考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

「やねだん」の源

2011-02-03 23:49:00 | 徒然なるままに

さきほど、報道ステーションを観ていたら「やねだん」のことをやっていました。

「やねだん」とは・・・
鹿児島県鹿屋市にある集落、柳谷、通称「やねだん」のことであり、
そして、幻の焼酎として人気のある「やねだん」のこと、etc
ほかにもいろいろありそうですね。

集落が限界集落となってしまう危機に際して、住民たちが自分たちで集落を活性化する運動を始められたようなんですよね。自治体などからの補助金に頼らない、自分たちで工夫した活動により、さらに自分たち独自の財源を生み出し、それをまた活性化につなげる・・・見事な「協働」ですよね。

その活動の中心は、サツマイモの栽培。
そもそもスタートはデンプン用で作っていたようですが、なかなか財源を作り出すところまではいかずに、焼酎用に切り替えたそうなんです。その焼酎を、独自の「やねだん」として作ったことが大成功。
結果的には住民にボーナスまで支給できるくらいに、自主財源が確保できるようになったようなんですよね。住民のみなさんは、こうした活動や、その自主財源を還元した設備等で健康的な生活につながっているようで、一石二鳥、というより、元気なことにより、三鳥も、四鳥もメリットがありそうな話でした。

ご年配の方が多い、こうした地方の集落。
人間誰しも1年に1歳年を重ねることは必定で、地域のつながりも、地域社会としての活動も年々困難になっていくことは容易に想像できますし、自分の実家の周囲を見ても明らかです。残念ながら、多くの地方にこうした話は切実なんではないでしょうか。

そういう中で、年をとってもやっぱり「誰かの役に立つこと」は自分を元気にするし、周囲も元気にします。こうした協働、貢献の和が、地域のつながりや地域社会としての活動として定着する。素晴らしいですよね。

ただし、やっぱり薩摩、サツマイモのブランドとしての価値、そして焼酎のブランドとしての価値も大きいというのが、今回の成功の要因の一つであったこともおそらく事実ですよね。
同じことを同じようにやっても、なかなか上手くいかないケースのほうが多いかもしれません。

何とか上手くできる方法は?

農業である必要はないということもあるでしょう。でも、自然としても、その地域らしさを出すにしても、やっぱり農作物が一番、良い気がするんですよ。
農業が加工することで価値を上げるのと逆で、加工せずに一番良い季節に一番新鮮に消費者に届くことで価値を上げる、そして単体ではなく、多くの地域のこれまた「協働」が良いんじゃないか、なんて考えていました。

大きな流通網ではなく、個々の細い流通に、一番おいしい時期の、一番おいしい状態でその地域の特産が届くような仕組みを加えること・・・今ではいろいろとやっている会社もあるでしょう。
これが、さらに地域の活性化(良い高齢化と若者の働く場の創出)と強く結びつくやり方は、きっとあると思うんですよね。以前からボク自身でもやってみたかったことなんです。

多くの地方が、それぞれに活性化していけるようなアイデアがあると良いですよね。

 

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