本願寺月光蟲です。
興味深い本を読んだ。
これです。
今の日本は神隠しって言葉がなくなった。
昔、と言ってもたかが90年位前までは神隠しって言葉が普通に使われてた。
忽然と人が消える事を神隠しと言ったわけです。
今の日本社会は勿論死語に近い。
誰かがいなくなった場合、誘拐、蒸発、失踪と考えるし実際そんなパターンばかりで説明がつく。
昔の日本人は人がいなくなると神隠しと思ってた、と。
人が消える理由は様々だが昔の日本人は様々な理由はあれど一言「神隠し」って言葉を使ってたと言ってた。
地域によって神隠しの根源は違うが、何パターンかのようだ。
天狗
鬼婆
鬼
狐
さらわれたり、一緒に遊んでたり、違う世界に連れてかれたとか思っていたと。
この本を読んでて興味深いのは、現代人は鼻で笑うが、天狗にしても狐にしても今の社会とあまり変わらないと言う事。
神隠しイコール天狗の仕業がダントツのトップで次は狐のイタズラや騙しが2位。
さらわれる場合違う場所に行くわけで、コレを異界と定義している。
異界に連れてかれたり、散歩してるうちに異界の入り口にたまたま入ってしまったとかね。
だが、結末は今と同じで、
殺された、
永久に行方不明、
帰ってきたものの、神隠しにあった奴の話を聞くと「どうもよくわからない事を言っている」になる。
ここで昔の民話や記録を調べると神隠しにあった奴らのタイプはあまりパターンがない。
ガキ
若い女
知恵遅れやただのキチガイ、今で言う統合失調
あまりパターンがない。
天狗や狐が人をさらうとか連れてくのも色々と理由づけをされていたみたい。
神隠しにあったら家族や周りの人間が探すわけだが、携帯やヘリコプターなんかはないから太鼓や鐘を鳴らしながらさがすわけだが、これもまた意味があって、太鼓や鐘は宗教的な楽器と思われていて。
で、それらの楽器はでかいわけで。
この音は「異界にも聞こえるハズだ」と思ってたらしい。
天狗説が日本で1番多かったらしい。
だが勿論、良い人間悪い人間もいるように良い天狗悪い天狗がいるわけ。
しかも天狗は基本ホモで。
天狗がホモってのはこの本ではじめて知った(笑)
あと、ガキのかくれんぼ文化は神隠しとかなり密接な関係にあるとかも詳しく書かれている。
神隠しイコール異界に行った、と昔の人は考えたわけだが、異界と言っても妖怪やら宇宙やら霊やらの世界ではない。
ようは今で言えばかなりの田舎から六本木にいきなり行ったら異界、そんな定義もしている。
コレを例に考えると、2.3歳のガキがロリコンホモに1日さらわれて六本木に連れてかれて次の日に寝たまま近くの村までまた送られた場合、2.3歳のガキは訳がわからないわけ。夢のような気分になるわけだ。
で、親にどこに行ってたのか聞かれても上手く説明できない。
だから昔の文献には「どうもよくわからない」とか「わけのわからない事しか言わなかった」と書かれて結局「天狗にさらわれた」とかになったらしい。
昔の人はまた逆におおらかと言うパターンもあったらしく。
誘拐レイプとかで1週間したらいきなり帰ってきて親に報告した場合、「神隠しにあった事にしよう」とか娘の名声を守るために周りに「神隠しにあったが戻ってきてよかった」とか。
あと、男の「全て捨てて1から誰も知らないとこで働きたい」とか「ひっそりと遠くで死のう」とかで家から消えても失敗や死に切れなかったりして戻ったらホントの事言えないから神隠しって事にしたり。
神隠しって言葉を上手く使うパターンもかなりあったとも考察している。
昔の人の知恵と科学捜査が発展してなかった時代の融合で、神隠しって言葉のおかげで上手く人間関係が回った場合もあったらしい。
少し前に親が山で教育のためにわざとガキを放置にした事件あったでしょ?
親が脅しで置き去りにしたらガキが本気にして山で行方不明って言うかその場所から消えたから話題になったわけです。
しかも見つかった場所が「考えられないほど遠くで発見」だったわけだが。
これ昔なら神隠しと言われたわけだよ。
「1人であんなとこ行けるわけがない」みたいな。
だが、コレ大事なんだが人間の徒歩って実はかなり頑丈と言うか。
新宿から稲城市とかまで歩いても5時間から6時間とかだよ。
数日いなくなってたらガキだってかなり遠くまでいけるんだよな。
しかもガキなんか安全な近道だの危険な道だのわからないわけで。
身体が小さいから色々擦り抜けられるし。
今は天狗の仕業なんだなんて誰も言わないが昔の人は理由がわからなければ異界のせいにしてた、と。
この本の異界の定義や神隠しの定義は凄く面白い。
昭和の終わりや20年前とかの口裂け女や人面魚なんかもそれらの定義に入ると。
怪談のみならず、色々な民話で神隠しがある。
浦島太郎なんかもそうで3日竜宮城に行くが異界から帰宅すると300年、、、。
神隠しって言葉はなくなりつつあるが、神隠し自体は実は形を変え今でもあるね。
この本は日本の島国文化を知る上で非常に興味深いです。
昔の日本人の思考から色々学べるし、民話や妖怪やらの見方も変わる。
おすすめよ。
、
興味深い本を読んだ。
これです。
今の日本は神隠しって言葉がなくなった。
昔、と言ってもたかが90年位前までは神隠しって言葉が普通に使われてた。
忽然と人が消える事を神隠しと言ったわけです。
今の日本社会は勿論死語に近い。
誰かがいなくなった場合、誘拐、蒸発、失踪と考えるし実際そんなパターンばかりで説明がつく。
昔の日本人は人がいなくなると神隠しと思ってた、と。
人が消える理由は様々だが昔の日本人は様々な理由はあれど一言「神隠し」って言葉を使ってたと言ってた。
地域によって神隠しの根源は違うが、何パターンかのようだ。
天狗
鬼婆
鬼
狐
さらわれたり、一緒に遊んでたり、違う世界に連れてかれたとか思っていたと。
この本を読んでて興味深いのは、現代人は鼻で笑うが、天狗にしても狐にしても今の社会とあまり変わらないと言う事。
神隠しイコール天狗の仕業がダントツのトップで次は狐のイタズラや騙しが2位。
さらわれる場合違う場所に行くわけで、コレを異界と定義している。
異界に連れてかれたり、散歩してるうちに異界の入り口にたまたま入ってしまったとかね。
だが、結末は今と同じで、
殺された、
永久に行方不明、
帰ってきたものの、神隠しにあった奴の話を聞くと「どうもよくわからない事を言っている」になる。
ここで昔の民話や記録を調べると神隠しにあった奴らのタイプはあまりパターンがない。
ガキ
若い女
知恵遅れやただのキチガイ、今で言う統合失調
あまりパターンがない。
天狗や狐が人をさらうとか連れてくのも色々と理由づけをされていたみたい。
神隠しにあったら家族や周りの人間が探すわけだが、携帯やヘリコプターなんかはないから太鼓や鐘を鳴らしながらさがすわけだが、これもまた意味があって、太鼓や鐘は宗教的な楽器と思われていて。
で、それらの楽器はでかいわけで。
この音は「異界にも聞こえるハズだ」と思ってたらしい。
天狗説が日本で1番多かったらしい。
だが勿論、良い人間悪い人間もいるように良い天狗悪い天狗がいるわけ。
しかも天狗は基本ホモで。
天狗がホモってのはこの本ではじめて知った(笑)
あと、ガキのかくれんぼ文化は神隠しとかなり密接な関係にあるとかも詳しく書かれている。
神隠しイコール異界に行った、と昔の人は考えたわけだが、異界と言っても妖怪やら宇宙やら霊やらの世界ではない。
ようは今で言えばかなりの田舎から六本木にいきなり行ったら異界、そんな定義もしている。
コレを例に考えると、2.3歳のガキがロリコンホモに1日さらわれて六本木に連れてかれて次の日に寝たまま近くの村までまた送られた場合、2.3歳のガキは訳がわからないわけ。夢のような気分になるわけだ。
で、親にどこに行ってたのか聞かれても上手く説明できない。
だから昔の文献には「どうもよくわからない」とか「わけのわからない事しか言わなかった」と書かれて結局「天狗にさらわれた」とかになったらしい。
昔の人はまた逆におおらかと言うパターンもあったらしく。
誘拐レイプとかで1週間したらいきなり帰ってきて親に報告した場合、「神隠しにあった事にしよう」とか娘の名声を守るために周りに「神隠しにあったが戻ってきてよかった」とか。
あと、男の「全て捨てて1から誰も知らないとこで働きたい」とか「ひっそりと遠くで死のう」とかで家から消えても失敗や死に切れなかったりして戻ったらホントの事言えないから神隠しって事にしたり。
神隠しって言葉を上手く使うパターンもかなりあったとも考察している。
昔の人の知恵と科学捜査が発展してなかった時代の融合で、神隠しって言葉のおかげで上手く人間関係が回った場合もあったらしい。
少し前に親が山で教育のためにわざとガキを放置にした事件あったでしょ?
親が脅しで置き去りにしたらガキが本気にして山で行方不明って言うかその場所から消えたから話題になったわけです。
しかも見つかった場所が「考えられないほど遠くで発見」だったわけだが。
これ昔なら神隠しと言われたわけだよ。
「1人であんなとこ行けるわけがない」みたいな。
だが、コレ大事なんだが人間の徒歩って実はかなり頑丈と言うか。
新宿から稲城市とかまで歩いても5時間から6時間とかだよ。
数日いなくなってたらガキだってかなり遠くまでいけるんだよな。
しかもガキなんか安全な近道だの危険な道だのわからないわけで。
身体が小さいから色々擦り抜けられるし。
今は天狗の仕業なんだなんて誰も言わないが昔の人は理由がわからなければ異界のせいにしてた、と。
この本の異界の定義や神隠しの定義は凄く面白い。
昭和の終わりや20年前とかの口裂け女や人面魚なんかもそれらの定義に入ると。
怪談のみならず、色々な民話で神隠しがある。
浦島太郎なんかもそうで3日竜宮城に行くが異界から帰宅すると300年、、、。
神隠しって言葉はなくなりつつあるが、神隠し自体は実は形を変え今でもあるね。
この本は日本の島国文化を知る上で非常に興味深いです。
昔の日本人の思考から色々学べるし、民話や妖怪やらの見方も変わる。
おすすめよ。
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