缶詰が好きです

以前のプロバイダーが閉鎖になるので、Gooブログに引っ越してきた、缶詰が好きな、ダメ料理人のブログです。

PBJ

2022年07月28日 | パンの缶詰
PBJ缶詰」  その他の缶詰
この記事は2014年8月にUPした記事に加筆修正したものです

パンパカパ~ン!今週のハイライト!
・・・・・・う~ん、古過ぎであります。マンガトリオであります。元大阪府知事であります・・・じゃなくて、缶パンでパン缶なのであります。
缶パンと書くと乾パンと混同されるのでパン缶と書くのであります。パンパカパン・・・梅☆殿下はスッパンパラパンなのであります・・・カンケー無いですね

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     Here comes P~B~J!

PBJ缶ドウィッチの登場であります。

缶には「Candwich](缶ドイッチと訳せます)・素早く美味しい!どんなとこでもサンドイッチ!ピーナッツバター&グレープジェリーサンドイッチ!偉大なる学校用弁当サンドイッチ!子供の大好物サンドイッチ!マーク1フーズのサンドイッチ!マーク1フーズのカンドイッチ!自動販売機でも売ってるよ!・・と、書いてあります。
・・・・こんだけ宣伝文句を並べる缶詰も珍しいですね~・・・・アメリカの田舎の中古車販売のCMみたいですね!

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             Chapter1
       PeanutsButter & GrapeJelly

ピーナッツバターとは、判りやすく言えばピーナッツで作る練り胡麻のようなものであります。ピーナッツには凡そ50%の油脂分が含まれていて、これを加熱し擂り潰して、塩・砂糖等を加えて練りあげて作るのであります。
現在はどうか判りませんが、アメリカではピーナッツは砂糖と一緒で輸入禁止品目でありました。安いピーナッツや安い砂糖の輸入を禁止して、国内製造者を守ること(日本では塩が専売制でありましたね)を目的としていたのですが・・・砂糖は理解できますがなぜピーナッツなのか良く判りませんでした。しかしながらピーナッツの大農場を持っていたらしいカーター氏が大統領になったとき、なんとなく判ったような気がしたものです。多分南部ではピーナッツのプランテーションは重要な産業なのでしょうね。

そういえば私が子供の頃は日本でもピーナッツバターがあちらこちらで売っていたような気がしますが、近頃はあまり見かけませんね。

私のご幼少の頃は「ソーントン」と言う、落花生がシルクハットを被りステッキに寄りかかってポーズを作っているキャラクター(今で言うユルキャラ?)の会社の製品が多かったのですが、今はスキッピー、アヲハタという会社のをたまに見かけますね。
どうも乳製品がどんどん普及したせいか、ピーナッツバターは日本ではあまり見かけなくなってしまったようですね。因みにソーントンは日本の会社で、チョコレート味のピーナッツバターは子供の憧れでした
・・・とは言え、日本の子供は朝食のトーストに塗るくらいで、ピーナッツバターサンドなるものを昼食に食べる風習は無かったのは良かったですね^v^

調べましたらソーントンの製品は今もちゃんとあります。今度、見かけたら買ってこようかな?

さてジェリーですが、これはジャムとは違いますが、アメリカの朝食にはかならず付いてくるスプレッドであります。ホテルの朝食で使った方はかなり居るのではないでしょうか?
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ジェリーは、果実を煮詰めたジャムとは違い、果実ジュースを煮詰めてペクチンで固めたものことであります。ジャムの方は果肉を煮詰めてペクチンを加える製造法ですので、作り方は同じです。ま、ジュースがジェリー、果実がジャムなのであります。
つまりジャムおじさんの原材料は果肉とペクチンと言うことになりますね。
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で、アメリカではJello(ジェロウ)と言うのもありますが、これはペクチンではなく、ゼラチンで固めたもので、日本で言うゼリー菓子のことで、パンに塗るものではありません。

Chpter2
PeanutButterSandwich

このカロリー豊富のピーナッツバターは子供の昼食としてしばしば登場します。
映画などで子供の弁当にパンにピーナッツバターを塗りたくってパンで挟んで子供に持たすというシーンは良く登場します。
たしか、チャーリーブラウンもお弁当はピーナッツバターサンドだったような気がします。
又、昔の子供向けのアメリカTVシリーズ「ビーバーちゃん」でも良く出てきました(誰もしらないかな~)
但し、これらは皆普通の食パンでしたね。
因みにプレスリーの大好物であったことは有名であります。

しかし、このピーナッツバターをパンに塗って挟んだだけというものだけで、どうして昼食に成り得るのか・・・・・我々大和民族には到底理解が出来ませんね。

さて、どういう訳か、ジェリーはグレープ味が多いですね。オレンジとかストロウベリーとかありますが、あまり見かけませんでした。アメリカの子供達はグレープが大好きななのでしょうねェ・・多分。

昔は質素にピーナッツバターだけでしたが、近頃は豪華になってグレープジェリーを塗るのが主流みたいです。
う~ん・・・アメリカンのキッヅがファットな訳をアンダースタンド、デェス。でも、ワタァシもファットでェす

そういえば、ふと思い出したのですが、朝食にピーナッツバターを見たことは無かった気がします。ピーナッツバターは昼食専門の食べ物なんでしょうかね~?


Chapter3
The Candwich

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胃の内容物・・・じゃなかった缶の中身であります。
パンとピーナッツバターとジェリーとナイフと・・・・・CandySurprise(恐怖のキャンディーと訳すのが正解・・・恐怖のキャンディー・・なんか60年代のロックみたいだな)

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パンは米軍の戦闘糧食に入っているパンと似ています。なんか同じ匂いがします。
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こういうやつであります。
もそもそとして切ろうとしたらポロポロと崩落が始まります。麦の匂いではなく、なにかシーズニングのような匂いがして、歯ざわりは乾いた安いカステラみたい・・・これじゃわかりませんね'_';・・・・とにかくそんな感じ。
原材料は訳すのが面倒になるくらい添加物が一杯入っています・・・もう、添加御免・・川はいいなァ~・・・・(これも古過ぎて誰も知らないだろうなァ~)

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ピーナッツバターとグレープジェリー

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全部塗ったらとてもじゃないけど多いので、半分づつにします。でも、こんなに多い。
ところで、パンの原材料ははBleachedWheatと書いてあるんだけど・・・色も茶色っぽいですね~?
兎に角、紙細工のようなパン。
バターとジェリーは普通でした。

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半分しか使わなかったのでコレくらいで済みましたが、全部使うと上の缶の写真みたいに大量の極甘パンが完成するしくみでありました。

で、家族がいて良かったと思うのは、皆で分けて食べられたことであります。一人じゃ・・・ムリ'_';

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オマケの恐怖のキャンディ・・・・味はアメリカに良くあるチェリー味です。不味いというよりも、そういう味なんだなと言う感じ。31アイスクリームのバーガンディチェリーを安っぽくしたような味ですね。
食べたくないので止めます

欧州のチーズバーガー


Chapter4
Trilateral Commission

そんな訳でこれ一缶じゃ淋しいので、パン缶三極会議・トリラテラルコミッションを開催

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日本・パンの缶詰、米国・PBJ、欧州・ハンバーガーの缶詰
これ、全部Sotomichiさんと非常食と防災グッズ&ミリメシのこばしま殿より頂いた缶詰クンたちであります。
もらい物ばかりでブログを書き上げる「他人のフンドシ大作戦」であります*^_^*

さてPBJについては上記の通りでありますが、では他のパン缶はどうだということを、以前にも書きましたので軽く触れておきます。
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世界初のハンバーガーの缶詰と言うフレコミで登場したエポックメイキング缶詰であります。コレも大分前にSotomichi殿に頂いた缶詰で、当時のユーロ/円の相場では1200~1300円くらいした高級・・と言うより、高価な缶詰でした。そういえば、近頃ヨーロッパの缶詰が少しづつ安くなって来ました・・・喜ぶべきことでもなさそうですが・・・。

さて開缶しますと、缶の中に鎮座ましまして居られるお姿は、神々しいくらいでありますが、お外に御出でになられますと・・・・
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表面に脂を薄く塗ったようなかんじで、パンとパティとチーズが一体化しています。
当然レタスのような野菜は入っていないので、全体の香りは単調ですね。

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パンは湿ったビスケットという感じなのですが、PBJのパンより美味しい気がします。
・・・ま、美味しいと言う表現が当たっているかどうかは議論の余地がありますが・・・。
パティはハンバーガーではなく、練りソーセージ近い食感で、いろいろな添加っぽい味がします。
で、全てが一体化していますので、サンドイッチというより、「そういう食べ物」と言う気がします。
ま、ハンバーガーを缶詰にしてみようと言う、その意気や好し!と、言う缶詰であります。しかし、これ、結構古い缶詰で、冷蔵庫にいれて忘れていたのですが、全然大丈夫でりました。缶詰の賞味期限なんて意味アリマセンね~。

で、米・欧のパン缶がおわったので、最期に日パン缶の出番。ニッパンカン!なんか音的に気持ちよくないですか?
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こばしま殿に頂いてこの日まで取っておいたニッパンカンたち。

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缶から出すとこんな感じです。
見て判るとおり、これはパンを缶に詰めたのではなくて、缶の中でパンを焼いたのであります。パンの生地を缶にいれてから密封し、缶ごと加熱してパンを焼くと言う、これは大発明なのであります。

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ちゃんとパンになってるでしょ?

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手前が葡萄パンで奥がミルクパン。
どちらも菓子パンです。この方法では惣菜パンは難しいでしょうが、日本の技術をもってすれば、ヤキソバパンとかスパゲッティパンとかコロッケサンドとか白身魚のタルタルサンドなんかの缶詰が必ずや登場するでありましょう!で、是非テリヤキチキンバーガーをお願いします!ニッポン

味は美味しい!これホントです。
但し、値段が350円くらいと割高です。この辺がなんとかなりませんかね~。
でも、外国にこの製法をおしえて安く作らせるなんてのは止めて欲しいな~。

とにかく、ニッパンカンは一度食べてみてください。ビックリしますよ!

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最期にあまったPBJを普通のトーストに塗ってみました。
好きな味ではないですが・・・・・悪くない味・・・・

世の中には不思議な缶詰があるもんですね~
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ブラウンブレッドの缶詰

2022年07月25日 | パンの缶詰
「ブラウンブレッド」  豆系缶詰
 不思議なことですが、何かを頂いたときに我がことにように喜ぶ人と言うのがいますよね?
貰った私が喜ぶのは当たり前なのですが、何故か私の周りにいる人(特に家族)が凄く喜んでいるということが良くありますよね。
これは何故なのでしょうか?

1・私の事を、人様から物をいただけるような人間だと思ってもみなかったから
2・頂き物を見て喜んで飛び跳ねている私の姿を見て、動物奇想天外を見ているような気になるから
3・もともと私が貰ったものは自分が貰ったものと想い込んでいるから
4・私が喜んでいるのを見て自分も嬉しくなってきたから

我が家では選択肢4の、「私が喜んでいる姿を見て自分も嬉しくなってきたから」が正解です。

とくに缶詰を頂いた場合には、普段は余り会話に参加させてくれない家族が、どれから開缶するかの会議を開くときに、私に会議への参加を許可し、極たまにではありますが、私の意見も参考にしてくれることもあります。

その場合、私は会議の流れを壊したくないので、敢えて缶詰の所有権を主張しないことは言うまでもありません。私は大人ですからね。

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蒸しパン・・・・?

さてブラウン・ブレッドの缶詰

缶詰まにあくす のsotomichi殿より頂きました。

sotomichi殿は缶界のブレイブハートと呼ばれるチャレンジャーで、私のような臆病者が怖気を奮うような、ヘビのようなものが絡まった缶詰や、なんだか判らない部分を使った鯨の缶詰に果敢に兆戦する「勇者ペルセウス」のような方です。

そのような方に頂いた缶詰ですから・・・最初はちょっと怖かったのですが、ブレッドと書いてあるので一安心。

その缶を見た家族もすぐさま会議を招集し、私もオブザーバーとしての参加を許可されました。
その際、この缶詰について調べて見てから開缶するのが良いと言う私の意見も前向きに検討することを確約していただき、来年までには答申をいただけることになりました。

そして会議の結論は今すぐ開缶と言うことに決定しましたので、そのまま開缶。

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蒸しパン・・・・?
そうなんです、香りや見た目、触感が黒糖蒸しパン・・・・
これ、昔パン屋さんで三角形にして売っていた蒸しパンです。
兎に角缶から出さなければならないのですが、出てきません。
したがってこうやって取り出しました。

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上下を開けて押し出しました。
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出てきたパンはこんな感じ・・・・なんか、昔の大砲の火薬みたいで格好イイです^_^

さてさて、薄切りにして食べて見ますと、焦げたような香りがして、結構甘く、かすかに酸味と塩味があります。
この焦げた匂いのような独特の香りは全粒粉の小麦粉の香りでしょうか?

このブラウンブレッド・・・なんかに似ているのですが・・・と言う話になったところで、私が
「黒糖温泉饅頭みたい・・」
と、うっかり漏らした途端

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長女が速攻で冷蔵庫にあったアンコを持ってきて、アンブラウンブレッドを作りました。
あら、本当に温泉饅頭・・・・・アメリカのお饅頭だね~と、なんとも力の抜けた感想を伸べてブラウンブレッド開缶セレモニーは閉幕しました。


しかしながら私は残ったブレッドを大事に保存し、家族が妻の実家に帰る日を待っておりました。
その間にブラウンブレッドについて調べると・・

これはボストンブラウンブレッドとも呼ばれ、アーリーアメリカンの料理だと言う事で、ピューリタンがアメリカに持ってきた伝統的な料理だそうです。
このパンは全粒粉とバターミルク・コーンミール・重曹等で作った生地に、モラセスを加えて甘みをつけて、湯せん鍋で蒸し上げる調理法で作るパンだそうで、まさに黒糖蒸しパンです。

このモラセスと言うのは、糖蜜と訳されていますが、砂糖黍から砂糖を作るときに出る、謂わば廃液のようなものを煮詰めてつくる甘味料で、ベイクドビーンズの甘みに使われているのもこの調味料。
たまに古い西部劇なんかを見ていると町の雑貨屋さんで、「モラセスが入荷したよ~」なんて台詞聞くことがあります。
「大草原の小さな家」のオルソンさんの雑貨屋さんにもあったことでしょうね。

で、このブラウンブレッド・・・甘いのでお菓子類かと思いきや、やはりニューイングランドの伝統的な料理のベイクドビーンズの付けあわせとして供されるそうです。
なんと、このパンはお食事パンだったのですね!

そんな訳で家族が実家に帰っていなくなったのを見計らって・・・

ベイクドビーンズの缶詰を温め、
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クラムチャウダーとコーンビーフ・・・どちらの伝統的なニューイングランド料理にしようか迷った挙句、サルサで使ったコーンビーフの残りを使うことに決め、
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ブラウンブレッドを添えた食事を作りました・・・作ったというより、温めて盛っただけですが・・・
(ソーセージは一本だけ冷蔵庫に残っていたので、冷蔵庫の掃除の為に豆に入れちゃいました)'_';クリックすると元のサイズで表示します
・・・・体に悪そう・・・・

私、アメリカの豆料理にはタバスコを入れるのが好きです・・それと・・やはりコーヒーがあった方が雰囲気が出ます。

味の方は、甘い豆料理に甘いブレッド・・・・これが伝統的なコンビネーションと言われても・・・なんと言いましょうか、必然性が判りません。
もっとも、英国ではステーキには生牡蠣を添えるのが伝統だそうですから、その民族しかわからない必然性があるんでしょうね~・・

で、最初に危惧したより、美味しく感じました・・と、言うのが感想であります。

そんな訳で、3つとも缶詰を開けただけのディッシュ。
ボストンの三缶王とも、ニューイングランドの三位一体とも呼ばれる(ヨバレテナイカナ?)伝統的缶詰ゴハン。

機会があったら是非お試しを・・・・・なにか歴史とカロリーの重みを実感できるお食事になりました・・・・・あ、ボストンなら、コーヒーじゃなくて紅茶の方が良かったかな?