2 今週末も大阪に戻っていたので、友人たちに高知に行こうって言っていたのに、太平洋は残念ながら波が小さい。
で、昨年
2月9日にあらととK君に欺されたと同じ状況で、この極寒に鳥取の海に連れて行かれてしまった。
今週は日曜から火曜朝まで仕事で鳥取に行っていたが、まさかその週末の土曜に再び鳥取に行くとは思ってもみなかった~( ̄。 ̄;)
早朝にあらとがうちに迎えに来てくれるが、その直前にブーツを会社に置かせて貰っている自分の車に積んであることを思い出した、なんせ暖かい高知の海に行く予定だったので、必要ないと思っていたのだから。
まさかブーツなしでこの時期の日本海で入水するなんて考えられない、皆には申し訳ないが回り道してもらってうちの会社に取りに寄って貰う。
道中マイナス6度という場所もあったらしい、鳥取道のサービスエリアでは雪合戦をしーの、凍った雪の上で滑り~のと、まさかこれから海に入って波乗りをしに行くというシチュエーションではなく、たぶんスキーやスノボに行くような状況、あほちゃう、俺ら・・・。
鳥取の浜も雪まみれかと思っていたが、そこは意外にも意外、雪は全くない、風もほとんど吹いていないし太陽まで顔を出してくれて、気温は9度程、ずいぶん緩い感じで、ちょっとテンションが上がってしまう。
鳥取市内から順に西を向いてポイントチェック、波は胸くらいあるもののよじれてしまっていてわっさわさで、沖に開いたポイントでは波数も多くまとまりも無くよくはない。
しかし西側に堤防や崖などがあるポイントでは、僅かに吹く西風をかわしてくれていて、そしてうねりが回り込んでくることでよじれが解消されるのか、いい感じ。
しかしやはり良いところには人も多いのが難点、なかなか入る気にならないのだ、さらに西に走ってみることにした、この時すでに我が家を出て5時間半。
以前に2度来ていい思いをしたことのあるリーフブレイクに到着、鳥取の東のビーチよりも少しサイズが落ちるが、リーフブレイクらしいしっかりした波が割れている、よし、ここで入ろうっと決定、しかしポイントブレイクやから少しサーファーが多め、うちら4人が入るには少し申し訳ない、ちょっと様子を見て人が減るのを待ちたいし、そしてお腹も減ってきたので軽く昼飯もしておきたい、このポイントを見渡せるうどん屋に行くことにする、この時我が家を出て6時間半が経過。
その1時間後にようやく入水、太陽は厚い雲の影に隠れ西風も少し強くなってきた、そうとう寒くて、着替えるのに躊躇する。
「(((p(>◇<)q))) サムイー!!(((p(>◇<)q))) サムイー!!」と大騒ぎしながらとにかく着替えて入水、ポイントブレイクのお陰で一度も波を被らずにゲッティングアウトすることが出来たが、しかし波待ちポジションが定まらない時に大きめの波が入ってきて、2回のドルフィンスルーと、もう1本ピークを越える際に波を頭に被ってしまった・・・やばーいっ、頭痛~い、頭割れる~っ、頭蓋骨の奥がジンジンする~、死にそうなくらい冷たいっ、あたしは誰?ここはどこ?なんで自分は真冬の海に浮いてるの?
最初にKさんがいい感じにレギュラーの波をバックサイドでTake Off、それに続いて自分も次のセットでいいのに乗れた、風がサイドオンに変わっていたので、トップがだらだら崩されてしまって張ってこなくて繋ぐのに苦労はするが、ロングライド出来るしまずまず、よし、この波、楽しむぞ~♪とテンション上がる。
が、頭はじんじんしているし手足はちぎれそうな痛いくらい冷たいし、首から水が入ってくると一瞬のうちに体温が奪われるで、かなりやばい、おそろく水温は10度に満たないのだろう、冷蔵庫で冷やしたお水並みだぞ、ふっふっふ・・・(´Д`|||) ドヨーン
せっかくリーフブレイクの波を楽しもうとここまで来たのに、だんだん西風が強くなっていき波はぐちゃぐちゃと風波状態のチョッピーでマッシーになり、太陽なんてどこにいるのかわからないし、そしてときどきみぞれか雪か雨か判らんのが横殴りに襲いかかってくる、ほんま拷問でしかないし・・・。
1時間くらい頑張ったが乗っても乗ってもいい波はもう無い、この時我が家を出て8時間半が経過、せっかくやからもうちょっと粘っていたいのだけど。
こんな冷たい海水で出来るだけ頭に水を被りたくないのに、ばた子さんはときどき入ってくる大きめな波を必ず喰らってしまいインサイドのインパクトゾーンでドルフィン祭りをしながらも頑張って何度も何度もアウトに戻ってくる、いつめげるのかと思っていたが、我慢の限界に達する直前、再度の最後でいい波に続けて数本乗れたようでごなんとか機嫌で脱水していった。
自分もそろそろ寒さが限界、もう1本だけと思って波を選んでいたら、なんとか岸まで乗りきれる波に当たったので、そのまま脱水。
こんな寒くて海水温が低いのに、何を思ったのかグローブを装着せずに入水してしまった大馬鹿な2人↑は(しきりに後悔していた)、最後の1本がなかなか乗れなかったようで、今日の拷問はさらに続くのだ。(K君はこの波に乗れたのでようやく脱水できた)
ほんまに死ぬほど寒かったし冷たかったし、着替え終わってとにかく全会一致で温泉入りに行こうと決定、暖かい温泉で凍り付いた身体を解凍してから大阪への帰路に就く。
そうして大阪に着いたのは夜の8時前、家を出てから14時間が経過、14時間掛けてそのうち波乗りは1時間半程、割り勘した交通費は@5千円、やはり大阪サーファーの波乗りは過酷であるε-(;ーωーA フゥ…
今、海のそばに住んで一番近いポイントならバイクで往復10分程度という今の自分はしみじみちそう感じてしまう。
自分は皆と別れそのまま平塚に向かって車を走らせた、約1か月ぶりに自分のおんぼろエスティマは大阪に別れを告げて平塚に帰ってきた、到着した頃には朝大阪の家を出てから19時間が経過、ほんまほんま長い旅やった。
鳥取の賀露の港の市場で、鳥取産の野菜をいろいろと購入、冬の山陰の白菜大根などの野菜はほんとうに美味しいのだ、ほんとは新鮮な魚も購入したかったのだけどすでにどの魚屋も閉店準備中で売って貰えなかった。
ので平塚まで帰ってきて24時間営業のスーパーに寄ったがやはりいいお魚は見つからなかった、しかたなくお肉を購入。
大阪の家を出て20時間を経過して、平塚の部屋で深夜の1時半に1人で侘びしくしゃぶしゃぶをしている俺、鳥取の野菜が思ったとおり最高に美味なのだけが救いなのだ、本日はお疲れ様でした。