室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

コミュニティバス導入に向けて・・・?

2011年10月10日 | インポート
室蘭市では高齢者の足を確保するためにコミュニティバスを導入する方向で検討に入っています。この事業、市長公約の一つではありますが、実施方法のイメージがつかみ切れないという問題が初めから指摘されています。室蘭市内では路線バス網が整備されていて、市内全域をほぼ網羅しています。一方ではタクシーの台数が過剰で、各社の経営状況も厳しい実態にあります。ですからこのまま実施となれば民業圧迫の危険性が大きくなります。そのような問題意識に立ち、各先進地を視察してきましたが、室蘭のような事例は見つかりませんでした。共通していることは、①公共交通機関が撤退し、行政がカバーせざるを得ない場合、②初めから公共交通機関がない場合、③合併等で広域化した地域間の移動手段確保、などそもそも公共交通機関がない地域を行政がコミュニティバスやデマンドタクシーを走らせて対応しているという実態になっています。室蘭での導入となれば、丘陵地などに住んでいる高齢者にとっての利便性は良くなりますが、通勤や通学で高齢者以外の市民が利用できるのか、または、それに係る経費はどうなるのか、バスで対応する地域とタクシーを使用する地域の公平性をどのように担保するのか、既存のバス会社やタクシー会社との関係はどう整理していくのか等、クリアしなければならない問題が多いと考えています。今後も議会論議を通して拙速な対応にならないよう注視していく必要があります。

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