春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

パラレル宇宙論

2013年04月01日 | 日記

こんにちは!!ヽ(^0^)ノ 激辛ニュートンです。

4月になりました。春真っ只中ですね。皆さん、春を楽しんでますか?

でも、もう1年のうち四分の一が過ぎちゃったんですね。いやぁ時が経つのは早い

今回は不思議な実験の話を紹介します。

ある鉄の箱の中にスイッチを入れたら50%の確率で毒ガスを発生する装置があります。

その箱の中に生きた猫を入れます。

箱のフタを閉じると箱の中の様子は全く見えません。

File00103_2

はたして、この箱の中の猫は生きているのでしょうか?死んでいるのでしょうか?

答えは箱のフタを開けてみればわかります。

この実験は「シュレーディンガーの猫」と呼ばれるもので、実際行った実験ではなく、頭の中で

行った思考実験です。この実験は「光は粒でもあり波でもある」という物理学の理論が発展し

たものです。

File00101_14

この実験が問うてるのは、フタを開ける前の猫の状態をどう考えるかです。

生死の状態はフタを開ければわかりますが、フタを開けなかったら一体どういう状態なんでし

ょう?

量子論では、「生と死の状態が重ね合わせになっていて、生と死のどちらか一方だけに決ま

ってはいない」と考えています。

File00104

言い換えるならば全ての生き物、宇宙そのものもあらゆる状態が重なり合っているということ

です。

「もし宇宙に地球が生まれてなかったら」

「もし地球と太陽の距離が今よりも近かったら」

「地球の生き物の王者が人間でなくゴキブリだったら」

何かの条件で重ね合わさっていた状態から枝分かれして、そんな世界になっていた事も考え

られます。

今このブログを読んでいるあなたもこの瞬間、「ブログを読んでいるあなた」と「ブログを読ん

でいないあなた」とに枝分かれしているかもしれません。

これを「パラレルワールド」といいます。SFが好きな方は知っておられると思います。

人間はいろんな可能性が重なり合っているのです。でも何かの偶然で枝分かれして今の自分

が存在しているんです。「あの時ああしていれば」アイドルになれてたかもしれませんし、パイ

ロットかもしれませんし、作家になってたかもしれません。でも、一度枝分かれした宇宙は互い

に孤立していると考えられていますので、違う世界の自分を知ることはできません。

藤子F不二夫のSF短編集に「パラレル同窓会」という作品があります。

File00105

社会的に成功をおさめた主人公だが、たまに満たされない思いにとらわれることがある。

それがなんなのかわからない。

ある日突然、今まで枝分かれした世界の自分と会える「パラレル同窓会」へと足を踏み入れ

る。

File00106

そこには、会社の役職が窓際族に追いやられている自分、テロリストになった自分、好きだっ

た女性をうばって会社をクビになってしまった自分、いろんな自分と出会います。

File00108

木の影で殺人鬼になった自分と出会い、強引に世界を交換してくれと言われます。

File00107_6

最後は作家になった自分と出会い、彼の世界と交換すれば、満たされない思いが充足される

と信じ、世界を交換するという話です。

私はあの時に戻りたいとか、あの時ああしてたらとか全く考えませんので、枝分かれした自分

と会いたいとかは思いません。ただ、これからもいろんな可能性が重ね合わさっていると考え

てみると、まだまだいくつになっても夢に向かって頑張れるんじゃないかとワクワクしてきます

。私はこうありたいと願う自分の世界にたどり着くのは、最終的には意志の力だと思います。

以上、パラレル宇宙論でした。

                                            激辛ニュートン

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする