ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎祈りと脳

2014-06-25 22:57:13 | 歴史 本
◎祈りと脳

「脳科学からみた「祈り」」(中野信子、潮出版社)より抜き書き(趣意)

・人の不幸を祈るようなネガティブな祈り(「呪い」にちかいもの)は、自分自身に悪影響を及ぼす

ポジティブな「よい祈り」は、「脳内快感物質」(「ベータエンドルフィン」や「ドーパミン」や「オキシトシン」など)と呼ばれる物質が分泌され、祈っている当人の脳にもよい影響を与え、幸福感を与える

・敵の成長や幸せを祈るのは難事であるが、敵の失敗や不幸を祈るのではなく、大きな心で相手の幸福をも祈ることができたとしたら、それは「よい祈り」となって、自らの幸福にもつながっていく

「オキシトシン」は愛(いと)おしさの感情を生み出す元になる物質でもあることから「愛情ホルモン」とも呼ばれる

 大切な誰かを思うとき、心がその人への愛情にあふれるとき、脳内にはオキシトシンが多量に分泌されている

 大事な人が幸せになってほしいと祈るとき、脳によい影響を及ぼすものとなっていく

・祈りは、病気の改善・治癒にも大きな力を発揮する
 祈りの結果、脳内に天然の「良薬」が生まれ、副作用が出ることもない

・平穏無事な人生より、困難が次々と襲ってくる人生のほうが、それを乗り越えるたびに深い幸福感を感じることができる

 苦難の連続のような生涯を送った人は、脳科学的に考えれば、その人たちの人生は身の震えるような幸福感に満ちていたはずである

・脳細胞は成人後に新生しないのではなく、大人の脳内でも新しい神経細胞が生まれ、成長していくことができる

・脳を若く保つには、適度に困難な課題を乗り越えていくことが必要

学びつづけることが、脳にとっての幸福である

リーダーがメンバーの成長を願い、日々そのことを祈り、行動していくならば、脳内にはオキシトシンが満ち、幸福感につながっていく

・脳は「利他の行動」で快感を覚える

 人類が生き残ってこれたのは、共に助け合ってきたからである



★私見

 祈りのない人生と祈りのある人生とではどちらがより幸福だろうか?

 祈りによって幸福度が増すのは確かである

 ゆえに、祈りのある人生のほうが幸福である

 誰かの幸せを祈れるということはとても幸せなことだと思います