ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

北斎と広重

2024-06-20 09:20:20 | 日記

友人たちと県立美術館で開催中の「北斎と広重」展を見に行った。平日にもかかわらず満員の人で、ゆっくり鑑賞する状態ではなかった。もし始めから順番に見ていったら何時間もかかるに違いない。私たちは高齢者、疲れてしまって半分どころか一室見終わるぐらいでダウンということにもなりかねない。車椅子の方もいらっしゃったけれど、あの人垣の隙間で大変だったのではないだろうかと推測した。

そこで出しゃばって私が「絶対見ておきたいものだけをピックアップして見ることにしようよ」と提案。僭越ながら、私の判断で見ておきたい作品へ拙い知識で案内した。全部見たからと言って、全部記憶に残るわけでもないし(笑)ということで、約1時間余りで外に出た。

それでもいろいろ感じることはあった。やはり有名な作品は、それだけのものがあるんだな、と。たくさん作品が並んでいても、すべてが感動を呼ぶような作品ばかりではなくて、たくさんの作品の優劣などもわかったりする。また、浮世絵の本物の作品を間近に観ると、木版画の超絶技巧といえる部分がわかり、原画を描いた作者は勿論だけれど、版を彫った彫り師、刷り師、すべてのすごさがわかる。色彩も独特で、日本の風土にぴったりだと感じる。

1時間余りで、垣間見たに過ぎない「北斎と広重」展の感想です。友人にも話したのだけれど、中学生の頃、マッチ箱に東海道五十三次の広重の絵があって、蒐集していたことを思い出した。全部集めたいと思っていたけど、所詮中学生だから無理だった。でも、あれはどうなったかなあ?捨てた記憶はないけど、思い出せない(笑)