不定形な文字が空を這う路地裏

ザ・ウェイト





時は流れるから、今夜もお前の為に
懸命な言葉を残しておくよ、風にさらわれる様な哀れな言葉だけど
俺にとっては誇れる感覚なのさ
こないだからずいぶんと煩く話す奴らが多くて
ほんの少しとばっちりをくらっちまってる
たったこれだけの言葉に
命を賭けてる振りをする奴ら
志は結構だけど
見合うもんなんかどこにも望めないのにな
自分自身の
深い傷跡の為に
鎮魂歌を唄いたいだけさ
時折早くなり過ぎる鼓動を抑えて
軌道修正を図ってるだけさ
鎧を身に着けたいわけじゃないぜ
そんなもの邪魔にしかならないよ
どこにも行けなくなったら
手元にあるもんしか唄えないじゃないか
眼を見開け、格好良いもんに惑わされるな
きらびやかなものは虚飾でしかないぜ
ああほら、そんなに無意味に汚れて
知る為でなければ汚れになんてたいした意味は無いのに
判るだろう、お前の身体に入り込んだ雑菌が
どんどんお前の体内に余計なものを足していくのが
感情が肥大してる
唄うには多過ぎる
判るだろう、余計なものばかり気にして
きらびやかな言葉が真っ黒になり始めてるぜ
修正しなくちゃいけないのが判るかい
叩き直さなきゃいけないのが判るかい?
所詮はゲームだ、届かない銃で
戦争なんかしてる気になってんじゃない
間違ってないと叫ぶ声が煩いぜ
鼓膜に異常が生じそうだ
使命なんかこっそり匂わせるためのものさ
声を枯らしたら恥ずかしいだろう、いざというとき何も釈明出来ないぜ
咎めないよ、俺は何にも咎めたりしない
好きなお菓子を持ち寄れよみんな
適当に分け合って食べようぜ
ここはあなぐらだろ、しゃちほこばったって
せいぜい輪郭が見えるだけさ
いらっしゃい、前より少し崩れたかい?
食べ過ぎたんだよ、ここで少し休んでいけよ
静かにさせてあげることぐらいは出来るから
みんなで遊ぼうや、好きなもん持ってきな
蹴っ飛ばしたがる奴は蹴っ飛ばしちまえばいいから
サークルなんか組まなくていい、お好きなところに
責任感なんか無くていい、お好きなところにね
ただし、でかい声は上げるなよ
俺、嫌いなんだそういうの
静かに話しても誰も聞き逃したりしないさ
旋律は認める、ラウドで上等だよ
信じてたのかい、まあそういうときもあるさ
卒業したら判ってくるものさ
ねえ、自分の言葉が何を意味しているのかなんて考えることあるかい
どうして自分は綴っているんだろうなんて
夜通し考えることあるかい
手に届く答えは人を破滅させるものさ
手には取らないかもしれない、自分のものになっちまうのはやばいだろ
だからずっと見つめていることにするよ
見つけたものを
現れたものを
それがゆき過ぎる答えであればいい
俺は手に取りはしないだろうね、だってきっと他のものに変わってしまうから
だけど確かさって
時々
魅力なんだよな
終れる様な気がして
何かが
片付くような
そんな
気がしてさ

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