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2022年は客観的な予想を心がけます。

阪急杯(GⅢ)回顧

2006-03-01 21:36:06 | 回顧
【馬場状態】Aコース開幕週。野芝約6cm、洋芝約12~18cm。中山に比べると洋芝の長く、前開催ほどではないが、他場と比べると力の要る馬場。激しい降雨で不良馬場。

12.3 - 10.9 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.8 - 12.7
(34.6-36.2)

【展開】最内枠のローエングリンが果敢にハナ立ち、3頭が横一線に2番手争いしたために厳しい流れ。その直後にマッテルゼ、ショットガン、スズラン追走。大きく離れた後方勢と2つのグループができた。

競馬は筋書きのないドラマであるが、第50回阪急杯(GⅢ)は、まるでフィクションの世界のようだった。ゴール板を過ぎた松永幹夫騎手とブルーショットガン号にスタンドから祝福の拍手が鳴り響き、テレビ観戦した誰もが目頭を熱くしことだろう。それぐらいインパクトの強いレースであった。レースではローエングリン、2番手の3頭が激しい先行争いを繰り広げる直後の7番手追走。この不良馬場でも脚を取られることなく追走。勝負どころでの手応えは決して良くなかったが、直線で外目へ持ち出すとジワジワと伸びて後方から迫った2着馬の追撃を振り切った。先行馬がやり合って展開が向いたことは確か。時計の掛かる条件も良かった。本番も時計の掛かる馬場になっていれば。

2着は上がり馬のコスモシンドラー。道中は後方の外目追走。直線で一旦は勝ち馬と馬体を併せるも、ゴール前の坂で脚色が一杯になってしまった。鞍上によれば『3~4角でバランスを崩して仕掛けた分、ゴール前で脚色が一杯になった』とのこと。追って重心の低いフォームは好感が持てる。良馬場でこそのタイプだろう。まだまだ成長望める。

3着はオレハマッテルゼ。太かった馬体も、だいぶスッキリしてきた。道中は先行馬の直後を追走。だが、残り800㍍地点の下り坂でハミを取って、抑えきれずに行ってしまう。4角で他馬が激しく手綱を動かすなか、同馬は痺れる手応え。だが、直線でいざ追い出すとフラついて案外の伸び脚。決め手の甘さは相変わらず。それでも勝負どころで見せた手応えはさすがのもの。これならスプリント戦のほうが競馬しやすい。

4着のスナークスズランは馬場を考慮して手綱を押して好位へ。道中の手応えは決して良くなかったが、直線で一旦は先頭へ立って見せ場を作る。最後は筒一杯になったが、厳しい流れのなかよく頑張った。

5着はローエングリン。発馬で後手を踏むも、二の脚でハナへ立つ。さすがの加速力でスイスイ。ゴール前まで粘りを発揮するも、水分を含んだ重たい馬場の影響もあってゴール前で失速。だが、揉まれなければまだやれる。良馬場なら。

タマモホットプレイは今回も楽に追走していたが、不得手の道悪では仕方ない。良馬場でなら。

ビッグプラネットはマイナス4㌔で腹が巻き上がり、ギリギリに映った。発馬直後手綱を押したが、なかなか行き脚がつかず、息を入れる場面がなかった。


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