教材と講義の中で作成した色見本
フジオカ日本画サロンのオンライン講座「日本絵画における古典色料及び表現方法」を受講しました。長く日本画を描いてきても、知らないことが多いことを痛感しました。古くは、アルタミラやラスコーの洞窟の壁画に使われた色料や着材に始まり日本の古典絵画に使われている色料やその表現方法は興味深いし、今の自分の表現にも参考になります。
教材の絵の具も手に入りにくい貴重なものがあり、ワクワクしました。宝の持ち腐れにならないよう制作に役立てようと思います。使用方法にも注意をしなければならないものもあり(例えば臙脂綿は膠を入れると分離するなど)、大変勉強になりました。
オンラインでの講座ですので、中には文化財の修復に関わっている研究者の方もおられて、高度で私には難しい会話も聞けて、理解できなくとも知らない世界を垣間見る感じで興味深いものでした。
それにしても、使った絵の具の色の美しいこと。講義の中で作成した色見本を眺めながら一人悦に入っています。