親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

子育ての話 ~病気と闘う子供と心のケア~

2014年02月05日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

注射や治療・薬などに、恐怖感を持つ子供って多いですね。

例えば、病院。

広い廊下に白い服を着た人たち、

慣れない薬のにおい、

見たことのない機械や怖そうな部屋、

大好きなお父さんとお母さんのつらそうな顔、

痛い注射や苦い薬。

病気の治療は、やっぱり子供にはつらくて、

大きなストレスやトラウマになりやすいものです。

 

ところで、チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)ってご存知ですか?

CLSは、病院などの治療が必要な子供や家族に、

心理社会的支援を提供する専門職です。

 

チャイルドライフ・スペシャリスト協会の文章を抜粋しますね。

CLSの背景・歴史に関して

 

『1920年代の北米において、

医療にまつわる子どもの体験を改善するために、

“遊び、プリパレーション、教育のプログラム”として始まり、

発展してきました。その背景には、医学の目覚ましい進歩があります。

医学が進歩し、様々な病気が身体的には治せるようになりましたが、

そのためには、長期間の過酷な治療が必要とされ、

子どもや家族の精神的負担が新たな課題となったのです。

体は元気になったけれど、その治療の過程で心に傷を持った子どもたちは、

なかなか学校や社会に笑顔で復帰することができません。

そんな子どもたちを一人でも少なくするため医療の現場において、

社会的支援の専門職が必要とされたのです。


子どもの医療体験がよりよいものになるよう、

北米のCLSがまず取り組んだことは、

親の面会制限の撤廃でした。

子どもが安心し、情緒的に穏やかに過ごすためには、

親の存在が欠かせないことを訴え、

病院においても両親が積極的に子どものケアに参加できる環境を整えました。』


と書いてありました。


成長過程にある子供の心は、

とても繊細で、情緒的に不安定さがあります。

その子供たちの心に、恐怖や孤独感ではなく、

頑張って病気と闘うんだという気持ちを、

持つお手伝いをしてくれる、専門職は、

本当にすごいですね。

CLSがどの病院にもいてほしいなと、感じます。

 

また、大事な子供が、どんな状況になっても、

たくさんの人のサポートを受けながら、

健やかに育っていける社会になってほしいと、

強く望みます。

ホワイエホームページ

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