜群だった。ただ、展開に恵まれたことは確かだ。本番もこの形になれば強いが。3000㍍でも鞍上の技量なら克服できそう。

 馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れたアサクサキングス。明らかな攻め不足だったが、この日は10㌔減。連日の猛暑の影響があったか。13番枠から例によってジワッと先行策。無理することなく、縦長の淀みない流れを4番手から。長手綱で長距離戦では理想的な姿。道中の雄大なフットワークは迫力満点だ。離し逃げのGキリシマがペースを落とした3角で一気に差を詰める。残り3Fの4角で先頭へ並びかけると、持ったままの手応えで直線へ。そこから追い出されると、11秒4とビュッと加速。後続を突き放す。G前の坂上、外からDジャーニーに一瞬にして並ばれる。だが、そこから左手前に替えてもうひと踏ん張り。最後の最後まで粘り切った。3着のヴィクトリーを苦しいなかでも突き放した最後の粘りは高く評価したい。テンにある程度の脚を使い、自ら前を追いかける苦しい立場。それでいて、ラスト3Fから11秒3-11秒4という脚を使って最後の粘り。一番強い競馬をしたのはこの馬だろう。長距離適性は十分。あとは反動に気を配るだけ。

 皐月賞馬のヴィクトリー。春先は攻めで嫌々する場面が見られたが、この中間は併せ馬で前に馬を置いてチップを被る稽古ができるまでに成長した。だが、発馬直後から抑え切れない感じで馬群を縫って前へ。結局は5番手のインまでポディションを上げた。ハミをグッと噛み、力みながらの道中。決してスムーズとはいえない。向こう正面では岩田が立ち上がるほど。更に逃げ馬がペースを落とした3角では口を割って行きたがるところを鞍上が懸命になだめる。直線でスムーズに馬場の3分どころに持ち出し、坂上ではAキングスの直後まで迫る。だが、相手が手前を替えて踏ん張りを見せられると、突き放されてしまった。道中のスムーズさを欠いてのものだけに強さは示したが、菊花賞を意識するなら黄色信号だ。今回はテンに淀みない流れになったが、本番では道中に13秒台が連発する。そこで我慢できるかは、この内容では不安大。

 ホクトスルタンは無理することなく8番枠から前へ。だが、前に馬がいると追いかける習性のあるタイプ。本来なら息を入れたい2角で、鞍上の抑えが利かない感じで直後の2番手へ。自身も1000㍍通過、推定59秒0の淀みないラップを刻む。ようやく3角手前で息を入れることに成功する。4角までは3番手以下の追随を待つ感じ。直線で再び加速するも、Aキングスに楽々と並ばれる。ここまでかと思われたが、そこから粘り強い脚を使う。坂上では再び突き抜けるかの勢い。さすがに最後は力尽きたが、向こう正面序盤までスムーズさを欠いて、最後のあの粘り。マークが薄くなり、直線が平坦になる菊花賞。鞍上には横山典…

 トーセンマーチは発馬直後に手綱を押して前へ。だが、行ききれずに中団から。終始、手綱のアクションに余裕がない感じ。ペースの落ち着いた3角でも気合いを付けながらの追走。しかも、仕掛けを開始させたい4角では馬群のなかでゴチャつき、ポディションを落とす。バテたMキーロフを捌き切れずに残り2Fまで追えない。ようやくそこから追い出させるも、ジワジワとしか伸びなかった。こういうタイプだけに、距離が伸びるのは歓迎のクチ。外枠を引けば。急仕上げ気味だけに、攻め強化に注目。

 タスカータソルテは1番枠から道中はスムーズに中団のイン追走。終始、理想的な運びから伸びを欠いてしまった。力不足は否めない。

 ヒラボクロイヤルは道中、後方2番手から折り合いに専念。三分三厘で外めをジワッと加速。直線で一瞬は伸びたものの、最後は脚が上がってしまった。久々で攻め不足とはいえ、展開が恵まれたのでもう少し粘って欲しかった。

フサイチホウオーはダービー時よりも落ち着きがあり、道中の折り合いもマシなほうだった。4角ての手応えも十分。それでも、追い出してからの反応がサッパリ。いくら何でも負けすぎ。ここまで負けるのは決め手の問題ではなく、内臓面でどこかに不安があることは間違いない。ノド鳴りなどの症状があるのかも。


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2 コメント

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Unknown (gonta)
2007-09-26 21:08:38
スプリンターのレース分析楽しみにしてます。
頑張ってください。
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ありがとうございます! (のり)
2007-09-27 00:24:14
gontaさんありがとうございます☆
現在、作成中ですので、UPできるよう頑張ります!!
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