春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

新月 観測委員会

2015年05月19日 | うんちく・小ネタ

みなさん、はじめまして。

「星と三日月」と申します。よろしくお願いします。

昨年までは、お話し会や工作を星の館でやらせていただいていましたが、

4月より、イスラム圏の某国に赴任しており、星の館での活動ができなくなりました。

そのかわり、不定期ではありますが、赴任地にて知ることのできたことや

星空の様子などを、お伝えしたいと思います。

 

まず、1回目は、「こよみ」についてです。

私の赴任している国では、日本と同じ「こよみ(カレンダー)」を日常生活で用いています。

会社や学校、お店などは日本と同じ太陽暦のこよみを用いています。

それとは別に、イスラムの信仰に大きく関わる別の「こよみ」も存在します。

それが、月の満ち欠けを基準にした、太陰暦のこよみです。

この太陰暦のこよみによって、イスラム教に関する重要な年中行事の日程が決まります。

が、これが少しややこしいのです。

太陰暦では、月のはじまりは「新月の日」です。

新月が観測されて、はじめて「あたらしい月」のはじまりを人々は知ることとなります。

言い換えれば、人々はいつ月が変わるのかがわからない。

そして、いきなり、月が変わることを知らされるのです。

ここまでで、いくつか疑問があると思います。

「新月をどうやって観測するのか?」

 新月は月が見えない状態ですから、厳密には不可能です。

 新月を少し過ぎて、かすかに光っている月を西の低い空で探すのだそうです。

「誰が観測しているのか?」

 地方ごとに設けられている「新月観測委員会」です。

 観測できた日が、月の変わり目になるので、ある地方では観測できたけど

 別の地方では、天気が悪くて観測できないなどということがあるそうです。

 なので、地方ごとに月の変わり目が変わってくるのだそうです!!

 

 来月中旬には、「ラマダンの月」がはじまります。

 (まだ、6月◯日からとは、はっきりといえません。。)

 「ラマダンの月」には、イスラム教徒は日中、断食をします。

 そして、7月中旬のラマダン明けには、「イード」という

 お祝いをするそうです。

 それが、どのようなものなのか、これから楽しみです。

 では、またお会いしましょう!!

 ※5月初めのみずがめ座η流星群、日本では観測できたでしょうか?

  こちらでは、運良く大きな流れ星をはっきりと見ることができました!

  いつも通り、願い事はできませんでしたが^^;

 星と三日月

 

コメント (1)
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