冷めた目の風に煽られる10月、重い重い枷に動きを封じられ
錆色の床の上でままならない身体を捻った、ブラインド越しの日向は昨日の夢の様で
10年前の死人がカウントを取るラジオ、ロックの定義として―それが死なのか生なのか俺にはなんとも決めがたい
直感がすべてだと電脳世界に蔓延る愚かさのひとつの極みが
記念碑の上で熟成されない唾を吐く
それがどんな出来事であっても一度は立ち止まってみるべきだ、自分なんて決して信用してはならない
自意識は破滅に向かって突っ走るためのアクセルだ、真実までの速度を縮めようとしてはならない
スポーツドリンクの循環は嘘の様に行き渡る、まるで環境音楽の様ないかがわしさだ
不規則な眠りに麻痺した角膜がありもしない虹を見る、ここのところ少しも雨など降っていないにもかかわらず
もしも目に見える物事しか真実として認定されないというのであれば、人間が生きる意味など皆無だろう
コンテンツを探るだけで何かを得ることが出来るなんてまやかしもいいところさ
素材のまま終了してしまうことをどうしてそんなに誇らしげに語る?そもそも見落としたものや見間違えたものは
塗り替えられないまま過去に流されてしまうのだろうか
それは何年も後になって痛みに変わるかもしれないよ、それは何年も後になって
鈍い痛みを放つ傷に変わるかもしれない、消毒液では効果が無い
傷口の上で踊るアルコールの幻、確かにそんなものなら
画面を更新するように生きていけるかもしれないけれどね
受け止める力を持たなければいけない、弱さの為に必要な強さなら、いつかきっと精神に不調をきたすだろう
力とは静謐さのことであって、革命家が
演劇的効果を狙ってバルコニーで騒ぎ立てるような類のものではない、だけど銃を手にするような連中はさ―いたって早く相手を黙らせようとするものだ
言いたいことを言う、やりたいことをやる、噛み付きたければ噛み付く、それで
別に野性に戻れるってわけでもない、動物園の縄張り争いさ、訳は始めから誰かに決められている、無料配布の標準的アイデンティティのアップデート
そこにお前の名前と同じ署名が記されているか確かめてみるといい
きっと目も当てられない、最悪の結末を連想させるはずさ
詩人は酒場で喧嘩をするものだ、しいて言うならそんな決まりごと
見てくれを磨きたいならファッション雑誌でも読んでいればいい
よくいるだろう、詩よりも講釈の方にずっとオネツを上げている輩?
特別という枠の中で縄張り争いをしているのさ
残念ながら仲良く出来そうに無い―己の真実のために昔の詩人の名前を借りるような連中とは
可笑しな話だ、選ばなかった世界と同じような景色がここにもある―典型的は忌み嫌うべき
お前の銃を取りなよ、その弾にはなんて書いてある?
もしも18世紀の韻がそこに踏まれていたら―それは自分に撃ち込む時のチャンバーに突っ込んでおくといい
お前の署名はどこにある、さあ、ゆっくりでいい
この胸に撃ち込んでおくれ―ひどく餓えているんだ、のんびり構えてるように見えるかもしれないけれど
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