日本の高校生は米中韓の高校生よりも「出世意欲」が低いことが、財団法人「日本青少年研究所」の「高校生の意欲に関する調査―日米中韓の比較」で分かったのだとか。(この調査結果については、今朝の日経38面にも掲載されています。)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000131-mai-soci
その根拠は・・・
この調査の「偉くなりたいか」という問いに、「強くそう思う」と答えた高校生は、
中国34.4%、韓国22.9%、米国22.3%に対して、
日本はわずか8.0%だったこと。
みなさんは、この結果から何を感じますか?
ボクは以前にも同じ研究所の高校生の調査に対して同じような感想を持ったんですけど、
まず思ったのが、「偉くなりたい」というニュアンスが英語・中国語・韓国語で同じなのか?ということ。
日本語でも、「偉い」を辞書で調べると「社会的地位や身分などが高い」「人間として、りっぱですぐれている」という風に、ある意味、別のニュアンスが現れますし、
英語だと「great」なのか?、「admirable」なのか?、それとも「high position」なのか?
どうしても同じニュアンスで比べられているとは思えないんですよね。
しかも「偉くなりたい=出世意欲が高い」とはボクの感じ方ではものすごく違和感があります。
みなさんはいかがでしょう?
それにしても、「偉くなりたいと強く思う人」が8%。
この結果からボクが感じるのは、「偉い人」のイメージがどれだけ悪いかと言うこと。
高校生の出世意欲が低いと嘆く前に、「偉い人」が高校生に自分たちのようになりたい!と思ってもらえるようにがんばらないといけないんじゃないか。
ボクはこの調査からは、そんなことを感じています。
みなさん、ハローです。ホディです。
GWを前に天気回復。久しぶりの快晴のような気がしました。
朝から青空だと、何となく嬉しくなりますよね。
さて、アンケート調査の分析を見るたびに感じるのは、結局、数字と言う何となく客観的と思われるもので、自分たちの意見を代弁するという意識・・・
もちろん、ボクもそんな数字からボクの意見を代弁しているわけですけど。
それならそれで、新聞もこの調査から自分たちの意見を述べてくれれば、まだすっきりするんですけど、何となくデータ元の意見をそのまま流している感じがするんですよね。
調査の概要を読むと、『日本の若者は「現在志向」であるのに対して、多くの国の若者は「未来志向」が強い』と分析されていたりしますけど、どの調査からそんなことが分かったのか???
そういう意味でも、なかなか興味深い調査であることは間違いないです。
と言うことで、今回の調査は、高校生の意識を嘆くのではなく、
なぜそんな風に高校生は感じているのか?ボクら大人がしっかりと考える材料にすべきだと思います。
※高校生の意欲に関する調査 -日本・アメリカ・中国・韓国の比較ー
http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2007/gaiyo2.pdf
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