ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

友人の書に感動

2023-01-08 09:02:50 | 日記

尊敬してやまない友人の書道展に行きました。この友人を語る場合、枕詞のようにいつも「尊敬してやまない」と書くのだけれど、決して口ぐせなどではなくて、心の底からそう思っているのです。彼女については、私ばかりではなく多くの友人たちからいつも称賛の言葉を聞きますので、それは私ばかりではないのです。

今回2点出品されていましたが、特に二曲屏風の作品には感動しました。薄墨で書かれた線の動き、かすれ具合、彼女は「筆が傷んだのを使ったから」と言うけれど、何とも微妙な細い線の絶妙さ、美しさ、本当にすばらしく感動しました。傷んだ筆で書いたからと言って、こんな線が簡単にできるものではないと思いました。

絵でもそうだけれど、書も、もちろん芸術というものは、やはりその人の生き様が現われるのだとつくづく思います。だから表現者は、考えようによっては怖いと思います。やはり数々の大病と闘いながらも、今も世の中人のため東奔西走している彼女、ただ尊敬の一言では十分ではないと思えるからです。

さすがに高齢で「今年が最後」と弱音の声も出るけれど、やめないでと心から思ったことでした。

彼女を見ていると、私も何分の一かでも見習いたいと、いつも励まされているのですから。


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