ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

天然の岩絵の具の群青(ラピスラズリ)

2024-02-04 09:59:07 | 日記

先日描きあげたクワイの絵の仕上げにラピスラズリと天然の群青を使いました。ラピスラズリは、フェルメールの真珠の首飾りの少女のターバンに使われている青色で有名です。天然の資源は限られているので貴重ですし、天然の岩絵の具は高価でもありますので、普段はめったに使いません。

ラピスラズリなどは、私ごときが使ってよいものか、恐れ多い気もします。でも、絵を描いていると、やはり美しい色には魅かれます。何年か前、ネットで売りだされているのを見て、その魔力に惹かれるようにフラフラっと購入したのが写真の下の袋入りです。

色が違うのは、粒子の大きさではありません。説明によると、原石から純粋なラピスラズリを取り出すのは難しくて不純物が混じってしまいます。写真の左側のものが一番純粋なものだそうです。フェルメールがどの程度の純粋なものを使っているのかは知りません。

右上の小瓶に入った左側のラピスラズリは、別のところから購入したものですが、見た目では左から二番目の袋入りのものに近い色です。今回、これを使いましたが、これでもけっこう美しく感動しました。ちょこっとポイントの箇所に使っただけですけど(笑)