考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

五里霧中

2005-10-23 02:10:54 | 徒然なるままに

駆け込みの“夏休み”を取らせていただくことになりまして・・・
実は今日から4連休。
会社の状況を見ながら急きょ決まった休みでもあり、家庭の事情もあり、遠出はしませんけど、有意義な休みにしたいなと思っています。

そんな今日は、休みと言いつつ、休み前に会社で少し整理をして・・・実質、明日からの3連休ですね。
そんな今日の一番の出来事は・・・散髪。
以前に書きましたが、わざわざ電車で20分くらいかかるところですけど。最初の新入社員時代の寮の近くにある床屋です。
(ご参考)以前の記事 : http://blog.goo.ne.jp/hoddy/e/7b027839738bc1e3f022dc127ac4e7b4

保守的なのか?あまり新しい店に行きにくいんですよね。おかげでボクの髪型はいつも同じ。短いか少し長いか、整っているか少し乱れているかの違いだけです。でも、一番の理由はやはり店が気に入っているんですよね。ヘアマッサージがあったり、アロマオイルでフェイスケアしてくれたり、入念に肩や足をマッサージしてくれたりと、散髪してくれるのはもちろんですけど、すっかりリラックスさせてくれます。

みなさん、ハローです。ホディです。

でも、基本的にはボクは散髪嫌いです。何が嫌かというと、目の前の大きな鏡が嫌なんですよね~。
鏡の中の自分を理容師さんとふたりでいっしょに見ているのは、どうにも慣れないんですよ。
「ヤヌスの鏡」じゃないですけど、自分ではない「自分」を見ているような錯覚を感じます。こんなボクはやはり変わり者ですね。。。

そういうわけで、いつも目を閉じるようにしています。
そうして目を閉じると、眠ってしまうんですよ・・・迷惑な客ですかね。
ボクの特技、いつでもどこでも眠れます。
目の前の「自分」から逃れようと、霧の世界に逃げ込む・・・
それが、とてもボクには心地よい時間なんです。
散髪嫌いのボクを、そんな心地よい気分にしてくれる今の店はお気に入りです。


そして家に帰ると、今日から日本シリーズ!
タイガースとマリーンズの対戦です。
やはり千葉から福岡、福岡から千葉と助走十分なマリーンズが勢いがありますね。今日はマリーンズの完勝でした。
パリーグのプレーオフでは、ホークスも勢いを止めるのに2試合かかって、結局負けてしまいました。タイガースは地の利のある甲子園に戻るまでに何とかしたいでしょうね。明日も楽しみです。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/05season/champ/live/051022.html
それにしても、凄い濃霧でしたね。以前は強風による中止もあったマリーンスタジアム。濃霧のためにコールドゲームとは・・・今日も歴史に残るコールド理由です。
そんな中でも、盛り上げれるマリーンズファンとタイガースファンは幸せです。ウエーブも楽しそうでしたね~。やはり野球は自分の応援しているチームを日本シリーズまで楽しみたいですよね。


野球が終わって、チャラチャラとチャンネルを変えていると、NHKでは『日本の、これから』がやっていたんですね。
http://www.nhk.or.jp/korekara/top_content.html
今日のテーマは「若者」。すっかり忘れていたので、野球のため最初の部分は見逃してしまいました。
ゲストは、泉谷しげるさんや平山あやさん、ヤンキー先生・義家弘介さん、ワタミの渡邊美樹社長、放送大学の宮本みち子教授、経営コンサルタントの波頭亮さんでした。
『日本の、これから』については、以前にも書きましたが、なかなか議論が噛み合わないですよね。漠然とした投げかけに対して、それぞれの思いをぶつけているだけ。。。しかも“参加することに意義がある”的に無理やり意見を言わせる方法では、普通の人はなかなか短時間で自分の意見を整理して答えられないですよね~。それが番組の趣旨なのかも知れませんけど、せっかくゲストや一般の人でもなかなか素晴らしい意見を持っている人もいるんですから、時間切れで言い捨てにならないように人数を絞るなり、議論のテーマを少なくするなりの工夫が欲しいですね。今回で4回目ですしね。

さて、肝心な番組の内容ですけど、ボクが見始めてからは「若者の就職問題」についての話がほとんどでした。テーマは「若者」といいつつ、最初からそんな感じだったんですかね?
地方都市の就職難、ニート、フリーター、イギリスに学ぶ若者支援・・・
悩ましい問題ですよね。

少し別の観点かも知れませんが、ボクが感じたのは、「仕事って何?」という根本的な問題。
自分がやりたい仕事を探している・・・実際、ボクもそうなんですけど。
「自分がやりたい仕事」ができることって、ボクも含めて多くの人が何となく普通に求めてしまうといいますか、義家さんなんて典型的な例だと思いましたけど、今日の出ていた人の中でも声の大きい人は「努力すれば、やりたい仕事ができる」あるいは「工夫すれば、自分らしい仕事ができる」と思っているような気がします。
でも、現実の社会を支えている仕事は“衣食住”に関わる仕事。そんなに派手な仕事はないし、高給(高級)な仕事もないし、楽な仕事もない。ただこの部分は社会の中で多くの割合の人が支えないと支えきれないのも事実なんだと思います。確かに自由経済社会の日本ですから「やりたい仕事」に運良く就ける人もいますけど、「仕事」って多くの人が生きていくための最低限の重い荷物として背負わざるを得ないものなのかな・・・と感じています。
実際に日本の歴史の中で、「やりたい仕事ができた時代」なんてあるんでしょうか?
あるいは世界の中で、「やりたい仕事ができる国」なんてあるんでしょうか?
夢も希望もない話かも知れませんけど、ボクの考えでは「仕事は社会への奉仕」。つまりやりたいとか、あっているとか、そんなレベルの話ではなくて、社会を維持するために必要な重荷ですから、できるだけ多くの人で分散して背負っていくことがボクらの義務でもあるような気がします。
・・・といいつつ、ボクはより「自分にとって面白い仕事」、より「自分にとって満足感のある仕事」をやりたい仕事として探しているのも事実なんですけどね。。。

でも、現実はどうなのか?
今日は花巻の方の話を通して、地方都市の就職難についてビデオがありましたけど、東京は別かも知れませんが、やはり就職の口は少ないですよね。
今後は公務員までリストラの時代かと言われているくらいですから、更に厳しくなるでしょう。
「支援なんて要らない。甘やかすな。」「なんとかなる」・・・先輩の方からだけでなく、若者の方からも同じような意見の声が大きかった気がしますけど。本当にそうなんでしょうかね?
ボクはなんとかなるんだったら、今、なんとかなり始めているような気がします。なんともなりそうにないから、こんな状況なんですよね?
マイナス思考過ぎるかも知れませんけど、このままではダメだと思います。
行政も、企業も、学校も、農業も、・・・いろいろな若者を吸収していくシステム作りが必要だと思います。
無責任ですが、「だから何?」といわれると即答できませんけど・・・

五里霧中。
仕事だけではなく、ボクも含めた日本の若者には課題と重荷が多いと思います。

最後にもう少し。今日のこの番組で気になったのが、20代前半の若者が先輩たちに「大人たち」と言っていること。
日本の若者はいつから大人になるんでしょうか・・・

ミスチルの「ヨーイドン」がボクの脳裏に流れています。

♪ヨーイドンの合図 待たずして僕ら大人になっていくよ
 どこに向かっているのかなんて分かんない
 でも飛び出していくよ 転がりだしていくよ

 偉い教授も専門家も分かってないよなぁ
 数字やデータで未来はつくれない
 ぽかりと空いた心の穴埋めの問題は一人では解けない
 ねぇ 一緒に解いてよ♪

世界も、日本も、先輩も、若者も、子どもも、みんなで支え合っていくしかないんですよね。お互いに手を取り合って。
大人も悩んでいるよ。転がり続けていくよ。

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3 コメント

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(^v^) (hoddy)
2005-10-23 11:44:47
godaiさん、コメントありがとうございます。



>大人になりたくない若者・・・

なりたくないのか、なっていることに気がつかないのか???



ボクもgodaiさんと同じように「夢が消えた」タイプかもしれません。でも、子どものころの職業の夢が消えても、原監督じゃないですけど「夢には続きがあります」。

同じ夢を見続けることも必要ですけど、ヒトも社会も毎日変わっているんですから、違う夢を見つけることも必要ですよね。「それでも強く生きていかなければ」とボクも同意見です。

ただ、ひとりではなかなか強く生きられないのがヒトのような気もしています。ボクらは次世代の後輩のために何ができるのでしょうか。。。







shibaさん、おはようございます。コメントありがとうございます。



shibaさんも床屋、同じ感じでしたか。自分だけでなくてホッとしました。なかなかこんな話を周りの人にしないですからね。これもブログの面白さ、不思議です。。。



>本当にやりたいことを探していると言いながら何にも動かない人が多い

おっしゃる通りですね。そんな人も多いかもしれません。

“夢の外”で嘆いているだけでは、どこにも進めない。“夢の中へ♪”行ってみることが必要なんですよね~。

そうすると、見事に手に入れられるかも知れませんし、別のものが見つかるかも知れませんし・・・そうするからこそ、「探すのをやめた時・・・」となるんですよね。



“夢の外”で嘆いている人たちを、その周囲の人がどれだけ背中を押してあげることができるか?あるいは包み込んであげられるのか?そんな社会のシステムが上手く機能していないのが現状のような気がしてなりません。





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おはようございます、 (shiba)
2005-10-23 08:02:47
shibaです。



わたしも床屋さんはもう12-3年同じところで、hoddyさんとまったく同じ経緯でずっと通ってます。ただ、何度か引越しをしつつもこのエリアにずっと住んでいるので、すぐ近くなんですけど。じゃ今日は何センチくらい、と言うだけで、自分のいいように切ってくれるので安心なんですよね。



NHKの番組、昨日は見てませんが、長い時間かけて議論を拡散させ、そのまんま「え~難しい問題ですね」で終わられてしまうと、延々話した挙句それかよ!?って感じですね。も少し何とかならんのかなー。



わたしも二度転職してるので、やりたい仕事を追い求めていた(いる?)ことになりますが、本当にやりたいことを探していると言いながら何にも動かない人が多いのではないと思っています。仮にこれこそがやりたい仕事、と思ってそこに飛び込んでみたら、実際は全然ちがったり、その逆のパターンだってあったり。どっちにどう転ぶなんて、どう悩んだって分かりっこないんだと思うのです。



井上陽水の古い歌にもありますよね。「探すのをやめた時 見つかることもよくある話で」



すいません、長くなっちゃいました。
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Unknown (godai)
2005-10-23 07:14:58
大人になりたくない若者・・・



将来何がしたい?の質問に対して、

なりたい職業を答えていたころ。



それから現実を知ってなれそうな職業を

答えはじめるようになるころ、夢が消えた。



いつまでも夢を追いかけていた方が

自分に言い訳出来ますからね。

それでも強く生きていかなければ・・・
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