室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

在るものを活かして、無いものを創る

2018年03月17日 | 日記
今室蘭で保存か解体かで意見が分かれている、旧絵鞆小学校の2棟の円形校舎。

行政では使うことがないので解体する方向でとの見解でしたが、ここにきて突然売却を検討し、買い手が付かなければ解体へ、と変更されました。

ですが、売却の公募に十分な期間を設けることもせず、条件もかなり高いものになっています。

これでは、初めから売る気がない、若しくは売れないための条件付けと取られても致し方ありません。

市長が言う、スクラップ&ビルドは、主にスクラップに重点が置かれています。

新たな視点での、生産性あるビルドが欠けていると言わざるをえません。

古いものを壊して新しいものを創るという発想ではなく、古いものを壊さずそこから新しいものを生み出すという発想の転換が必要です。

ここは、縄文遺跡の集積地でもあり、みたら周辺の観光地としての位置付けもできる地区となっています。

この2棟の歴史的建造物と、その周辺地を含めての活用策を、民間の力も借りながら検討する、時間的な余裕を持つべきです。

そして、この2棟とグランドを含む周辺地は、文化財審議会の決定が優先されるべき案件でもあると思います。

スピード違反を犯さず、もう一度立ち止まって、文化財とはどのような価値を持っているものなのか、ゆっくりと検討することが肝要です。
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