障がいのある方の心のケアネットワークです。
今日は心の中の『大人心』と『ぐちゃぐちゃ』について説明します。
私達は、心の中に「こうありたい、こう頑張りたい」と思う 【 心棒 】 があります。
例えばお母さんなら、子供たちを愛情を持って育てていきたいという【 心棒 】があり、
お父さんなら、家族を養うために頑張って働きたい、または、会社に必要とされる社員になりたいなどと思う【 心棒 】があります。
小学生なら学校で立派に勉強したいと思う【 心棒 】があり、
看護婦なら、患者さんを助けたいと思う【 心棒 】があります。
これは、いわゆる大人心で、子供ならお兄ちゃん心とでもいうのかもしれません。
下の図の丸は私たちの心を表したもので、中の四角が【 心棒 】と思ってください。
サポート優&遊の『心のケア=対人援助技術』の中では、
【 心棒 】について、こう話しています。
心の中には、とてもしっかりとしていて、
現実に主体的に対応できる部分があります。
それを図では、棒で表します。
棒は、心の中で、すくっとまっすぐに自分を立たせる気持ちです。
自分の理性、思考力、知恵を働かせ、
現実に立ち向かえる力です。
その一方で、私たちの心の中には、
感情やストレスのもやもや(ぐちゃぐちゃのなぐり描き部分)があります。
心の中には、常に【棒】と【ぐちゃぐちゃ】の両方が同時に存在しているのです。
例えば、お父さんなら、家族のために頑張って働きたいと思う【 心棒 】とともに、
もっと休みがほいいな、ゆっくり休みたいと思う【ぐちゃぐちゃ】が同時に存在します。
また小学生なら、頑張って勉強して立派なお兄ちゃんになりたいと思う【 心棒 】と、
もっといっぱい遊びたいよと思う【ぐちゃぐちゃ】が同時に存在します。
この【ぐちゃぐちゃ】は決して迷惑な存在ではなくて、
その人の体を守ってあげようとする大切なものです。
しかし時として、とても悲しいこと、苦しいこと、大変なことなどによって、
感情やストレスがたまり、
このぐちゃぐちゃが心いっぱいになり、
【 心棒 】をかくしてしますことがあります。
そうなると、本来心の中にある【 心棒 】が隠れてしまい、
ぐちゃぐちゃ、もやもやな気持ちに、心が振り回されてしまうことになってしまいます。
次回はこの心の中の心棒とぐちゃぐちゃな気持ちについて、
もう少しお話ししますね。
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