ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

牡丹の構図

2024-04-04 11:01:38 | 日記

やっと1年前に注文を受けた牡丹の花(軸装)を描くべく構図を検討中です。昔から牡丹の花は多くの画家によって描かれてきただけに、もう描きつくされた感があるし、知らぬ間に牡丹のスケッチはかなり溜まってはいるものの、少しでもオリジナリティの表現をと考えると、本当に難しい。

我家の庭に咲いたものを始め、京都の植物園、無二荘、地元岡山の半田山植物園、吉備津神社の牡丹園、等々。色々描いているけれど、つぼみ、咲きかけ、満開、散りかけ、花色、形、葉の形も様々。

日本画を描いているからには、牡丹の花を描かなくっちゃと思ったのも昔のこと、すでに沢山描いているが、満足なものはない。それに、私は注文を受けて描くのが苦手だ。注文してくださった方の希望に添えるようにと意識したら、自分の本当に描きたいものからずれる気がする。本当は出来上がった作品を見て、気に入って頂けたら・・・というのがありがたいけど、こう言っているかぎりプロにはなれないところ。

もともとプロというには、おこがましくて、「主婦の趣味」と言われても、悔しいけど「その通りです」と返すしかない。「もっとプロ意識を持ちなさい」と、お叱りを受けることもあるが、なかなかそんな気持ちにはなれない。これが現実(涙)

そんな私の作品でも欲しいと言ってくださるのはありがたいこと。ブツブツ言わずに、頑張って描きましょう(笑)