紫式部と清少納言

2010-06-02 | 授業記録



導入で提示したのは、子どもたちと毎朝やっている五色百人一首の読み札。

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めぐりあいて~~
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と上の句を歌うと、子どもたちは

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みしやそれともわかぬまに~
くもがくれにしよわのつきかな~
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と諳んじた。

続いて歌う。
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よをこめて~
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子どもたちが続いた

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とりのそらねははかるとも~
よにおうさかのせきはゆるさじ~
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紫式部と清少納言の歌。
毎日やっていると、体に染み付くようだ。

前時に学習した「貴族」と彼らが大好きな「五色百人一首」
その接点が明らかになり、子どもたちも学習に一気に興味が行く。

子どもたちに彼女たちのことで知っていることを発表させながら、
貴族の暮らしの中から、このような文化が生まれたことを話す。

課題は
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貴族の暮らしの中から、
どのような文化が生まれたか
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とした。


まずは教科書本文資料から
「なぜ、女性が活躍するようになったのか」
という理由が書いてある一文を探させる。

そして、かな文字の存在について全員で確認した。
万葉がなで、暗号のように漢字を並べて問題を出すと、
子どもたちも盛り上がる。
国語の教科書にも万葉がなの一覧があり、それらを活用し、
みんなでひらがなとかたかなが完成するまでの過程について学習する。

その中で、たくさんの漢字の羅列を
「中国語みたい!」
と叫んだ子がいた。
すかさず、その脇に、その漢字が変形したひらがなを並べ、
漢字の羅列(大陸文化)と比較した。

ここでひらがなの良さ(もちろん漢字の良さも)再確認し、
これらが日本独特の文化になっていったことを説明する。

「源氏物語絵巻」資料も併せて活用したことで、
大陸の文化を摂取してきた日本が、この時代になって、
日本独自の文化様式を形成してきたことを子どもたちは理解できたようだった。

その他の国風文化について資料集で調べ、まとめとして
紫式部と清少納言のエピソードについて簡単に話した。
前時に学習した藤原道長と関連付けながら知識の定着を図る。

最後に、NHK「見える歴史」のwebサイトを視聴。
やはり動画は、「源氏物語」「平安時代」の雰囲気が出る。

自分みたいなおじさんが一生懸命子どもたちに
ロマンチックな「色恋」の話をしても、
子どもたちは全然ピンとこなかったようだっただけに(苦笑)
動画の力を再確認。



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