ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

今日の1冊 「福井モデル」 藤吉雅春 著

2017-01-18 18:07:27 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

大阪都市構想が頓挫してその後どうなったんだろう?
大阪はまだ良いって言うかプライドが高すぎて逆に東京に永久に勝てない気がする。
いや、勝ち負けとかじゃないんでしょうけど。

興味深くこの本を読んだ。



商売、少子高齢化、人口の増やし方、ガキの学歴や教育、晩婚化、日本てより世界で様々な社会的な問題がありますが福井モデルが最近注目されている。
が、まあそれは本に色々書いてあるんだが、他にも興味深い話が。
富山の行政の話が凄く面白い。
損して得を取るやり方が世界で注目されてる。
市長は最初は必ず叩かれるが数年もしたら税収が倍どころじゃなくなったり、過疎どころか人が増えてたりする。

都市部の地価を落とすとそのエリアは全てダメになるらしい。
シャッター通りなんかさえたる例で悪循環。
富山のやり方はなんだか長い目で見てるらしい。

富山に行った事ある人はわかると思うが、路面電車。
まー、チンチン電車が都市部を彩っていて夜はハリウッドのSF映画みたいな場所もあったりする。

田舎から都市部の運賃がびびる。
なんと終点まで行くと100円だが、終点まで行かないなら2600円(笑)
短く乗る方がとにかく高い(でも実は高いように見えて距離考えると普通の値段)になる。
途中下車すると高すぎな感覚になるだろ?

最後まで乗って100円払って歩いて1つ前や2つ前の駅まで戻る人が当たり前だが続出。

老人もさすがに歩くんだよ。
路面電車ばかりだから、バスの距離みたいなもんだから若い奴にしてみたらすぐ着く距離。
だから老人もウォーキング気分やらで歩くわけ。
しかも、花束を持って乗車したら無料。
花束さえあれば無料電車。
しかも建て前上の理由は「華やかになるから無料」(笑)
だが、このやり方で各駅前に花屋が!
その売り上げが半端ない。
バスも無料になるし、花束も待ち合わせした恋人とかにプレゼントもできる。
バスが安くなるからという理由で花束買えば恥ずかしくないよな(笑)(笑)
花屋が儲かれば周りのホームセンターとかに土を買いに行ったりする。
なんだか上手くできている。
これ、最初反対されただろうね、「は?なんで最終駅まで行けば100円?途中下車2600円?ばか?」とか散々言われただろうなあ。

なんでもだが長い目で見るのは大事だよね。
てか、このような話、東京で言えば中野区の鷺ノ宮みたいな街だと考えもしないだろうし、尚且つ、働きもしないでチェーンに任せておく街は全く個性がない上に使い勝手が非常に悪い!
西武線はとにかく全く街や地域を考えてないからどの駅もダメ、みたいな(笑)(笑)

地方とか関係なく、歩いてて楽しい街が良いね。
これは行政の問題もあるけど地元をキチンとしようみたいな意識も大事かも。

政治家だけの話ではないね。

おすすめ。





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