考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

終わらない問題

2006-10-18 23:19:30 | 徒然なるままに

いじめも、核実験も、耐震偽装も・・・
今日も報道が続いています。
続報に次ぐ、続報・・・まさに「終わらない問題」なのでしょう。

まずは、やはり、いじめ問題。
「福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061017-00000014-san-soci

福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。(産経新聞)

「いじめ問題」が学校問題、教師問題にすりかえられている気がします。
いじめは、子ども、家庭、教師、学校、地域、社会・・・
様々な要因が絡み合って引き起こされていることは明らかでしょう。
このような複雑に絡み合っている網を単純化して「教師と学校」(さらに教育委員会)の問題にすれば、実に構図は分かり易いし、ボクらの怒りもぶつけ易いと思う。
でも、それでは問題は解決しない。
悪いのは教師や学校だけではないことは、ボクらは分かっている。

見つめなきゃ、現実を。

この産経新聞のニュースではじめて知りましたが、
児童生徒の自殺は年間100人以上で推移しているのだとか。
実に、悲しい数字です。
それでも、いじめによる自殺は0だったということですから・・・
こういう数字をボクらはどのように捉えればよいのか?

いじめを教師や学校の責任にしている限りは報告は形式的になりますし、きっと隠蔽が起きるでしょう。
今回も、教育委員会へのいじめの報告が0だったなどのマスコミによる追求がありましたけど、教師や学校の立場に立てば、わざわざ波風立てて、しかも手間のかかる報告などしたくはないと思ってしまう気持ちは分かる気がします。
いじめは、教育委員会やマスコミが解決してくれるわけではなく、現場の教師や学校が報告の前に解決することが必要なのですから。

では、どうしたら良いのか?

「いじめの兆候発見」の報告を褒めるしかないと思います。
やはり、いじめは巧妙に陰湿に行われることが多いと思いますし、教師もできればそんな行為が自分の教室で起きていることなんて認めたくないのが人情ではないでしょうか。
また、見つけられないことが「良」ではなく、認めないことが「良」でもない。
今後の対策を練るうえでも、将来のノウハウ構築のためにも、できるだけ早く・できるだけ多くの「いじめの兆候」を見つけることは、責められることではなく、むしろ褒められることではないでしょうか。

企業の隠蔽体質も同様ですね。
報告を強く求めれば求めるほど社員は身構えてしまうと思います。不祥事を「(意識的に)隠す」「(無意識に)見逃す」リスクを勘案すれば、報告を褒める(気付く努力や能力を評価する)ほうが望ましいとボクは考えます。

まず「いじめ」を特別視することは止めませんか?
「いじめ」から目を逸らすことは止めませんか?
そもそも教師や学校だけの問題ではない・・・
そして、子どもの世界だけではなく、実はボクらの日常にも「いじめ」はあるし、知らぬ間に加害者になっていることも多いのではないでしょうか。

みなさん、ハローです。ホディです。

次に、白熱の?党首戦。
安倍首相と民主党の小沢代表の国会での党首討論・・・
どうなんでしょうね。
今回の北朝鮮の核実験への政府の対応を「場当たり的」だと小沢さんは責めたようですけど、こういう不測の事態には一旦は場当たり的と言われようが現在ある法律の範囲内で早急な対応をすることは仕方がないとボクは感じています。
逆にこういう事態にもかかわらず、対案のない口撃こそ、「場当たり的」ではないでしょうか。
個人的には、民主党にしばらくがんばって欲しいと思っていますけど、単に足を引っ張るだけなら勘弁して欲しいですね。

最後に、耐震偽装。
「きっこのブログ」によると、イーホームズの藤田社長の判決に合わせて爆弾投下だそうですけど。。。
これもどうなんでしょうね。
テレビのニュースを見るからに、不発弾として処理されているような感じですね。
北朝鮮の核実験もこのくらい無視してみれば、きっと二度目の実験云々なんて元気は出なかったんでしょうけど。。。

そこに書かれている内容については、北朝鮮同様、あまり無視したくないような話なんですけどね。
マスコミはなぜ揃って無視するのか???
疑惑の会社にとっては、事実でないとすれば、名誉毀損なのでしょうが・・・
会社名などを伏せて報道するなどの方法はあるような気がします。現実に今までに何度、「結果的に行き過ぎだった耐震偽装の報道」があったことか。今回だけ特別に隠す理由がボクにはよく分かりません。

しかも、不自然にその話と思われる部分を外して映像を流しているニュースもあるので、そういうのだけを見ると藤田被告が悪役に見えて仕方がない。
そうやって、マスコミが無視(隠蔽?)すればするほど、本当の悪が隠されているのではないかと思ってしまいますね。

どれもこれも、本当にしばらく終わらない問題ですね。
ボクらも一時の興味ではなく、しっかりと今後を確かめないといけない問題ばかりだと思います。

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4 コメント

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無責任大国日本 (fall)
2006-10-19 02:45:22
「いじめはイケナイ」「カクはだめ」「あいつはワルイヒトダ」・・・政治家や評論家から学生や主婦まで、みんなが口をそろえて同じ事を言う。現代日本人の薄っぺらさを苦々しく思います。
返信する
re:無責任大国日本 (hoddy)
2006-10-19 20:26:09
fallさん、コメントありがとうございます。



ホント、一方向に列をなして進んでいく姿にはうんざりですね。でも、これが日本人の特徴でもあるのかも知れません。

そういう意味では、もっと日本のさまざまなトップ層やマスコミなどが「薄っぺらさ」を捨てれば良い方向にみんなで進み始めるのかも知れませんね。



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Unknown (のん)
2006-10-21 01:23:21
また着眼点が揃ったようですね。そしてまたもやhoddyさんに先を越されてしまっていた...笑



いじめの問題の本質と、掘り下げの極めて甘いテレビの報道、

藤田氏の件に関わるマスコミの対応、

全くの同感です。
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(^v^) (hoddy)
2006-10-21 08:54:24
のんさん、コメントありがとうございます。



揃いましたね(笑)。心強く感じます。

マスコミの迷走、妄信する国民の追走・・・

まずい傾向だと思います。



巨悪が隠され、過失が徹底的に攻撃される・・・

渡る世間に鬼はないのは過去の話で、今は鬼ばかりなんでしょうかね。



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