よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

春の横浜散歩 ~横浜美術館・村上早展~

2022-04-17 07:54:17 | アート
昨日は曇天でしたが、雨もやみ、気温も少し上がって来たので、横浜に出かけました。桜木町の駅を出る

と結構な人です。コロナ疲れで出かけるのを自粛していた人が多かったのでしょう、みんな笑顔でした。



横浜美術館は現在改修中で休館(2023年度まで)ですが、改修中の仮囲いで若手アーティストを紹介する

プロジェクト「村上早(むらかみ・さき)/Stray Child」を11月6日まで展開中です。



村上早を初めて知りましたが、有名なアーティストばかりではなく、新進気鋭の作家をみることは刺激的

で、楽しい。大き目な作品ばかりでネットで画像を観るのとは全然違います。



「どく(2018年)」観ていてカフカを想起しましたが、影響を受けてそうです。ただカフカのやり場のな

い不条理さだけではなく、やさしさが内包されている感じがしました。



「まよいご(2022年)」この作品などは特に外の世界とは隔絶した環境に身を置いた人々の連帯を表して

いる気がします。



「かくす(2016年)」どうしてもウクライナ侵攻の悲惨な状況を重ねてしまいますが、この作品群の反対

側には噴水があり、子供たちが嬌声をあげながら本当に楽しそうで、アートと生活の接点があることをうれ

しく思います。極限状況では、そんな余裕もありません。平和を実感しました。
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古田織部 ー古田重然(1544年~1615年)ー

2021-10-19 06:51:44 | アート
私は古田織部こと古田重然(しげなり)こそ、デザイナーでありアーティストだと思います。師匠の千利

休は茶の湯の美を見出して価値を高めたプロデューサーでしょう。古田織部は師匠の美意識を尊重した上

でオリジナルな物つくりに邁進しています。



「へうげもの(山田芳裕)」は古田織部を主人公にしたマンガですが、冒頭から圧倒されました。歴史に

おける茶の湯の存在も思い知らされた。




「黒織部茶碗」の由来もマンガの中に登場しますが、その発想方法はちょっと想定外で楽しすぎる。



料理を盛り付ける為に考案した「織部手付向付」があれば、素材から料理方法まで様々な工夫をすること

になるでしょう。



「志野織部木菟(みみずく)文水注」のいたずら書きのような絵付けは本当に楽しい。



「織部笹透四方筒向付」の笹透かしは正に笹の型に抜かれていて、中に入れたものはこぼれるでしょう。

実用に向かないようなものまで考案するのが織部流です。織部の思想の根本はまんが「へうげもの」によ

れば「甲」ではなく「乙」です。織部は「一笑」が欲しいと言います。その破天荒な人生にも見られるよ

うに沢山の作品がオリジナリティに溢れています。
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特別展 小村雪岱スタイル  三井記念美術館

2021-04-11 07:46:43 | アート
本当に久しぶりに東京へ。コロナ感染者が増えているので、ちょっと不安でしたが予約もしていたので

日本橋・三井記念美術館に行ってきました。晴天で気持ちのいい真っ青な空が広がっていましたが風が

少~し冷たかった。



以前は小村雪岱を知る人が少なかったように思っていましたが、この所人気があって時間には結構な人

が受付に来ていました。



三井記念美術館のエレベーターは重厚で格式があってワクワクします。タイムマシンに乗って大正~昭

和に向かえそう。



最初の展示品は撮影OK!有名な泉鏡花「日本橋(1914年)」です。川の水色が美しい。小村雪岱の潔

いすっとした線が気持ちいい。



撮影OKのもう一つの作品は小村雪岱へのオマージュで見立漆器「苫舟日本橋蒔絵(2019年)」。とて

も小さいものですが、細かい装飾が見事。


次のコーナーから小村雪岱の作品群を観ることが出来ます。小村雪岱の装幀した本、挿絵、肉筆画、版画、

舞台画と思ったより作品数があって、かなり楽しめました。雪岱の描く絵は余白が広く、限りなく少ない

線で描かれていて不思議な迫力を感じます。雪岱の挿絵によって新聞の発行部数が増えたこともあるとい

うことです。商業画家であまり評価がされていませんでしたが、作品は本当に素晴らしい。

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フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年~1890年)

2021-02-09 06:40:16 | アート
私もゴッホは大好きです。去年のカレンダーはゴッホでした。



 ひまわり 1888年8月 カンヴァス

ゴッホと言えばひまわりですね。



 糸杉 1889年6月 カンヴァス



 ゴッホの部屋 1889年9月 カンヴァス

歪んだ空間が緊張感をもたらします。



 夕べのカフェ・テラス 1888年9月 カンヴァス 

私の一番好きな作品です。ゴッホの絵でも何故かホッとさせる雰囲気があります。

映画『ゴッホ ~最期の手紙~』日本版予告編


上映を見逃して残念でした。ゴッホの絵画展は人気で大混雑します。極貧のうちに一生を

終えたゴッホはあの世でどう思っているのでしょうか。
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アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908年~2004年)

2020-12-14 06:47:40 | アート
写真展はあまり興味を惹かれないし、写真家にそれ程関心がある人はいないですが、このPENを本屋さん

で見た時は即買いでした。モノクロでここまでインパクトを持った写真を見た記憶がない。



ラークィラ・デリ・アブルッツィ イタリア 1951年



マドリード 1933年



サン=ラザール駅裏 パリ 1932年



国会議事堂 ワシントンD.C. 1957年

他にも多数の作品が掲載されていますが、構図の素晴らしさ、一瞬を切り取る才能には驚嘆するものが

あり、中に2番目の奥さんと微笑みながら写っている穏やかそうな本人がこういう写真を撮ったのかと

不思議な感慨を覚えます。
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