タイタニックからディカプリオが大のお気に入りの母…当時は入れ替えがなかった時代だけどタイタニック何回観に付き合わされたことか…と一緒にシネコンへ観に行く。
カードのポイントが貯まってきたので、ポップコーンのいい匂いにつられてもらおうかなと思うものの…多分そんなのんきな映画ではなかろうし。と振り切って劇場へ
序盤に木立の中を水が流れていて、美しいけど、どうなっているんだろと思っているうちに、毛皮を巡っての原住民との白兵戦で早くも怖くて泣きそうになる。
そして、原住民を避けて拠点に帰ろうとしているのだけど途中で人食いぐまに襲われて(集中して襲わないと!と熊に突っ込んでしまいましたが)瀕死で身動き取れなくなって、雪山の中で…自分を見殺しにされた上に息子まで…
ここから最後までずっと泣きそうなまま見続ける
こんなことがあってもおかしくないのだろうね。というのがなおさら見ていてつらく感じる。
合間合間に目を奪われるほど美しい雪山の映像にわあ。とうっとりしそうになりながら、いやいや、そんなこと思ってたら死んでしまう。と妙な感情移入が起こる。
ほんの少しの間の、何もない生き物そのもののようなディカプリオの表情が印象に残る。
この映画のような世界では生きられないし、生きたくはないけれど、今だってこういう状況で生きている人もいるのだろう…と、思いながらも、ディカプリオのあまりのダイ・ハードぶりに、タイタニックでもこの強さがあれば生き延びたかもね。と母に軽口を叩く。
観劇後に、割引サービスでたこ焼きを食べ、アイスの日だとかで、アイスも食べしていると…なんだか人でなしになった気もしてくる(笑)
一回見たらもう充分。映画らしい重厚な作品だったけどどうにもやりきれないお話だし。と観てすぐは思っていたのに、じわじわと思い出すのは雪山のことばかりになって、却ってつらすぎる人間模様は背景のように思えて、もう一回観たいような気がしてくる。DVDではあの映像は見ても活きますまいて…と。雪国育ちの人にはこの映像をどう思うのだろ。
余談・坂本龍一が音楽担当と聞いていて、ちょっと注意して聞いていた。とても映画に添っているのだけど、いつも(言うても、二本しか見ていないけど)とちがう。なんだろ。と数日考えて、そういや、今回はあの映画はこんな曲、とわかりやすいメロディがなかったわね。と気づく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます