不定形な文字が空を這う路地裏

甘い珈琲






生き様は尻すぼみ、どんよりとした夕方の窓の外
古い涙はどうにも始末がつかないものだねぇ
昨日電話がなりましたね、それはそれは懐かしいナンバーから
忌々しいので答えることはありませんでしたが
季節の変わり目の大気は
不安のように不安定
慰めてもらいたくなるほど、人生に希望はございませんでした
そもそも懸命に
消費するものだといった認識でございましたから
昨日は濡れておいででしたね…何せひどい雨だったもの
頬っぺたの濡れようは少し違うようでございましたが
懐かしい音楽でも聴きましょうか?音楽は薬のようなものです
緩和することが目的ならたいていばっちりですよ
手紙が届いていますよ、あなたにも私にも
私は読むかどうかもう少し考えてみないと判らないんですけどね
関わったことのある名前なんて
とても捨てがたいかあるいはそうでないかのどちらかですから
珈琲が落ちたようですね、どうです、飲んでいきますか
そう言うと思って余分に落としておきました
いつもこんな天気だと良いですのにね
当面はダムも心配しなくていいようだし
暑くもなく寒くもなく
ほんのちょっぴり暖かいような肌寒いような
こんな気候の日が一番ですね
どうです、ミルクはは入れますか?
時には、甘い珈琲も捨てたものではないですよ…

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