4月20日、キリンビール横浜工場見学🍺に行ってきた❗
初めて降りた京急生麦駅、生麦と言えば歴史的に有名は「生麦事件」の場所だ。
今から162年前の「文久2年(1862年)8月21日に、武蔵国橘樹郡生麦村付近で、薩摩藩主島津茂久の父・島津久光の行列に遭遇した騎馬のイギリス人たちが下馬しなかったことから、供回りの藩士たちが殺傷(無礼討ち)した事件。 尊王攘夷運動の高まりの中、この事件の処理は大きな政治問題となり、そのもつれから、文久3年7月に薩摩藩とイギリスとの間で薩英戦争が勃発した。」という江戸時代末期から明治維新に至る中でもターニングポイントの一つである。
この事件旧跡碑が、キリンビール工場の脇にあるので、せっかくだからまずはこっちを見学。
そして、2022年4月14日(木)より「キリンビール横浜工場」の見学施設の一部がリニューアル&約2年ぶりに営業再開したという「工場だけの特別体験。キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」へ。(神奈川県横浜市 鶴見区生麦1-17-1 キリンビール(株) 横浜工場内)
ウェルカムゲートをくぐると、燦々と輝くKIRINのロゴがお出迎えしてくれる。
ツアー参加費は500円、受付を済ませてウェイティングスペースの展示を楽しみつつスタートを待つ。
大阪でもアサヒビール吹田工場やキリンビールでも滋賀工場や神戸工場、現在、自主的不買運動中のサントリーの京都工場などでも工場見学やっているが、一度も行ったことがなかった。
よく職場とか組合の支部とかで、見学ツアーが企画されるが、なんでか、申し込んでいても急な仕事が入ったりして一度も行けてなかってんなぁ😂
ある意味、念願っす。
歴代の一番搾り缶が展示してあったが、こんなに何度も缶デザインが変わっていたのか、ぜんぜん気付いていない…。
いよいよツアーがスタート、スタッフの方に案内されて中に入ると、真ん中の缶が椅子になってて、座ると出荷されるビールの中に自分が混ざっているような写真が撮影できるフォトコーナーがあるが、自分は撮っていない。
まずはビジュアルシアターで、「キリンのイノベーションの歴史と一番搾り」という映像を観る。
1990年に今までの醸造方法を根底から見直した画期的な製法である「一番搾り製法」を元に誕生したのが「キリン一番搾り生ビール」。
マスターブリュワーの田山智広さんが解説してくれる。
進化を遂げてきたキリンビールの想いが伝わるわ~。
次に、主な原料となる麦芽とホップについて学ぶ。
解説を聞いた後に、麦芽を試食したが、ポリポリとした食感に、うま味や甘みも感じられ、おつまみに出来そうなくらい美味しい❗
続いて、麦芽同様ビールづくりに欠かせない、ビールの爽やかな香りや苦味と泡をつくる元になる「ホップ」を手に取り縦半分に割き、香りを嗅ぐと「臭い💩」、まぢかっ😨
次は、素材の力を引き出す「仕込み」工程の解説。
原料の水、麦芽、ホップを4種類の釜で煮込み、ビールの元になる麦汁を作っていくとのこと(プロジェクションマッピングやねん!)。
糖化槽にお湯と麦芽を投入し、温度を上げながら煮込⇒麦汁ろ過槽に流し込み、麦の殻を取り除く濾過⇒麦汁煮沸釜に一番搾り麦汁とホップを加えて煮込⇒麦汁沈殿槽で余計なものを取り除く、という行程で、これでようやく一番搾り麦汁の完成❗
最初に出る麦汁が「一番搾り麦汁」、お湯を足して搾るのが「二番搾り麦汁」。
「一番搾り製法」では一番搾り麦汁のみを使用するので、通常の🍺の1.5倍の麦芽が必要となるそうだ。
Q.原材料費が1.5倍ってことでしょ、なぜ通常のビールと同じ値段で販売できるんですか?
A.開発当初は高い値段設定も検討されていましたが、当時の社長が「同じ値段で発売しろ!」との指示があり、様々にコストを検討し通常のビールの価格で発売したが、かなりの苦労がありました。
そして、なんと、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁のテイスティングをさせてもらえる❗
まずは色の薄い方、二番搾り麦汁からだが、ほんのり甘みがあって十分に美味しい、続いて一番搾り麦汁を飲んでみるとまるで甘酒のような濃厚な甘さと香りで、すごい違いがあって驚き。
二番麦汁の配分が多いのが発泡酒とか第三のビールとかになるようだ、ここだけの話し。
Q.他のビールメーカーはなぜ一番搾りを作らないのですか?
A.製法は特許を取っていません。製造しないのは他のビールメーカーの判断だと思います。
Q.特許は取っていないのですか、ということは商標だけなのですか?
A.そこもキリンのこだわりかも知れません。
Q.他社が真似できない製法なのですね、一番搾りの凄さがそれでわかりますね…💦
続いて一番搾り麦汁にビール酵母を加え発酵タンクに送る「発酵」の工程へ。
ビール酵母は糖分を食べアルコールと炭酸ガスを作り出すが、これが発酵で、キリンには約800種類の酵母があり、創りたいビールの特徴や香りに合わせて選んでいるそうだ。
その後、貯蔵タンクで約1〜2カ月ほど低温熟成し、香りや風味を調和させ、役目を終えた酵母を濾過器で取り除いたら、これでようやく一番搾り生の完成となる。
そして、いよいよ製品化。
印字機により賞味期限などが印字された缶は、空缶洗浄器で洗浄され、缶詰め機を一周する間にビールが注がれ、そして、缶蓋巻き閉め機で缶の蓋が閉められ、パッケージと箱に入れられて、ようやく出荷されていくという。
残念ながらこの日は機械が動いていなかった…。
Q.この工場では何人くらい働いているのですか?
A.970人ほどです。
Q.え!この規模の工場で少なすぎませんか!
A.そうなんです、製造工程のところでは人に会うことがほとんどありません。
Q.自動化が進んでいるということなのか…(人の関与は味づくりとその維持に注力されているようだ、そこの人員配置の厚みを感じた)
ここまで約65分、そしてようやくお待ちかねの試飲タ~イムっ😋
美味しい生ビールを提供するための知識や技術を習得した「ブルワリードラフトマスター」(社内資格だそうだ)が、工場直送の一番搾りを注いでくれるねんっ💗
ビールのおいしさが楽しめるテイスティング方法を体験できる「一番搾りおいしさ実感セミナー」。
完成するまでの過程を知ってから飲むキンキンに冷えた「一番搾り生」は美味しすぎま~っす、たまらんわ~っ🤣
キリンビール酵母を使用したチーズ柿ピーもおつまみとして食べられるし❗
この試飲用グラスは「キリン一番搾りおいしさ実感グラス」、薄いガラス製で、底はラウンドさせてあって、飲み口は天開形になっていて、とってもビールが美味しく飲めるグラスってことで、帰りにショップで購入してしまった。
Q.最後にもう一つ聞いていいですか。昨年の春頃に一番搾りがとっても美味しくなったと感じたことがあったんですが、材料や季節で、出来が良かったり、いつも通りであったりするのですか?
A.たくさん質問してくれて嬉しいです。基本的に全国で同品質にしていますから、味が時々や工場で変わることはありません。昨年の春ですか?実は昨年の4月に味をリニューアルしました。それをお客様は感じてくれたのかも知れませんね。
Q.と言うことは自分はその味のリニューアルを感じて、そのうち馴れてしまったと言うことなのか。でも、本当に美味しくなったと感じたんですよね~。
A.そう言ってもらえて本当に嬉しいです。
さらに「一番搾り」「一番搾りプレミアム」「一番搾り<黒生>」の3種飲み比べまで❗
味の比較がしやすいよう、あえて泡をつけていない状態にしてあって、まずはそのままで香りを嗅いで、そしてくるっと一回転させてもう一度香ってみると、さらにフワッと香り立つ。
そのあと3秒口に含んでから飲み込む…ってこんな飲み方、飲んだくれの自分は、ふだんは絶対にしないな。
東北産ホップ「IBUKI」を使用した「一番搾りプレミアム」、穀皮を除いて焙煎したカラファ麦芽を使用した「一番搾り<黒生>」も美味しいっす😁(4月5日に新発売になった「晴れ風」の試飲缶ももらえちゃった)
最後に「キリンファクトリーショップ」で、さっきのグラスに、ミニチュアビールケースに、厳選おつまみ「おいしいペッパービーフ」に、さらに職場へのお土産に「一番搾りビールゼリーチョコレート」などなどを、ついつい購入してしまった。
ワンコイン500円で、1時間30分、ほんまにほんまに大満喫や🎵
その後の敷地内にある「キリン横浜ビアホール」の報告については、4月20日の記事をご参照ください🙇
| 【ビール】キリンビール 晴れ風 350ml×24本
●キリン「キリンビール 晴れ風」は、ちょっと誇らしくなれる、きれいな味のビールです。
●麦芽100%の麦のうまみと、ホップIBUKI(※)の爽やかな香りを感じられる飲みやすくきれいな味わいが特長です。
●これが、これからの、キリンのビール。
●アルコール度数5%。
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