考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

危険の感じ方(続き)

2011-08-16 23:35:14 | 徒然なるままに

 

(承前)

こうした詐欺に近い?ような、こうした事件が起きないようにはできないものでしょうか?
少なくともこれだけ被害が拡大することのないようにできないものでしょうか?

 

まず考えられるのは、的確、適切な警鐘。

今回のことにしても、危なくなったのはきっと相当前の話であったであろうと想像します。

和牛をどれだけ飼育していたかは分かりませんが、一頭一頭でファンドを組むようなやり方であれば、5000億なんて被害にはなかなかならない。(本来の投資目的である牛に、キチンと投資されていれば、少なくとも元本程度は回収できるはず?)

そういう意味では、社内外問わず、危ないと感じた人は多かったはずですので、こうして、被害が莫大な規模まで拡大してからではないと、表に出てこないのは不思議だったりします。

ここは本当ならば、マスコミの腕の見せ所。それこそ社会正義のためになる本業なんですよね。

でも、実際にはこうして事後にならないと報道できない。(こういう話は不思議と報道基準が厳しい気がします。)

 

そして、やっぱり肝心なのは私たち自身の危険への嗅覚。

きっと、今回の話で、こういう投資話への規制強化という方向でお茶を濁すことになり、真面目な投資を阻害し、また別の手段で別の抜け穴に誘導することになるのではないでしょうか。

たまたま、ナイヤガラの滝に落ちた人のニュースを見かけました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000016-jij-int

冷静に考えれば、第三者的に見れば、そんな危険な行為はしないと思うわけですが。

日本では危ない場所には高い柵があったり、立ち入り禁止にするなど、簡単に落ちないようにしているので、こうした危険への意識が低かった可能性もあるように思うんですよね。
※そうしても、夏になると、毎年のようにため池への落下事故などのニュースを見るわけですが、そこには不幸にも穴があったりするんです。

こうした物理的な危険に対してもそうですし、今日話題にしている投資などの金銭的な危険に対しても、日本はリスクを柵で囲うことで弱者を保護したいという傾向が強そうです。(正直、お上の愚民意識のように感じます。)

でも、柵をしても穴は開くし、すべてのリスクを柵で囲うことはできないという前提も理解しておく必要があるように思います。
 
こうした危険には弱者保護の視点は当然です。
でも、いろいろな視点が必要ではないでしょうか。

 

私が感じたのは、

本当に危ないものへの警鐘を勇気を持って鳴らせること、

リスクに柵、臭いものに蓋をするだけではない、リスクを嗅ぎ分ける本能を磨かせることと、

も大事ではないでしょうか。
 

 

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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re:世の中にヌスビトの種は (hoddy)
2011-08-18 22:39:15
moto金田浩さん、コメントありがとうございます。

ホント、こういう話は絶えませんね~。
お金の魔力に、損をさせる側も、損をする側もいつの間にか取り付かれる・・・
悪いわけではないのですが、お互いに許容範囲があるはずのところが・・・
許されないところまで、はみ出して、嫌な思いをすることになるんでしょう。

ほどほどが一番。
腹八分目。

大事なことだと、改めて感じています。

返信する
世の中にヌスビトの種は (moto金田浩)
2011-08-17 22:13:34
かつてイシカワゴエモンが、、、(笑)

良い意見です。この種のお話は何時もあります。何度あったことでしょう。負債額は
多分に計算上のことで実質は低いと推定します。予防法は残念ながらありません。(笑)
返信する

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