「花嫁ささげ」 豆系缶詰
磐梯山
磐梯山は東北のF県の北部に位置する標高約1800メートルの山であり、120年ほど前の噴火によって色彩豊かな沼や湖等幾つかの湖沼が形成されて、その湖沼群とともに風光明媚な観光地として愛されている。
名前の磐梯とは、天に掛かる磐(いわ)の梯子というような意味であり、昔は「いわはしやま」と呼ばれていた・・・・・なんて事を前回書きましたら、職場のお姐さんに「福島の花嫁ささげって知ってるかい?」と訊ねられました。
花嫁ささげ・・・・・・
ウ~ン・・・花嫁を捧げたり、捧げられたりするのカナ?
(バラダギサンジンと言う神様の正体がバランという・・・な、お話)
なんか1958年度東宝特撮映画「大怪獣バラン」の婆羅陀魏山神伝説を連想してしまいました。バラダギ様に嫁っこ捧げるダ!この映画、どう見ても失敗作でありました。
因みに舞台は福島県かと思っていましたら、宮城県か岩手県あたりの設定らしいです。
・・・失敗作だと思いますが、一見の価値はありますよ(^^
で、反対に花嫁を捧げて貰えるんなら・・・福島の美女軍団「フラガール」みたいにめごい娘っ子がイイナ~(^^
話しは戻って・・・・職場のお姐さんが「丁度、裏磐梯に雪歩きに行ったから」と言って、福島土産をくださいました。
これが花嫁ささげダ!
花嫁ささげって言うのは、標高が800メートル以上の土地で生育する紅花隠元豆のことであります。何故花豆と言いますと、綺麗な赤い花や白い花をつけるところから花豆と呼ばれるそうです。
で、裏磐梯あたりでは、この赤と白がお目出度いというところから花嫁ささげと呼ばれるようになったそうであります。
お目出度い象徴が花嫁さん・・・・裏磐梯では、金とか富とか長寿とかではなく、花嫁さんがお目出度いことの象徴なのですね~・・・なんとも心が温まりますね~・・なんだか熱燗が欲しくなって来ましたよ
因みにささげとは大角豆のことらしいですが、豆一般にもささげを使うのかもしれませんね。
江戸の武士の間では、赤飯は破れやすい(腹が切れやすい)小豆を使わずに、破れにくいささげを使ったそうです。
では開缶
ものすご~く立派なオマメさんがギュウギュウと詰まっています。これを正に缶詰状態と言うのであります!
開缶しますと、赤と白の豆が詰まっております。大きさは蚕豆くらいで凄く立派な大きさであります。
大きさを計るためにサバ缶(サンマ蒲焼缶と同じ大きさ)を置いてみました 大きいことはイイコトだ!
ところで隠元豆と一口に言いますが、その種類は1000以上あると言われていて、世界中で食されております。
そういえば、以前いただいたドイツだかフランスの缶詰で、白隠元とソーセージの煮たのがありました・・・美味しかった
そういえば、豆の缶詰って言うのは、以外に多いですね。
調理済み缶詰も素材缶詰も、以外に種類があります。それこそ世界中にありますね。
チリビーンズやベイクドビーンズ立派な調理豆缶詰です
さて、花嫁ささげの香りは、当たり前ですが豆の香り・・・・茹で小豆の香りとか、黒豆の香りと言えば判りやすいかな?
この豆の香りには、人工的な香りが一切ありません。
これは香りを嗅いだだけで美味しいと確信できる香りですね~。
味は砂糖と塩だけで炊き上げた素朴な味わいです。
でも単純な味ではなく、深い味わいです。歯ざわりはホクっとした直後に溶けるように潰れます。
そしてネットリとした甘さなのに、突然スウっと甘さだけが引いていき、豆の味だけが後に残る・・・こんな複雑な味わいです。
これは材料にする豆の良し悪しも当然ですが、やはり煮方に技があるのでしょうね~。
子供のお八つにも良いナ~
これは本当に美味しい缶詰めです。
お茶と花嫁ささげ・・・・たまには酒がなくてもいいや(^^
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