缶詰が好きです

以前のプロバイダーが閉鎖になるので、Gooブログに引っ越してきた、缶詰が好きな、ダメ料理人のブログです。

禁断の

2022年07月28日 | ソース
「禁断の・・」  畜産系缶詰
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ちょっとピンボケですが・・それはさておき、やはり外国製のモノより国産のコンビーフが格段に美味いですネ

禁断の・・と言うと、禁断の恋、禁断の情事、禁断の関係、禁断の悦び、禁断の島、禁断の国、禁断の世界、禁断の惑星、禁断のドンといってみよー・・・・などなど、色々とありますが、私の場合真っ先に思い浮かべるのが「禁断のバター御飯」。

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炊き立てアッツアツご飯にバターを載せて溶かしながら醤油をさしてハフハフと食べるやつ・・・ご飯^_^
炊き立てご飯の香りとバターの香りと醤油の香りがモワモワと立ち上がり、得も言われぬ陶酔感に包まれます。
ネギなんかの薬味も良いけど、ジャコとかアサリのつくだ煮なんかを載せると塩分過多になるけど、もうどうにも止まらない美味さ!
これ食べちゃうとバタートーストなんか全然興味を無くしてしまいますネ~。

だけれど・・あれ・・・年齢、体重、血圧、すべてが高めの私には禁断の食物、禁断の味なのであります。ドーンと食べてみよう!・・・という訳にはいかないのであります。

ご飯が炊ける匂いを嗅いでいるうちにそんなことを思いついてしまった私は、そこから更に連想が進んでしまったのであります。

それは、私が初めての遠足の時に親に作ってもらったコンビーフのおにぎり・・。
あれは私が5歳のとき、新宿区立四谷第4幼稚園生だった私が、初めての遠足に行った新宿御苑の思い出であります。

    昭和39年 東京 新宿

その年の私の思い出は、家の近所で開催された東京オリンピックの閉会式で大空に描かれた五輪の輪と、家の近所の新宿御苑で食べたコンビーフのおにぎりの二つでした。

赤坂方面を目指し、江の島方面から侵入した航空自衛隊の精鋭ブルーインパルスが赤坂上空で直径1800mの輪を描いたのを親戚の家の縁側で眺めていた年。
そして私がとても可愛い5歳の幼稚園生だった年。
初めて遠足と言うものに行った年・・兄弟ができた年・・・それが私の1964年でした。

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これが四谷の親戚の家の庭から見えたなんて・・

遠足の朝。曇りから雨に傾いていきそうな空模様だった朝。誰の思い出の中にある、典型的な遠足の天気。湿っていて少し肌寒い遠足の朝。
幼稚園の制服に小さなリュックサック、黄色い帽子で完全武装した可愛い私は、その日の朝に親に作って貰ったおにぎりと、いかにも健康そうな男の子がニコニコ笑ってビスケットを食べようとしている絵が描いてあるビスコをリュックに忍ばせ、集合場所の新宿区立四谷第4幼稚園に集合及び編成を行い、目的地である新宿御苑に向かったのでした。

遠足の前日、私は両親に弁当は何が良いか訊かれたので、迷いなくコンビーフのおにぎりと申し渡したのでした。
私はなぜかコンビーフのおにぎりはウマイに違いないと確信を持っていました。
御苑でいくらか遊んだ後、弁当タイムになり、私は海苔で巻かれて真っ黒な砲丸のようなお握りを食べました。
コンビーフの醤油をまぶしたものがおにぎりの真ん中に収まっている・・・海苔と米と醤油とコンビーフ・・・・美味しかった。

後年、英国の海洋小説を読んでいるとコンビーフが良く登場します。コンビーフの缶詰は英国海軍にはなくてはならないモノだったようです。
そこで思い出したのが英国の捕虜収容所に収容された方の書いた本のなかに出てきたコンビーフ缶。
第2次大戦後、英国の捕虜収容所にと収容されていた日本兵に人気のあった食事が飯盒で炊いたご飯にコーンビーフを混ぜたものだったそうです。
ひょっとしたら当時は復員された方々が近所にたくさんいらっしゃったから、その方々から聞いた話が記憶に残って、5歳の私はコンビーフおにぎりを思いついたのかもしれません。

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新幹線もこの年でした

     現在 東京 西東京市

ご飯が炊ける匂いを嗅ぎながら徒然なるままにこんな連想をしていた私・・・バター御飯にコンビーフを足したら・・・?
最強のハイカロリー・ハイコレステロールご飯!インビジブルライス!禁断のバタコンライス・・これじゃジャムおじさんのアシスタントみたいだダナ・・・

しかし、バター御飯だけでも妻に怒られそうなのに、そこにコンビーフを混ぜるなんて・・・・
そこで私は一計を案じました。
いかにも無意識の内にコンビーフを開缶してしまったような風情で・・作戦名「銭形のとっつぁん」作戦。

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「みてくれェ、コンビーフの缶詰だー・・ご飯を炊いていてとんでもないものを開けてしまったー・・どーしよー・・」
と、聞こえよがしに独りごちて、心身の耗弱を理由に無実をアピールし、「開けてしまったものはシカタガナイ」との理由でバタコンご飯を作ってしまおうという高等戦術を用いる作戦を実行しました。

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バターにコンビーフ・・噂のハイカロ・ハイコレご飯v▽v

予想違わず美味いご飯・・・妄想はエスカレートします。
ネギも欲しい・・・それに卵を混ぜてみたい・・
どうせやるならテッテーテキにやってやろじゃねェか!・・・なにやらハナイキが荒くなってきたナ・・フンフンッ

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食べるときは全てをグチャグチャっと混ぜて食べますが、混ぜた写真は人様にお見せするようなものではございませんので、写真は割愛させていただきます。

・・・で、やってしまった・・
ウマイ!・・バターとコンビーフの脂ギッシュな美味さを醤油の香りが纏めます。そしてコンビーフの繊維が、単調な歯ごたえの卵ご飯に歯ごたえのアクセントを加えています・・これ、病みつきになるかも・・・。

炊き立てのアッツアツご飯でやるから美味しいんですが、冷ごはんに全部を載せてチンするのもありかも。

コンビーフってイマイチ人気が伸び悩んでいる缶詰でありますが、ご飯と醤油との相性は抜群であります。

これ、作るのはカンタンだし、調理器具も要らないし、食事にも酒の肴にもなります。
又、レタスなんかの上に載せて生野菜と混ぜて食べるのもウマイかもしれません。

休日のランチなんかに・・・如何です?

A1

2022年07月24日 | ソース
「ステーキソース」  料理
前回ハンバーグの記事のときにA1ソースというのを使いました。
で・・このステーキソースを使ってのステーキのレシピであります。このレシピは、私の父が生前に作ったレシピでありまて、もう40年くらい前のレシピであります。

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アメリカではこんなデカイのがあります^_^

当時の東京では伊勢丹や三越くらいしかこのA1ソースというのを扱っていませんでしたので、東京では結構珍しいレシピだと思いますが・・・・でも・・あまりに簡単すぎて「レシピ」と呼ぶにはちょっと恥ずかしいカナ?

その前にステーキソースについてちょこっと・・・

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見ていて楽しくなるステーキソースの棚です。

A1ステーキソースは英国で生まれたステーキソースでありまして、酸味の強い肉用の調味料であります。
このテーブルソースというのは大体英国生まれらしく、ウスターソースやケチャップも英国生まれだそうです。

兎に角このような出来合いのソースをテーブルに置いておいて、客が勝手に味付けをして食事するというのが英国流なのかもしれません・・・この辺が英国の料理は不味いと謂われる所以なのかもしれませんね

で、このステーキソースは野菜とか果物とかを主に使っていますが、もう一つ大事な材料がモルトビネガー。
このモルトビネガーというのは麦酢でありまして、英国では非常にポピュラーな酢だそうであります。
あの有名なFish&Chipsにはこのモルトビネガーが欠かせない御酢なのであります。
これを材料として使っているから、味に円やかさとか優しさとか練れた感じとかが
まるでない、兎に角酸味の強いソースに仕上がっているのだと思います。

ところがこれが気に入ると結構クセになります。不思議なものでありますね。

ジム・ビームもメイカーズ・マークも有名なバーボンウィスキーの会社であります
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で、よく理由は判らないのですが、アメリカのバーボンウィスキーの製造会社が何故かステーキソースを作っています。なんかバーボンを作るノウハウが生きてくるのでしょうか?それとも麦でなく、ウィスキーの原材料のコーンから酢を作ってソースを作るのかな?

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ジャックダニエルは、正式にはテネシーウィスキーで、バーボンと呼んではいけません。
バーボンウィスキーと名乗ることができるのはケンタッキーで作られたコーンウィスキーだけなのであります。

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あの有名なビール会社も作っています。そういえばバドガールというのも懐かしいナ~

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でたくさんの種類があるステーキソースですが・・・味はほぼ一緒であります。
アメリカではこの英国風のステーキソースのほかにジャパニーズなテリヤキソースやジャパニーズステーキソースも人気ですね

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これも有名なHPソース・ラベルが英国的でしょ?

ステーキソースは気になりだすと結構楽しい調味料ですね!・・・ウマイまずいは別にして・・・

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さてさてステーキでありますが、基本的にはフライパンで焼けばOkな料理でして、フランスでは家庭料理の範疇に入るそうであります。
で、英国でもパブとか家庭で食べる料理らしく、単純に塩・胡椒のみの味付けのステーキに、A1ソースのような市販のステーキソースをかけるみたいです。
また、A1ソース消費量No1の沖縄県でもそのような使い方みたいですね。

しかしながらこのA1ソースは非常に酸味が強いので、苦手な方は多く、ネットで見ても他県の人にはあまり人気が無いようです。
沖縄県では米国の食文化の影響が強いからA1ソースの人気が高いらしいですね。

そんな訳で、我が家のステーキレシピであります。

用意するものはにんにく・醤油・赤ワイン・ミリン・バター・A1ソース・ステーキ用牛肉。

塩コショウした牛肉を少し多めのサラダ油で焼きます。厚めのステーキの場合は塩コショウ
をしてから1時間くらい置いて塩コショウを馴染ませてから焼くと良いです。

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火加減は、良く強火で一機に焼き上げると言いますが、中火くらいでゆっくりと焼いてやった方が良いです。
かんかんに熱したフライパンで一機に表面を焼いて肉汁を中に閉じ込める・・・というのは間違いです。
火はのぼるし、脂は飛び散るし・・良いことはないので中火くらいで、ビールでも飲みながらゆっくりと焼きましょうビール

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ニンニクが真っ黒に焦げていないことに注意!強火でやるとマックロクロスケになってしまいます。

肉を両面焼いたら、肉を取り出してソースを作ります。
フライパンの火を一度止めてから先ずワインを入れます。
量は肉の厚さや重さに左右されますので、テキトーにやってください。今回は肉が全部で800g位(家族4人分で・・食べきれなかった・・トシとりました)で、赤ワインを100ccくらいで、醤油を30ccくらい、ミリンも30ccくらい、A1ソースを大匙3くらいでしたかね?
兎に角味をみながら作りましょう。

また点火して赤ワインを熱してアルコール臭さが無くなったら、醤油、みりんを入れましょう。
甘いソースが嫌いだったらミリンを少なくしてもOKですが、無しにしちゃうとどうも間抜けな味になりますので、少しでも入れてやってください。

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醤油・味醂を入れて少し煮詰まってきたらA1を入れます。

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そしてとろみが出てきたら肉をフライパンに戻します。

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肉を温めながら仕上げにバターを入れて出来上がりです。

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皿に盛って出来上がり。
このステーキソースって・・・・こうやって使うとすごく良い調味料になりますよ~

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