源氏と平氏が戦う

2010-06-17 | 授業記録
授業の冒頭、二本の模造刀を提示する。
模造刀と言っても、本物そっくりに作られた、リアルな日本刀。
値段もけっこうする観賞用のモノだけに質感も凄い。

鞘から刀を抜くと、ぎらりと刃先が光り、その雰囲気に子どもたちは圧倒された。


そして、一瞬教室に緊張感が走ったところで、
平治の乱(平治物語絵巻)の資料を提示。
武士が、貴族の屋敷に火をつけ、貴族や女性を殺している。

日本刀と資料で、武士が貴族に代わって力をつけていったことを
読み取った。

学習課題を
=====================
武士はどのようにして
力を持つようになったのだろう
=====================
と設定。

源氏と平氏の両者を比較し、
資料からどちらが先に権力を手にしたのか、
そしてその方法を調べさせた。

平安時代の藤原氏による外戚関係作戦などに触れながら、
子どもたちは資料を読み取っていった。

一番盛り上がったのは、やはり源平の戦い調べ。

===========
石橋山の戦い
富士川の戦い
倶利伽羅峠の戦い
一の谷の戦い
屋島の戦い
壇ノ浦の戦い
===========

これらの戦いは、全て地図帳に青の白抜きで記されている。
教科書にも位置は掲載されてあるのだが、
自分は毎回この地名を探させる。
子どもたちは(なぜか)この作業に燃える。

地図帳の索引にはない地名だが、
教科書の資料を基に
=============
●●県じゃないか?
=============
などと検討をつけながら、探す。

そして見つけて満足感いっぱいのところで、
その戦いのエピソードをそれぞれ簡単に話してあげる。
子どもたちも興味津々。

・全国各地で戦いが行われたこと
・平家がどんどん西の方においつめられていくこと
で、興奮も高まる。

平家を滅ぼした源義経の終焉が、岩手県平泉だったことも
子どもたちにとっては衝撃。

これでぐっと地域素材に子どもたちの目がいく。
秋には平泉の自主研修を計画しているので、
ここでさらに興味を持たせたいと思う。

最後に、力をつけた武士が
政治に対してどのような願いや期待を持ったかを予想させて終了。



次時は、「ご恩と奉公」
これも楽しみ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。