土器を掘る

2010-04-22 | 授業記録
総合的な学習の時間+社会科で、土器を掘りに行く。

学区内にある「貝鳥貝塚」へ。
ここは縄文時代~弥生時代の貴重な生活の跡がたくさん見つかった遺跡だ。

今はもう畑になっている場所で、土器を拾わせていただく。
とにかく出るわ出るわ。

子どもたちも教師も夢中になって土器を拾う。

土器探しは4回目で、しかも、もう大人(成人)の自分がこれだけ楽しいのだ。
土器探し初体験の子どもが楽しくない訳がない。

あちこちで歓声をあげながら土器を拾い、
一つ一つ、ゲストティチャーの先生に確認していく。

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「これは土器のかけら」
「これは石器」
「これは包丁」
「これは矢じり」
「これは黒曜石」
「これはとぎ石」
「これは石棒」
「これは石刀」
「これはただの石」

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子どもたちはゲストティーチャーの方の言葉に一喜一憂だ。

一人、20~30個くらいずつ、土器のかけらを拾った。

※今年は、「骨」を拾った児童はいなかった。
 ここは60数体の完全な人骨(縄文人・弥生人)が見つかった遺跡。
 毎年、何人かが骨を拾い、喜び勇んで家に持ち帰り、
 親御さんに「気持ち悪いから返してこい」と言われて、
 しぶしぶ学校に持ってくるのが通例だったが(苦笑)

そしてゲストティーチャーの方のご自宅で、今まで出土した
様々な土器を見せていただく。
この内容が圧巻。

いろいろな博物館に依頼されてお貸ししているだけあって、
子どもたちがものすごく食いついていた。

様々な種類の出土品を見れば、
当時の生活の様子が想像できてしまう。
「教科書と一緒だ」
と子どもたち。


学校に戻り、理科室で丁寧に土器を洗う。
この時間もまた楽しい。

子どもたちがそれぞれ、自分が拾った土器を大切に扱っている姿が
印象的だった。
ここからまた自分たちの探究心を広げていけるように
展開を練っていかねばと思う。


今回は権力者のシンボルである石棒や石刀が出てきた。
(見つけた子どもは誇らしげだった)

明日の社会科授業は「むらからくにへ」

この石棒や石刀をしっかり活用させてもらおうと思う。

写真は、ゲストティーチャーの方が
「こんなに完全な状態で見つかるのは、かなり珍しい。
 博物館展示レベルだ。」
とお話しされた「矢じり」と「石○」
拾った子どもは、大事そうにティッシュペーパーにくるみ、
家に持ち帰っていた。
(明日もう一度持ってきてよ!と話をした)



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