
交運労協・連合「交通・運輸」部門連絡会 2025春季生活闘争勝利3.3総決起集会
~この国の社会を支える私たちキーワーカーにふさわしい賃金と労働条件を勝ちとろう!~
昨日は田町交通会館で、交運労協の春闘決起集会に参加。
集会は、樋口私鉄総連書記長(連合交通運輸部門連絡会事務局長)の司会で始まり、集会議長に成田運輸労連委員長(交運労協副議長)を選出。
挨拶に立つのは池之谷交運労協議長。
池之谷交運労協議長は、「社会を支えるキーワーカーにふさわしい賃金・労働条件を勝ち取るため、最後まで闘い抜いてほしい」とした。
さらにコロナ禍で流失した人材と生産年齢の減少が相まって要員不足が産業の喫緊の課題だと指摘、「これは他産業と比較して低賃金であることが要因としてあげられる。要員の安定的確保には労務費などコストの適正な価格転嫁による運賃・料金の改定を行い、日本経済を支える社会的役割に見合った、他産業に劣らない賃金・労働条件の構築が必要だ。この春闘を通じて交通運輸・観光サービス産業の重要性をアピールしなければならない」などと訴えた。

そして決意表明するのは森屋隆私鉄総連組織内参議院議員。


私たちは本日、田町交通ビルにおいて300名の仲間が結集するなか、「この国の社会を支える私た ちキーワーカーにふさわしい賃金と労働条件を勝ちとろう!」をスローガンに掲げ、2025春季生活 闘争勝利3. 3総決起集会を開催した。
いま、物価高騰の嵐が私たちの家計を直撃している。2024年の実質賃金は3年連続のマイナスとなった。名目賃金に当たる現金給与総額は33 年ぶりの高い増加率だったものの、消費者物価指数を上回ることができなかったからだ。
2024春季生活闘争における賃上げの成果が物価高騰に相殺された現実を踏まえるならば、2025年 の闘いにおいては物価高に負けない大幅賃上げを何としても勝ちとらなければならない。
また、これ以上の産業間格差を拡 大させないために、他産業に劣後することのない賃金水準を獲得していかなければならない。
2024年の人手不足を起因とする倒産件数は2013年以降で最多に達し、とりわけ、 サービス業や運輸業など労働集約型産業における増加が顕著だ。その具体的要因として、「求人難」、 「人件費高騰」、「離職」などが挙げられ、人材確保のために「防衛的賃上げ」を行わざるをえない労 働集約型産業の苦境が映し出されている。
人材は産業の基盤である。求められているのは、業績改善に裏打ちされた賃上げ環境の整備であ り、その要諦は適正な価格転嫁の推進だ。今通常国会に提出が予定されている「下請代金法改正法 案」の成立により、物流業界において労務費の価格転嫁の適正化を図るとともに、鉄道•バス・タク シーなど公共交通分野においては、費用変動に対応しうる運賃・料金制度の見直しを求めていく。
交運労協が掲げる政策•制度要求や物流クライシス、ライドシェア新法制定阻止、カスタマーハラ スメント対策など企業内の労使関係の範疇を超えた諸課題の解決のためには、政治との関わりが不 可欠であり、交運労協政策推進議員懇談会とさらに連携を強化していかなければならない。
私たち交運労協に結集する60万人の仲間は、2025春季生活闘争を、持続可能な交通運輸•観光サ ービス産業の構築に向けた橋頭堡とするために、「産業の基盤たる人材の確保」、「拡大する産業間格 差の是正」、「物価高騰に対する実質賃金の確保」、「賃上げの原資となる価格転嫁の推進」、「産業内の 規模間格差の是正」という五つの視点を掲げ、全力で闘い抜くことを宣言する。
交運労協•連合「交通・運輸」部門連絡会
2 0 2 5春季生活闘争勝利3. 3総決起集会