ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

ジャーン!!三千本膠!!

2024-03-24 11:48:10 | 日記

日本画を描く人は、ご存知だと思いますが、日本画を描くうえで欠かせないのが膠です。でも、膠を作る作業は大変きつく、臭いもするため、だんだん製造する人が減り、数年前とうとうお一人残っていた方も廃業され、三千本膠が店頭から姿を消し、一時どうなることかと思われました。

手持ちの三千本膠が残り少なくなってきた時に、代わって「飛鳥」という製品が出まわり、どことなく今までの膠と違う感があるものの、鹿膠と混合して使ってきて、特にまずさは感じていませんでした。

画家さんたちは、皆さんそれぞれのこだわりがあり、自分が一番描きやすい膠を描きやすい分量と濃さで使っておられて、一様ではありません。私自身は、最初に師事した先生の教えを固く守ってきましたので、以来それが身について、ひび割れ、剥離、下塗りが動く、等々不具合が生じたことはありません。

このほどフジオカ日本画サロン様から従来の三千本をわけて頂きました。写真の右側(1Kgあります)の膠です。届いたばかりなので、まだ使っていませんが色艶、透明度等々、今使っている市販品(左側の写真)と比べてみると、使わないうちから品質の良さがわかります。今、ワクワクしています。

 

ところで、良い膠とはどんなものでしょうか?もちろん使いこなす技術も無視できませんが、膠の品質だけに限って言えば、接着力があり、塗り重ねに支障がなく(下に塗った絵の具が、動かない、はがれない)、絵の具の発色に支障がない、時間が経過してもひび割れを生じない、そしてもう一つ、絵の具の筆降りがよいことなどでしょうか。絵の具の筆降りについては、筆の良しあし、選び方もありますが、膠の質、薄め方にも影響されます。

膠、筆、紙、絵の具、すべて使いこなすには、熟練も必要で、それはアートそのものの感性とは別に必要なのが日本画の難しいところですね。