遠き夢、砕けし群星。されど見よ、我らが志のあの旗を。
北方謙三さんの水滸伝の続編、『楊令伝』がついに文庫化。
※北方水滸伝への思いは先日の記事の通り・・・
ご参考:http://blog.goo.ne.jp/hoddy/e/ffe43c99ffc5db840108bb7e13ef5145
前回の水滸伝が2006年10月から2008年4月までの20月。そして、今回はこれから15月?
本当なら明日(6/28)発売ですので、行儀の良い人は明日までお待ちになられているでしょうか。
単行本には手を出さないくせに、文庫本だとこの1日を待ちきれない、妙な感覚・・・Club楊令伝の北方謙三さんメールは明日だというのに、思わず会社帰りに本屋さんに向かっていました。
当然、そこには梁山泊のように確かにあった!信じるものだけが得られる!
少しずつ読もうか?
それとも一気に読もうか?
なんて、年甲斐もなく、少しワクワクしています。
だったら、こんなブログを書いている暇ないでしょ!という意見もあるでしょうが(笑)、次の2巻までは泣いても笑ってもひと月あるわけですから、こういう時間もまた一興ということでご容赦ください。
ということで、今朝、良いところまで読み進んだ用心棒日月抄・青江又三郎はしばらく浪人の身に戻っていただいて(今は最終巻の『凶刃』を読んでいました。)、今日、本屋で一緒に手にとった内田樹先生の最終講義もしばらくは休講ということでお願いしようと思っています。
楽しみ、楽しみ。
本と言えば、五木寛之さんが電子書籍に関連して記者会見されていましたね。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110615_453082.html
こんな話もされていたようですね。
五木氏は、「短編の中で、とくに自分が愛着があり、ぜひ読んでもらいたいと思う本が次々に絶版になっていく。書店に行って並んでいる本は、自分の全作品の2%くらいではないかと思う。全作品の7割くらいが廃刊になっている。以前は図書館に1冊あれば、破れたり汚れたりしても補修して読んでもらえたが、いまは図書館でも変色したりすると廃棄されて、図書館からも消えていく。自分の愛着のある作品が消えていくというのが一番つらいことなんです」と廃刊で読者の前から消えていく作品の多さを訴えた。
作家のこういう感覚はプロって感じがして、いいですよね。さらに、五木さんは(全集でも収録できない作品があった場合には)「著作権料を放棄して青空文庫にお願いして、無料でいいから多くの人に読んでもらいたいという気持ちもある」くらいの話まで踏み込まれているようですから、本物です。
私は読みたい本が積まれてしまう、それでも本屋でまた別の本に思わず手が伸びてしまう、そんな感覚が好きだったりするので、電子書籍はどうか?という気もしますけど、それはそれ、これはこれで、多様な読書ライフのためには、やっぱり電子書籍の流れも必須なんでしょう。
そんなことは、棚に上げて、とにかく、今は目の前にある“替天行道”の旗が大事!
楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫 き 3-67) | |
北方 謙三 | |
集英社 |
最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書) | |
内田 樹 | |
技術評論社 |
凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫) | |
藤沢 周平 | |
新潮社 |
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