不定形な文字が空を這う路地裏

時間が過ぎるのを待っている







時間が過ぎるのを待っている
よどんで、ポカンとして
口を開けて
何かがそこに飛び込んでくるのを待っているみたいに


もちろん魂は常に空腹のままだ

ちょっと過剰かもしれないギター・ソロが、何故かいい感じに脳髄を駆け回る頃、俺は極彩色に輝く絶対的な通行止めを目にする

そういうときに綴られた言葉はその後の心境と上手く噛み合うのさ―我ながら訳が判りゃしないが



つまるところ


どんな世界が覆いかぶさろうと何かほっとさせてくれるような出来事が、近辺にゃ必ず転がっているとしたものだ―それが吊り合おうが吊り合うまいがね

余程の事が無い限りこの世の天秤は
地面と垂直になったりはしないものだ、そもそも
切り出され過ぎた大地はもはや水平という概念を失いかけているし

自分の周辺でやたらと
物事が複雑化したと感じてしまうときには、シンプルになるまで余計な皮を剥ぎ取っていくしかない



呪いだろうが
恨みだろうが

それが真実に見えるのならすがるべきだ…どんな感情にもきっと責任というのは課せられるものだから



あの日夢中になって双眼鏡で覘いたものが
自分の観念となってそこにあった



ありがとう、不確実なパズル
ありがとう、拒否がちな心情


何時でも俺は
きちんと





生き物であったのだ

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