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◎イスラーム 7 アラビア文字の美しさ

2015-04-21 23:32:25 | 宗教
イスラーム 7 アラビア文字の美しさ

アラビア文字の美しさ

○8世紀半ばすぎに、製紙法がイスラーム世界に伝えられる

・751年7月、唐朝の安西節度使 高仙芝(こうせんし)とアッバース朝の将軍ズィヤード・ブン・サーリフは、タシュケント東方のタラス河畔で戦った
 ムスリム軍が勝利し、唐軍の捕虜のなかに紙漉き工がおり、サマルカンドに連行されたその中国人から製紙法を学んだとされる

・サマルカンドに最初の製紙工場がつくられ、バグダード(アッバース朝の首都)、シリアのダマスクス、エジプトのフスタート、マグリブのファースなどイスラーム世界の各地で次々と製紙工場がつくられた

・写本をつくる際には、最初はパピルス、ついで羊皮紙から紙が使われるようになった
 ムスリムはギリシア、インドなどの外国語文献をアラビア語に翻訳することによって、周辺の諸文明を意欲的にとり入れようとした

・アッバース朝の中期から、行政文書が羊皮紙から紙に切り替えられ、文書の発行が容易になった


アラビア書道

○クルアーンはアラビア語で啓示され、啓示のなかで書くことの重要性が強調されている
 
・私は世界中の文字を知っているわけではないが、アラビア文字の書体は世界でもっとも美しい書体であると思います
 芸術性が高く絵画のように美しい作品もあり、音楽的で流れる音を感じる作品もあります
 中には、私にはまるで音符の流れのように見えます

 クーフィー体、ナスヒー体、スルス体、ディーワーニー体、ルクア体、ナスフ体などさまざまな書体があります

 クルアーンの写本は主にクーフィー体(最も古いアラビア文字)で記された
 クルアーンはアラビア語でのみ読誦される
 ルクア体は現在のアラブ世界で一般的に用いられているという

・アラビア書道はアラビア文字による書道芸術である
 アラビア文字はどのような形にでも変容する驚くべき柔軟性を持っている

 アラビア書道の展示会や国際コンテストが行われている