木簡からよみがえる人々のくらし

2010-05-16 | 授業記録
この授業では、実物投影機が非常に役に立った。

正直、木簡の実物を準備しようとしたのだが、残念ながらそれは不可能だった。
それで教科書資料の木簡の文字を書画カメラ(実物投影機)で拡大して、提示した。

子どもたちは一生懸命その文字を読み取る。

・阿波国
・若海藻(わかめ)
・伊豆国
・堅魚(かつお)

なぜ、このようなもの(情報)が書かれているのか?
子どもたちが必死に考えているところで、宅急便の伝票を提示。
宅急便の伝票の内容とそれぞれ比較しながら、木簡の意味について考える。


そして地図からどこにそれが送られているのかを調べる。

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平城京
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を確認したところで、教科書にある平城京の復元模型資料を映す。
碁盤目状の写真に子どもたちは食いつく。
どんどん拡大してくと、本当に細かいところまで区画整理が行われていることに
子どもたちは感動する。

そしてさらに、前時までに学習した古墳がたくさんあることにも驚いていた。
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あれだけ大きかった古墳がこんなにちいさく映っている!!
どれだけ(平城京は)大きかったんだ!?
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この資料だけで、児童は中央集権国家の仕組みについて気づくことができた。
やはり「教科書資料」は一級品のものばかりだ。

その後、農民の家や食事の復元図などから、都と地方の暮らしを比較し、
租庸調の内容についても確認。

木簡と平城京の写真がとにかく45分を貫いてくれた。

教科書資料の力に(自分自身)驚かされた。


本当は自分で木簡を準備して、筆で書かせてみて、失敗したら削らせて、、、
ということで、体験活動を組み入れてみたかったのだが、
家庭訪問や自分の健康診断の期間のドタバタした中で行った授業で、
そこまで準備ができなかった。
これは反省。
土日に板等を購入して、しっかり準備しておけば良かった。
・・・やはり計画的な仕事が求められる。

聖徳太子の理想

2010-05-16 | 授業記録
聖徳太子が使われた旧一万円札を提示。
なぜ、一万円札に聖徳太子が使われたのかを考える。
よっぽど凄いことをしたのではないか?と子どもたちは予想した。
その後、教科書本文を使って、聖徳太子の功績を概括する。

簡単にまとめた後、調べ学習を行う。
3人グループを作り観点ごとに分担を決める。
観点は、
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・新しい制度や政治の仕組み
・外国とのつながり
・聖徳太子エピソード
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にわける。
これらの役割分担を行う。

その際調べる資料は、
インターネットのものや、教科書資料
また今までためた各社資料集のものを活用。

一人一人B5用紙にそれぞれまとめ、
グループごとに合本し、聖徳太子の調べ学習を
行わせた。


2時間扱いの2時間目。
グループを一時解体し、
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・新しい制度や政治の仕組み
・外国とのつながり
・聖徳太子エピソード
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というそれぞれの観点ごとに集めさせ、途中経過を報告させる。
お互いが刺激を受けたところでグループに戻らせ、調べ学習、合本、発表。


どのグループも中身の濃い発表を行っていた。

ジグゾー学習は、(若干時間がかかるが)、子どもの追究の質を高めてくれると再確認。