考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

堂々巡り

2007-02-14 23:52:42 | 徒然なるままに

今日は雨。
久しぶりに傘を差して歩いた気がしますけど、その前の雨がいつだったのか?
思い出せません。。。
そんなものでしょうか?

そんな天気でしたので、久しぶりに肌寒かったと思っていましたけど、
家に帰ってインターネットニュースを見てビックリ、
春一番だったんですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000415-yom-soci
全くそんな感じは受けませんでした。

ちなみに、東京での正式な初雪の観測はまだなのだとか。
初雪の前の春一番。
ちなみに、昨年は3月6日だったようです。ブログに書いていました。
毎年懲りずに、春一番ダッー、と思い浮かべてしまうあたりは、やはりボクは春には不似合いなままですね(笑)。

そんなことで、昨年の日記を読み返していると、
ちょうど今頃、トリノオリンピックの真っ最中だったんですね。
何だか遠い過去のように感じてしまいました。

一方で、その頃、ボクが書いている内容は「等価交換」・・・

内田樹先生のブログを読みながら、考えさせられたことを綴っていました。
奇しくも、ちょうど今、その内田先生の最新刊『下流志向 ─学ばない子どもたち、働かない若者たち ─』を読みながら、またいろいろ考えさせられています。
そういう意味では、春一番のようにボクの思考もグルグルと周回を重ねているのではないかと。そんなことを思いました。
また、今日の日経夕刊の最終面に、内田先生のインタビュー記事が載っていますね。是非、読んでみてください。

みなさん、ハローです。ホディです。

「学ぶことに何の意味があるのか?」と、消費者の立場で子どもが問い、
問われた大人は、功利的な動機付けで子どもに応えようとする・・・
このような構図が、「学ばない子どもを生み出す」ことにつながっていると、
そんな話を「下流志向」や今日の日経夕刊で内田先生はされています。

そんな中、気になったのは、以下の記事。

「優秀学生に96万円ボーナス 一橋大が07年度導入」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007021303850.html

一橋大学が導入する奨学金制度・・・
前年度1年間の成績を評価・審査し、四つある学部ごとに2~4年の各学年から1人ずつ、計12人に月額8万円の奨学金を1年間支給するというものなのだそうです。また、これ以外にも、卒業時に4年間の成績で30万円程度の記念品で表彰するものもあるのだとか。
これこそ「功利的な動機付け」に他ならないと思いますけど。。。
こういう制度を導入しようとする、いわゆる一流大学の立場(優秀学生の確保のための競争?)、
あるいは、学習意欲を高めるために手を打ちつくして、そうせざるを得ないのかも知れませんし。
どうなんでしょう?
いずれにしても、心配な傾向です。

学びの場に、企業の成果主義的な発想は相応しいのか?
それとも、「功利的な動機付け」は「学ばない子ども」をますます生み出していくのか?

内田先生は、「学ぶことの意味は、学び終えてはじめてその意味が理解できる」とおっしゃっています。
このような大学までも巻き込んだ、さまざまな取り組みも、
一通り取り組み終えて「はじめてその意味が理解できる」ものなのかも知れませんけど。
かわいそうなのは「学べなかった子どもたち」であることだけは事実として残るでしょう。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地域間格差をどう是正するか... | トップ | 本人確認 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「下流志向」 (オカダ)
2007-02-16 18:06:23
hoddyさん、こんばんは。

「下流志向」読んだんですね。御紹介の一橋大学の制度は、まさに内田先生の主張と正反対ですね。考え方としてどうなんでしょうね。

>内田先生は、「学ぶことの意味は、学び終えてはじめてその意味が理解できる」とおっしゃっています。
オカダも今頃実感しているところです。

>かわいそうなのは「学べなかった子どもたち」であることだけは事実として残るでしょう。
それは間違いないですね。

返信する
re:「下流志向」 (hoddy)
2007-02-16 21:37:17
オカダさん、コメントありがとうございます。

「下流志向」、実はまだ読んでいる途中なんですヨ。
一語一語味わいながら読んでいます。
一橋大学、大丈夫ですかね。。。
名門ゆえの迷走でしょうか???
それとも、さすが名門の先見の明でしょうか???

学びの途中のボクらは、こういうこともすべて学びのひとつとなるのでしょうから。行く末を見守りたいと思います。
そして、子どもたちには、是非、大人が用意する功利的な目的だけに終始することなく、本質的な「学び」をがんばって欲しいものです。

返信する
内田先生 (kotan)
2007-02-17 22:49:28
hoddyさん、ごぶさたです。
私もウッチーのファンです。(笑)
理解レベルは下流かもしれないけど、先生の書いていることはよくわかるし、なるほどーと思うことが多いです。
このブログ見て会社で夕刊ごそごそ探しました。日経取ってるんだけど、みんなあまり読まないみたい。

なんか最近の世の中の傾向は、資本主義の毒が廻ってきているって感じです。すべてコスト換算しないと気が済まないみたいな。
目的、意味づけ、手段すべて方程式をつくろうとする。そんな単純なものじゃないのに。その式から「こぼれているものが大事」ってことも多々あるのに。
返信する
re:内田先生 (hoddy)
2007-02-18 11:58:24
kotanさん、コメントありがとうございます。

内田先生の話、思考に心地良い刺激があり、良いですよね。『下流志向』をようやく昨日、読み終えましたが、いつものようにいろいろ考えさせられました。
良かったですよ。
ところで、日経の夕刊もボクは結構好きなんですよ。朝刊にはない落ち着きが良いなと(笑)。

資本主義の毒、コスト換算・・・
そうですよね。
「金で買えないモノはない」というコトバで代表されるように、すべての価値が何か(特にお金)で測れると思ってしまう、、、
ある意味、そういう“毒”に侵された人生を送らざるを得ない人は、かわいそうなのかも知れませんけど。
こぼれているものを大事にしていきたいですね。

返信する

コメントを投稿

徒然なるままに」カテゴリの最新記事