こんにちは、坂井です(-_-)
『春のダブルスターをみよう』最終回です。
今回は実際に春の夜空で探せるダブルスターについて案内していきます。
今回のおはなしは3月15日(日) 午後9時の夜空ですすめていきます。
まずは1つ目…
①おおぐま座 ミザール・アルコル
この星は北斗七星と呼ばれる、おおぐま座にある特徴的な星の並びの中にあります。
おおぐまの背中からしっぽにかけて、フライパンのような、神社にある柄杓(ひしゃく)のような形をしている星の並びがあります。
北……北の空にある
斗……(ひしゃく、ます という意味がある言葉)
七……7つの
星……星!
北斗七星です。
この柄杓の持ち手の部分のはしっこの星から2番目の星、これがミザール・アルコルです。
ココ。しっぽの先、柄杓の持ち手の先から2番目の星。
さぁ、ちょっとこの星に近づいてみましょう。
おや?まだ北斗七星の全体が見えているのにもう二重星として見えてきました( ゚Д゚)
そうなんです!!
この星、肉眼(自分の目だけ)でも見える肉眼二重星なんです!
いや『肉眼で2つに見えるならそもそも重なってないやんけ』というツッコミは…( - ε - ;)さておき…
昔から2つの星として知られていたようで、
明るい方の星はミザール(二等星)、暗い方の星はアルコル(四等星)と呼ばれています。
アルコルは実は、お父さん世代には北斗の拳の死兆星として有名な星なんです。
『アルコル知ってる?』と聞いても知らないかもしれませんが、
『北斗の拳って知ってる?死兆星知ってる?』と聞くとわりと知っているかもしれませんよ。
一説によると昔、アラビアの軍隊で視力検査に使われていた星で『見えると軍隊に入れる』んだそうです。
さかいさんは「…見えません!」( ゚Д゚)って言おうかな。。。
明るい方の星『ミザール』も実はそれ自身が二重星で、望遠鏡で少し倍率をあげると二重星としてみえます。
②りょうけん座 コル・カロリ
これは金曜日に話しましたね!
北斗七星のそばにりょうけん座はいます。
北斗七星の持ち手の部分の一番はしっこの星から、拳ひとつ分より少し離れたところかなぁ。
※拳での空の計り方は以前の記事でも触れているのでコチラも合わせてごらんください。
ちなみにこの星は『コル』と『カロリ』ではありません(-_-;) コル・カロリという一つの星として名前がついています。
三等星なのでちょっと春日市からでは見えにくいですが、慣れれば(場所を覚えれば)簡単に見えるようになります。
この星は小型の望遠鏡で低倍率でもカンタンに二重星として見えるのでオススメです。
2つの星の色の違いもじっくり観察をすればちゃんとわかるはずです。
③しし座 アルギエバ
この星は慣れないと探すのが少し難しいかもしれません。
しし座のたてがみのあたりにある二等星です。
おおぐま座 → りょうけん座 → かみのけ座 → しし座 とたどると…
とくにたどりやすくはないです。笑(-_-;)
このしし座の胴体から頭にかけて、ハテナマークを裏返したような形がとくちょう的です。
”ししの大鎌(おおがま)”とも呼ばれます。大きなカマですね!
一番暗い一等星『しし座のレグルス』からはじまるししの大鎌。レグルスから数えて3番目の星がアルギエバです。
ココ。おや?この星も望遠鏡で見なくても2こ仲良く寄り添っているように見えますね。
しかし、今回は肉眼で見える隣の星は関係ありません。
見てほしいのは100倍以上の望遠鏡です!
しし(ライオン)の名にふさわしい黄金色した2つの星がピタッと寄り添っている姿が見られます。
というワケで春のダブルスター、楽しんでいただけたでしょうか!?
何…!?実際に見ないと楽しめないだと…!!?(; ゚Д゚)
一日も早く開館再開できるように
星に祈りましょう!!!
それでは(((( 一人一)
さかい
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