今朝は大阪の家から直接品川の職場に出勤、朝焼けが綺麗だった。
んで、ちょっとネタ切れってなわけもないが、テレビのお話し、夏のクールでやっていたテレビドラマの中では「ナポレオンの村」が一番おもしろかった。
毎週日曜日21:00からTBS系の「日曜劇場」で放送されていたが、高野誠鮮の『
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』を原案に、消滅寸前の限界集落を立て直すために改革を巻き起こす「スーパー公務員」の奮闘を描くドラマだった。
全7話と短かったけど。明確な仕立てとテンポ良い演出で、いろいろと「そうなのか~」と唸らせてくれる展開もあって、「役人は役に立ってこそ“役人”」をモットーにしているやり手の東京都庁職員浅井栄治を唐沢寿明を人間性豊かに演じていた。
折も折、「
メリーゴーランド (新潮文庫)」ってのを読んだ(最近、荻原 浩に凝ってます)。
「過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、あぁ毎日は平穏無事。…って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でも、もう一人の自分が囁いたのだ。“やろうぜ。いっちまえ”。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが―。笑って怒って、時々しんみり。ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。 」ってな小説なんだが、日本の公務員批判を凝縮したような「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」「いかがなものか」「癒着」「もたれあい」「天下り」「既得権益」「どっぷり首まで浸かった」「正規のルート」「焼き直し」「後れを取りたくない」「追従」「税金は」「使わないと損」…この小説、徹底的だ。
昔、時々、自治体とも仕事をしたことがあるが、例えば、1995年11月26日に運行が開始された、東京都武蔵野市の「ムーバス(Mubus)は、その運行形態などから「コミュニティバス」という概念を全国的に広めたことで知られるが、なぜ武蔵野市で成功したのかってことを満足に検証せずに「後れを取りたくない」ってだけで邁進して失敗した自治体の屍がどれほど日本中に積み上げられたか…。
大阪の箕面市が策定した「違法駐車防止条例」の成功例を「前例主義」でまんま導入してさほどの効果も無く税金をどぶに捨てた自治体がいかほどあったか。
原発利権に群がって、原発が止まったら、交付金なんかで作りすりすぎた箱物なんかの維持ができなくて、(国民)の安全なんか二の次で、再稼働に突き進むってのも同じか。
訪日外国人が急増していて、爆買いなんかが話題になっているが、自分は訪日外国人が、「え?ここなの?」ってなところに、密かに群がっているってことに注目したい。
共通点は、これっぽっちも時代や流行や前例や遅れなどには目もくれない頑固な地域だ。
このドラマでは、けっして公務員批判をしているわけではなく、自分たちの良さはどこにあるのか、いかに自立するか、そしてどうそれを展開していくか、諦めるな徹底的にこだわれ、ってことが理念として徹底されている。
これからの日本の地方自治体、勝ち組と負け組の違いは、このドラマやこの小説に描かれているところなのかな~って、真面目に感じてたが、どうだ?
ドラマの原作である「
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」はぜひ読んでおく。
ついでながら、ドラマの話しで、痛快って意味でおもしろかったのは「花咲舞が黙ってない」の第2シリーズ、毎週水曜日22:00から、日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送されてた。
東京第一銀行の臨店班、花咲舞と相馬健のコンビが、銀行内の様々なトラブルを解決してゆくというストーリーで、一話完結の形で、閉鎖的な銀行内部の問題を、バッタバッタと切り込んでいく内容が、単純明快にすっきりさせてくれた。
池井戸潤の経済小説『
不祥事』『
銀行総務特命』などを原作とするテレビドラマ化作品だ。
そしてナンセンスすぎておもしろかったのが、毎週金曜日23:15からテレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送されてた「民王」。
ひょんなことから、総理大臣の武藤泰山と、息子で大学生の翔の人格がある日突然入れ替わってしまうという奇想天外のお話しで、これも原作は池井戸潤の小説だそうだ。(
民王)。
国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか、本物の大人とは、国を動かす政治とは何か、とテーマはでっかいのだけど、話しは極めてちゃちで、セットなんかもほんまにお金が掛かってなくてちゃちで…、でもなんか痛快でおもしろかった。
それから、毎週木曜21:00からTBS系の「木曜ドラマ劇場」で放送されてた「37.5℃の涙」、訪問型病児保育「リトル・スノー」で働く新人病児保育士・杉崎 桃子が成長していく物語で、37度5分っていうのは、保育園で児童を預かってもらえるかもらえないかのボーダーラインである体温のこと。
これはコミックが原作で(『Cheese!』
37.5℃の涙)、次女が保育士で、そして長女が子供を保育園に預けながら働いているということもあって、興味津々でついつい観てた。
あと、「受けた地上波テレビ局全ての就職試験に落ちたテレビ局女子アナウンサー志望の女の子が、失意の中訪れた鉄道専門のケーブルテレビ局「鉄道テレビ」への就職が決まったが、その局は、全員「鉄オタ」ってな、これまたあり得ない設定のドラマ(ん?ドラマ?)の「鉄子の育て方」。
原作は月間ヤンマガのコミック(
鉄子の育て方)、さほどおもしろいわけでも無いのに、あまりにもマニアックすぎるところに惹かれてしまって結局全話観てしまった。
もともとは名古屋テレビ放送(メ~テレ)にて放送されていたのが、TOKYO MX2で月曜 0:00から放送されたのを自分は観ていたようだ。